ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

摂食障害者の心情が辞典に 「隠れて食べる」 「身体を痛めつける」

2011年10月06日 01時13分16秒 | 障害者の自立
金沢の団体が 摂食障害に苦しむ人の心の声を聞いて-。過食症や拒食症の元患者らでつくる金沢市の団体「あかりプロジェクト」が、摂食障害の人にありがちな言動とその時の本人の気持ちや状況をまとめた「辞典」を作った。医師やカウンセラーによる治療の解説本が多い中、患者の視点から百を超える事例を紹介する。 (奥野斐)

 辞典はiPhone(アイフォーン)で閲覧できる「摂食障害あいうえお辞典」で、七日にも四百五十円で発売される。患者や経験者三十人余の事例を百十のキーワードに整理し五十音順に掲載。「隠れて食べる」「身体を痛めつける」という状況や態度から「ごめんなさい」「消えてしまいたい」など患者がよく使う言葉が並ぶ。

 摂食障害は、精神疾患の一つとされ、過食や嘔吐(おうと)、絶食を繰り返す。食べ方の問題だけでなく、精神的な苦しさからくる極端な言動が周囲に理解されないことも少なくない。無理なダイエットや人間関係のストレスが引き金で発症する人も多く、特に若い女性で目立つ。

iPhone版 言動理解の助けに
 団体の村田いづ実代表(35)=金沢市=も中学生のころから十五年間、過食に苦しんだ。帰宅後、冷蔵庫の中身を食べ尽くす毎日。ファストフード店を回って五~六人前をたいらげ、罪悪感から吐いたことも。家族に当たり過食はエスカレートして体重も急増。自分を責める日々が続いた。仕事を辞め入院生活も経験。「自分の意志では食べることを止められず、つらかった」

 団体が開く親子茶話会で「摂食障害の子の気持ちを知りたい」との声があり、当事者に成り代わって気持ちを伝える「辞典」を企画。経験を踏まえながら作った。

 「隠れて食べる」の項目では「こんなに食べていることがばれたら、おかしいと思われる」との思いを紹介。「ごめんなさい」では「過食や入院費でお金を無駄に使ってごめんなさい。期待に沿えなくてごめんなさい…」など患者特有の多様な心情を伝えている。

 村田代表は「摂食障害では自分を肯定する気持ちを持てない患者が多い。回復には周囲に受け入れてもらうことが重要なので、家族や医療、学校関係者にぜひ読んでほしい」と話す。

中日新聞

障害者劇団 6年の軌跡

2011年10月06日 01時09分49秒 | 障害者の自立
 「ラフ・ラブ・ライブ」。演劇を通して成長する思春期の障害者の姿を、岐阜大の土岐邦彦教授(発達心理学)が本にまとめた。劇団「ドキドキわくわく」創設時から見守り続けて6年。そんな土岐教授ならではの視点で、可能性を秘め、恋に胸ふるわせ、舞台で躍動する若者たちを描いた一冊だ。


 本に登場する多くの「仲間たち」を少し紹介してみると……。
 ●ラフ
 対人関係が苦手と診断された竹中聖人さんは中学まで通常学級で学んだ。何か言えば笑われると、自分を抑えて日々を送った。特別支援学校高等部に進むと同時に劇団に入った。
 高等部2年のある日、「気分が乗らないから」と練習を休んだ。公演前の最後の稽古だったが、劇団は「よく言った」と評価。竹中さんは本番には姿を見せ、役割を果たした。
 この例を土岐教授は「束縛から解放され、サボることが認められる集団のなかで、少しずつ『自由』になっていく」とみる。竹中さんは今、休んだ仲間の役も引き受けている。
 ●ラブ
 劇団内に互いに好意を寄せていると周知の男女がいた。なかなか踏み出せない2人を見て、指導者がデートを企画。CD店に入っても、離れて時々顔を見合わせるだけだったという。
 ある演目で、主役のカップルをオーディションで決めた。偶然にもこの男女が選ばれた。恥ずかしがりの男性は女性の顔を見られない。注意されると余計に違う方向を向いてしまう。
 ただ、どれだけ厳しく指導されても投げ出さない。土岐教授が感じたのは「恥ずかしくなると仲間のお母さんの後ろに隠れていた男性は、もういない」という変化だ。女性はそんな姿をほほえんで見守っているという。
 ●ライブ
 この演目で、喫茶店のマスターを演じるのは橋田央輝さん。緊張して別々の席に座った男女に、一緒に座るように声をかける役だ。橋田さんにとって抑揚をつけるのは難しい。公演では間を持たせ、動作もつけることで優しさを表現した。
 その1年前、高等部3年だった橋田さんは進路が決まらないせいか、イライラしていた。本番直前の稽古で、突然声を荒らげ、壁を蹴り、椅子を投げた。
 現在は社会人として働いている橋田さんについて、土岐教授はこう書いた。「社会人としての自分をマスターに投影するように、初の主役に緊張している2人に優しく語りかけていたのではないか。その名の通り舞台の中央で輝いていた央輝くんであった」
 土岐教授と渡辺武子事務局長、演出を担当する島源三さんの対談と、主な台本三つも収録した。全障研出版部刊。1700円。


今回出版された「ラフ・ラブ・ライブ」



朝日新聞

聴覚障害者を支援 白山市に手話サロンがオープン

2011年10月06日 01時04分13秒 | 障害者の自立
聴覚障害者が地域住民と触れ合うことができる手話サロンが、5日白山市にオープンしました。常設としては石川県内で初めての施設です。オープンセレモニーで白山市聴覚障害者協会の橋場朋子会長は、「災害時の支援体制が心配だったがこの施設で地域の人達と親しくなれることを期待している」とあいさつしました。白山市内には現在およそ260人の聴覚障害者がいて、手話サロンでは聴覚障害者やボランティアが指導して手話を普及させるほか、手芸教室や高校生との交流などを予定しています。なお、手話サロンは毎週火曜日・水曜日・金曜日に開かれます。

北陸朝日放送