東日本大震災発生から7カ月。政府の対応の遅さや不手際が指摘される一方、多くのボランティアが現地で地道な活動を続けている。5月の連休時、宮城県石巻市へ同行取材した川口市の「笑顔 届け隊」は、その後も毎月2回、バスツアーで現地にボランティアを送り続けている。新メンバーが次々加わり、支援の広がりを実感する。
そんな中、生まれつき耳が不自由な鈴木亜妃子さんを知った。メールでのやりとりに「引っ込み思案」と記していたが、実際に会ったら明るく前向きな性格だった。障害を理由に、何度もボランティア参加を断られ、次の一歩を踏み出せない自分にいら立っていたのかもしれない。現地で少しずつ被災者に近づき、「内気な自分が変わった」とつづってくれた。長い復興への道のり。誰でも参加できる支援の輪が、もっと広がることを願いたい。
毎日新聞 2011年10月10日 地方版
そんな中、生まれつき耳が不自由な鈴木亜妃子さんを知った。メールでのやりとりに「引っ込み思案」と記していたが、実際に会ったら明るく前向きな性格だった。障害を理由に、何度もボランティア参加を断られ、次の一歩を踏み出せない自分にいら立っていたのかもしれない。現地で少しずつ被災者に近づき、「内気な自分が変わった」とつづってくれた。長い復興への道のり。誰でも参加できる支援の輪が、もっと広がることを願いたい。
毎日新聞 2011年10月10日 地方版