ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

県教委・コミュニケーション講座

2011年10月10日 02時01分59秒 | 障害者の自立
教室で農場で緊張ほぐす 高校生 初日8人

 発達障害などにより対人関係の構築が困難な高校生を対象とした県教委のコミュニケーションスキル講座が8日、森町の旧周智高校(閉校)で始まった。支援の様子を取材した。(古屋祐治)

 この日は、1グループ目の8人が出席した。生徒たちは緊張からか、うつむき加減だ。はじめに社会生活でのコミュニケーション方法などを学ぶ約50分の講座が始まった。講師の鈴木大介さん(33)は、県内の専門学校などでコミュニケーションスキルを向上させる支援活動などを行っている。

 「コミュニケーションって何だと思う?」

 鈴木さんが笑顔で生徒たちに話しかける。生徒たちは「言葉のキャッチボール」「絆を深めていくこと」と、小さいながらもしっかりとした口調で答える。根気よく話しかけることで少しずつ生徒たちに笑顔が見え始めた。

 鈴木さんは「コミュニケーションと聞いてどんな印象を持つか紙に書いてみて」と紙を配布した。すぐに書きだす生徒もいれば、なかなか筆の進まない生徒もいる。そんな中、女子生徒の1人は、印象を言葉ではなく、絵で描いた。女の子が小さい子どもに手をさしのべる様子の絵だった。鈴木さんらが絵に感心すると、女子生徒は照れたように笑った。

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 次に、生徒たちは農業実習に入った。この日は講師の女性と生徒たちで学校近くのビニールハウスを見学し、「これからジャガイモや大根などを育てていきます」と説明を受けた。「作物を育てるのに必要なものは?」と、講師が尋ねると、生徒からは「愛情!」「体力!」「情熱!」と次々と声が上がった。緊張はすっかりとけた様子だ。この後、生徒たちは教室に戻り、今後の説明などを受けた後、帰宅した。

 鈴木さんは、「生徒たちはコミュニケーションで失敗した経験があったりして、取りたくてもできない。本当はコミュニケーションを欲している」と指摘する。そのうえで、「こちらが受け入れて歩み寄ることが大事。今後、限られた時間の中で、苦手な部分、得意な部分を言葉で伝えられるようにしたい」と話した。

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 参加する18人のうち、県東部の生徒は1人もいない。県教委は「森町までの距離が問題」と推察する。

 また、県内の医療関係者には「個人への支援が必要な生徒たちを集団で支援するのは問題に即していないのでは」と指摘する人もいる。

 県教委は「改善すべきところが出てくれば、講師たちと話し合っていきたい」としている。

(2011年10月9日 読売新聞)

住民中心の避難所設営を 滋賀大で総合訓練

2011年10月10日 01時53分11秒 | 障害者の自立
 大津市は、住民が中心になって避難所を円滑に設営するための行動指針づくりに着手した。避難所に集まった住民が果たす役割、具体的な行動を明記した手引書も合わせて作成する。東日本大震災の被災地で支援を体験した職員の意見を踏まえた。同市の滋賀大教育学部で実施した総合訓練では設営までの課題を洗い出した。

 現在の市地域防災計画では、避難所は施設管理者が責任者となり、住民がつくる運営委員会が主体となって運営をする規定になっている。

 しかし、被災地を訪れた市職員によると、岩手、福島両県の避難所では、救助活動などを優先させる行政や消防の手助けがない中で、救援経験が豊富なボランティアの到着を待たなければ、スムーズに運営できない避難所が多かった。

 このため住民が中心になって避難所として機能させるよう指針や手引書をつくることにした。住民の役割として、炊き出し、配膳▽救援物資の運搬▽衛生管理▽情報収集、広報▽入退所の確認、避難者名簿の管理▽病気になった人や障害のある人の救護・支援▽これらを総括する総務-を挙げ、災害時に対応できる内容にする。

市職員と仮設トイレの設置訓練をする住民=大津市の滋賀大教育学部で


 市総合訓練でも、初めて避難所運営を取り入れた。参加した石山、南郷学区の住民が中心になって炊き出しや、物資搬入、トイレの設営などを分担。住民に十分知られていない避難所内での活動内容を体験してもらった。市職員の指導に助けられた部分も多く、参加した男性からは「実際に避難したときにうまくいくかは分からない」と不安の声も上がった。

 訓練の状況を検証した上で指針や手引書の年度内の作成を目指す。市は今後、出前講座などを通じて、避難所での住民の役割を広く知ってもらう方針。ただ家族や家屋を失った避難者が多い場合、避難所の運営にどう携わってもらうか、心のケアの課題も残っている。

