ゴエモンのつぶやき

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震災関連死、審査会設置へ…宮城県と仙台市

2011年10月09日 01時47分35秒 | 障害者の自立
因果関係証明が本格化

 宮城県と仙台市は7日、震災後に持病が悪化したり、ストレスや疲労がたまったりして死亡した「震災関連死」の認定を行う審査会を設置する方針を明らかにした。

 関連死と認定されると、災害弔慰金250万~500万円が遺族に支給される。審査会が出来ることで、阪神大震災などで震災との因果関係を証明する難しさが問題になった関連死の審査が本格化する見通しだ。

 県の審査会は、県内10市町から対象者の審査を受託する。今月下旬に設置し、来月から審査を始める。県震災援護室によると、南三陸町や利府町などが県に審査を委託する意向を示している。既に41件が審査待ちだという。

 一方、仙台市は月内に「判定委員会」を設置し、開催する。同市は県には委託せず、独自に関連死を審査する。石巻市や気仙沼市など12市町も独自に審査会を設置する意向だ。また、すでに名取市、亘理町、柴田町、女川町の4市町(9月1日現在)では独自の審査、認定が始まっている。

 県の審査会は、医師2人、弁護士、障害者団体代表、県保健福祉部長の5人で構成。実際の審査は11月初旬に始める見通しだ。同室によると、中越地震など過去の震災では〈1〉病院の機能停止で、初期治療ができなかった〈2〉避難所生活のストレスで体調を崩した――などで死亡したケースも関連死と認定されたという。

 仙台市の委員会は、医師3人、弁護士1人、大学教授1人の5人で構成する。同市には6日現在、関連死に関する申請が152件寄せられている。委員会は月に2回程度開かれ、1回で約20件審査できる見込みだ。

 7月から審査会を2度開催している亘理町では21件を審査し、約半数の10件を関連死と認定した。このうち、83歳の女性は震災当日にヘリで救助された後、避難所で体調を崩し、病院に運ばれたが、4月に入って死亡したという。

 同町の審査会では、因果関係の判断がつかず「継続審査」となったケースや、因果関係が見つからず、申請取り下げとなったケースもあったという。同町担当者は「遺族には『震災さえなければ、こんなことにならなかった』いう心情もある。審査が困難なケースも多い」と話す。

(2011年10月8日 読売新聞)


<姫の男>最終回 感動の大叙事詩としてドラマ界に一線を画す!

2011年10月09日 01時45分09秒 | 障害者の自立
 正史と野史の中間、歴史的事実を緻密に扱いながら驚くべき想像力をも兼ね備えた「新概念多色史劇」として、「史劇の新世界」を開いたKBSドラマ『姫の男』が24.9%という視聴率を記録し、「完璧な結末と感動」という称賛と「生涯最高のドラマ」という熱狂的反響の中、大詰めの幕を閉じた。

――運命を超えた偉大な愛、正義と信義の価値、そして希望を伝える
 最終回ではスンユ(パク・シフ)とシンミョン(ソン・ジョンホ)が最後の決闘を繰り広げる中、死を目の前にしたシンミョンは亡くなった師匠が残した言葉どおり「互いを助け合う友」になり、君主から白髪の老人になった首陽(キム・ヨンチョル)は悔恨の涙を流し、娘を見守る姿を見せ、余韻を残した。

 何年かの月日が過ぎ、中年になったセリョンと視力を失ったスンユは、姫と名門の息子という華やかな人生ではなかったがとても幸せそうな姿だった。単純に「若者のラブストーリー」ではない作品のモチーフになった「禁戒筆談」がなぜ人口に膾炙したかを説明しているかのようだった。

 また、「視力は失ったが心は取り戻した。復讐は叶わなかったが君を手に入れた」「君と一緒だから怖いことはない」というスンユの台詞と、彼らが恋に落ちた時に詠んだ詩を二人の愛の結晶である娘が暗唱する姿、またエンディング部分の二人で馬に乗る姿がドラマの前半部を思い出させ、視聴者を感動させた。

 演出を担当したキム・ジョンミン監督は「主人公の偉大な愛以外にも、悲劇の中で希望を持てるドラマ、またこの時代に正義と信義を守ろうとする人たちが何度も失敗しながらその人生が尊重され、その価値を認めてあげられるようなドラマを描きたかった。そんなドラマとして長く記憶に残ったら嬉しく思う」と述べた。

