視覚障害がある子どもたちに実験などを通して科学を体感してもらうイベント「科学へジャンプ・イン・福岡」が15日、筑紫野市の県立福岡視覚特別支援学校で開かれた。鹿児島を除く九州各県から約40人の小中学生、高校生が集まり、楽しみながら科学の基礎を学んだ。
科学に興味をもちながら、目が不自由で実験などの機会に恵まれない子どもたちの夢を広げようと、九州大名誉教授の鈴木昌和さん(64)らのグループが2008年度に3泊4日の合宿形式で始めた取り組み。09年度からは日帰りのイベントも開いている。九州では今回が初めての開催で、タイで視覚障害者・児の教育に携わる大学教授らも視察に訪れた。
参加者は11のグループに分かれ、ガスバーナーを分解後、触って構造を調べたり、点字が刻まれた道具で電気回路を作ったり。小学生は糸電話を作って音が伝わる様子を体感するなどした。
動物の頭の骨の標本を触り、その動物が何かを考える教室では、「鋭い歯がある。犬じゃないかなぁ」などと言いながら、何度も標本に手を伸ばしていた。
県立柳河特別支援学校中学部1年の井手出水君(12)(久留米市)は「骨を触ったのは初めて。犬と猫では、大きさとか歯の形が違っていて面白かった」と声を弾ませた。イベントを見守った父親の浩さん(51)は「いろんなことを体験できて、科学への興味が増したようだ」と話していた。
(2011年10月16日 読売新聞)
科学に興味をもちながら、目が不自由で実験などの機会に恵まれない子どもたちの夢を広げようと、九州大名誉教授の鈴木昌和さん(64)らのグループが2008年度に3泊4日の合宿形式で始めた取り組み。09年度からは日帰りのイベントも開いている。九州では今回が初めての開催で、タイで視覚障害者・児の教育に携わる大学教授らも視察に訪れた。
参加者は11のグループに分かれ、ガスバーナーを分解後、触って構造を調べたり、点字が刻まれた道具で電気回路を作ったり。小学生は糸電話を作って音が伝わる様子を体感するなどした。
動物の頭の骨の標本を触り、その動物が何かを考える教室では、「鋭い歯がある。犬じゃないかなぁ」などと言いながら、何度も標本に手を伸ばしていた。
県立柳河特別支援学校中学部1年の井手出水君(12)(久留米市)は「骨を触ったのは初めて。犬と猫では、大きさとか歯の形が違っていて面白かった」と声を弾ませた。イベントを見守った父親の浩さん(51)は「いろんなことを体験できて、科学への興味が増したようだ」と話していた。
(2011年10月16日 読売新聞)