 市内の避難所は226カ所。このうち172施設が、震度6強以上の揺れに耐えられる構造となっている。
 

市職員と仮設トイレの設置訓練をする住民=大津市の滋賀大教育学部で

中日新聞

難病カルテ:患者たちのいま/15 MS(多発性硬化症) /佐賀

2011年10月10日 01時50分33秒 | 障害者の自立
 ◇リハビリ重ね再就職 「波に乗りたい」思い強く

 佐賀市内の自宅2階の梁(はり)に、約3メートルのサーフボードが載せてある。内尾良太さん(45)が約15年前に購入したオーダーメードの一品。「今でも思いますよ。もう一度海にって」。天井を見上げ、ほほ笑んだ。

 12、13年前、右半身に違和感としびれを感じた。通院しても「原因不明」。次第に階段を上るのがつらくなった。尿が出づらい排尿障害も感じ、MRI(磁気共鳴画像化装置)検査を受けた。大脳と脊髄(せきずい)に異常が見つかり、多発性硬化症(MS)と診断された。

 当時は症状が出たり出なかったりで、病院で車いすの同病患者に出会ったが「自分は大丈夫だろう」と思うようにしていた。

 東京の運送会社で荷物の集配を担当していた。発病後は社に病名を告げ、遠距離運搬や大荷物を運ぶ力仕事から除外してもらった。

 しかし「障害者枠」で入社していないし「給料高いのに、楽な仕事ばかりしている」と思われている気がした。事務所に帰りづらくて、真夏も、車の中で汗をかきながら待機したこともあった。

 症状が重くなったのは3年ほど前。足の運びが悪くなり、平らな道を歩くのもつらくなった。会社に対する引け目が強まった。

 入社して20年余り。仕事も続けたいし、愛着もある。そんな気持ちを抱えながら「辞めようかと思います」と会社に相談した。「ああ、そうですか」。引き留めてはくれなかった。

 現在、佐賀市内の病院へリハビリに通う。つえの使い方も慣れてきた。将来への不安を払拭(ふっしょく)するよう「充実した時間を過ごすために働きたい」と思う。近く、障害者向けの作業所で職員として働きながら、パソコン操作を学ぶ予定だ。

 海への憧れは消えてない。20代以降、休日のほとんどをサーフィンに費やしていた。都内から「良い波」を求めて、数時間を要する茨城県鹿島市付近へ毎週向かった。発症後も注射を打ちながら波に乗った。

 症状が悪化した頃から、ボードを持つことが難しくなった。新調したウエットスーツに一度も袖を通さず、数年がたつ。「こんな体だけど、やっぱり波に乗りたいですよ」。今も、諦めきれない。

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 ◇多発性硬化症(MS)
 神経を被う髄鞘(ずいしょう)が壊れる「脱髄疾患」があちこちにでき、再発を繰り返す病気。原因不明。人によって症状は異なるが、視神経障害で視力が低下したり、運動能力が落ちたり、しゃべりにくくなったりする。症状が改善するケースもあるが、寝たきりになる人も。発症率は人口10万人当たり8~9人と推定される。医療費助成の対象になる特定疾患で、09年度に助成を受けたのは約1万4000人。

毎日新聞 2011年10月9日 地方版


横浜公園、日本大通りで震災復興支援「ハローよこはま」

2011年10月10日 01時46分38秒 | 障害者の自立
 横浜公園と日本大通りで10月9日、第36回中区民祭り 震災復興支援「ハローよこはま2011」が開催される。

 中区民祭りは、区民相互の交流と調和を図り、いきいきとした地域社会の創造と区民の健康増進を目的に1976年にスタートした。今年は「つながるしあわせ」をテーマに約90のブースが出店し、同日開催の「横濱ジャズプロムナード2011」、「ワールドフェスタ・ヨコハマ2011」、「スマートイルミネーション横浜」などの周辺イベントと共にエリア回遊性のある賑わいを創出する。

 メーンステージ(横浜公園)では、中華街在住の中国人書家・熊峰(ゆうほう)の復興を祈念した揮毫(きごう)パフォーマンスをはじめ、「赤い靴ジュニアコーラス」(赤い靴記念文化事業団)の合唱、寿獅子舞、ゴスペル、かっぽれ踊り、ラテンジャズなど多彩なステージを披露する。揮毫パフォーマンスは和太鼓に合わせて行われ、書は来場者からの復興を願うメッセージを添えて被災地に届けられる予定。

 今年は園内に東日本大震災の震災復興支援コーナーを設置し、被災地の特産物販売や、中区民による被災地支援の取り組みを紹介する。販売は、横浜市中区山元町の商店街関係者らが支援している宮城県亘理郡山元町のオリジナル復興支援Tシャツ、岩手県特産物、盛岡冷麺、被災地3県の障害者施設での自主製品、福島県玉川村産農産物・加工品など。神奈川県からの被災地・被災者支援に取り組む「神奈川災害ボランティアネットワーク(KSVN)」のブースでは、ボランティアバスによる支援活動の紹介などを行う。

 日本大通りには、健康チェック体験やラジオ体操を行う「元気フェスタ」、手作りグッズや野菜・果物などの販売ブース、横浜の歴史的建造物「神奈川県庁(通称キング)」「横浜税関(通称クイーン)」「横浜市開港記念会館(通称ジャック)」を巡る横浜三塔スタンプラリーコーナーを設置。そのほか、ジャズライブや米海軍第7艦隊ブラスバンド演奏、アイリッシュダンスなどが行われる。

 ハローよこはま実行委員会の平山正晴委員長は「今年は、市民も観光客も、日本人も外国人も『つながるしあわせ』を象徴し、共に支え合うことの大切さを区民が共有するとともに、次世代に継承する機会として開催します。また、震災を機に深まった横浜と被災地とのつながりを大切に、被災地支援の輪を広げます」と話す。

 開催時間は10時~15時(荒天時は10日に順延)

ヨコハマ経済新聞

【CEATEC JAPAN 2011】最先端ロボットたちが大集結!

2011年10月10日 01時44分30秒 | 障害者の自立
 国内最大の電機/ITの総合見本市「CEATEC JAPAN 2011」。今年のテーマ「Smart Innovation ――未来をつくる最先端技術」の「未来」を象徴するのが、毎年、会場のあちらこちらでみられるロボットたち。

 今年のCEATECでも、人の暮らしを豊かにするために活躍している。

 いま、われわれの生活に最も身近なロボットといえば、お掃除ロボットだろう。アイロボットの「ルンバ」シリーズからリリースされた「ルンバ700シリーズ」は、独自テクノロジの「高速応答プロセスiAdapt」を搭載している。


 毎秒60回以上考えるという「人工知能AWARE」が、「調べる」「考える」「掃除する」プロセスを制御。部屋の形状、広さ、汚れ具合などの情報を瞬時に分析し、理想的な清掃動作を実現する。同じところをさまざまな角度から平均4回も掃除してくれるスグレモノだ。


 人の代わりをしてくれるいう点で、ロボットは大切な存在である。NECが参考出展するコミュニケーションロボット「PaPeRo」は、最新のクラウド端末「LifeTouch」と連携して、自宅の監視・セキュリティや高齢者のみまもりに活躍する。


 「PaPeRo」はステレオカメラや音声認識機能をもっているので、例えば遠隔地から「LifeTouch」で「PaPeRo」を操作し、家族の様子や音声を聞くことができる。また、端末に入力した言葉をしゃべらせれば、このかわいい家族を通し、スムーズなコミュニケーションが実現する。


 お茶の間でもおなじみのムラタセイサク君とムラタセイコちゃんは、CEATECでも愛嬌を振りまいている。二人は、村田製作所のマスコット兼最先端技術ロボット。ジャイロセンサで揺れを検知し、胸の円盤を回転させバランスを取っている。この“倒れない技術”を応用し、今年は電動歩行アシストカーを発表した。高齢者の安全な歩行や、重い荷物の運搬を助けてくれる。


 最後は、人とロボットの共存を肌で感じられるサイバーダインのロボットスーツ「HAL」。「Hybrid Assistive Limb」の略で、体に装着することで身体機能の拡張や増幅を実現するサイボーグ型ロボットである。


 人が筋肉を動かそうとしたとき、脳から筋肉に神経信号が伝わり、筋骨格系が動く。「HAL」は、そのときに皮膚の表面から出る微弱な生体電信号を読み取って、装着者の筋肉と連動して関節を動かす。


 来場者が「HAL」を装着し、行われたデモンストレーションでは、来場者の腕に付けたセンサとデモ機の片足をつなげ、腕の曲げ伸ばしに反応する「HAL」を披露した。「HAL」はすでに一部医療・福祉機関で、高齢者や障害者のリハビリや身体機能支援に使われている。


 たゆまぬ進化を続けるロボットたち。本格的な共存のときが来るまで、毎年、われわれに成長した姿を見せてほしい。両者が一緒につくる明るい未来に期待したい。

(2011年10月9日 読売新聞)