――言わずと知れた歴史を新しい視点で再度書き下ろした“もうひとつの歴史”
 このドラマは歴史を見つめる視点が違っていた。史劇によく登場する癸酉靖難という事件と首陽大君という人物を常套的ではなく斬新に描いた。

 背景は癸酉靖難だったが、核心ストーリーは癸酉靖難の2世たちのラブストーリーだった。他の史劇では中心事件として扱った癸酉靖難がこのドラマではスンユとセリョンの愛に一番大きな障害を与える背景として描かれたのだ。

 だからといって歴史表現が弱かったわけではない。ロマンスと政治的部分が絶妙に合わさり、緊張感とドキドキ感あふれるストーリーとなった。この組み合わせが全年齢層を虜にする魅力となったのではないだろうか。

 首陽大君も他の作品では権力欲と血に染まった姿ばかり描かれたが、『姫の男』ではそうではなかった。この作品で首陽はセリョンの父親だった。王位に対する野望だけにとらわれているのではなく、娘を愛する普通の父親だった。

 最終回には、死んだと思っていたスンユとセリョンが幸せそうな家庭を築いている様子を見守りながら涙を流す姿もまた、他では見ることのなかった首陽の懺悔だった。これは全て首陽が父親であるからこそ可能であった感情であり、描くことのできた姿だ。

――俳優たちの再発見、本物の俳優の誕生、全俳優の株が上がった!
 演出、台本、音楽と完璧な3拍子とともにドラマの完成に決定的役割を果たしたのは出演者の演技だった。あるファンは『姫の男』を「悲劇的なストーリーに泣き、出演者の好演に笑う素晴らしいドラマだった」と評価したという。

 このドラマは演技派俳優らを再度輝かせた作品であり、本物俳優として認められるきっかけとなった作品だった。主演だけでなく助演、子役まで株が上がったと言われるほど『姫の男』効果は想像を超えるものだった。

 特にパク・シフとムン・チェウォンはこのドラマを通して成長したと言われている。歴史的渦の中でさまざまな困難を乗り越え愛を守りぬいたスンユとセリョンのように、この二人の俳優も激変するキャラクターを演じながら人の心を引き付ける本物の俳優になったという評価だ。

 キム・ジョンミンPDは「皆とても一生懸命やってくれた。特にパク・シフとムン・チェウォンはキャラクターに完全に入り込んでいることがひしひしと伝わって来た。キャスティングした全ての俳優が満足のいく演技をしてくれた」と最後まで出演者を賞賛した。

――全世代を虜にした“朝鮮版ロミオとジュリエット”その悲劇に涙を流しその愛に感嘆した
 仇同士の家柄の息子と娘のラブストーリーという陳腐になったかもしれない物語を、このドラマは正史と野史の中間であたかも実話のように描き上げた。完璧なフィクションだった『ロミオとジュリエット』とは違い、このドラマは歴史、野史、フィクションの絶妙な調和を成し、朝鮮版ロミオとジュリエットという以上に意味のある作品に仕上げた。

 史劇で扱いにくいロマンスに挑戦し、そのロマンスを決して軽く扱うことなく歴史の範囲内で絶妙に調和させた。このように歴史とうまく混ぜ合わせた仇の運命の中のラブストーリーは視聴者に多くの共感を与え、またずば抜けた映像美とともに朝鮮時代の美しい愛の極致を見せてくれた史劇として新しい地平を開いた。

 あるファンはこのドラマを「初めて歴史を歪曲して欲しいと思わせた史劇」と表現した。それくらいこのドラマは実際の歴史とフィクションの想像力を混ぜ合わせ、ノンフィクションのように視聴者を引き付け、フィクションのように視聴者を楽しませた。このような魅力で全年齢層を虜にし意味のある作品としてドラマ界に一線を画したと言える。

 視聴者に長くて深い余韻を残したドラマ。最後まで二人の主人公が高貴な愛を貫いた感動は、童話の最後で使われる「末永く幸せに暮らしましたとさ」というフレーズのように永遠に視聴者の胸の中に残るだろう。

財経新聞

太陽福祉会のアルミ缶泥棒が横行

2011年10月09日 01時38分31秒 | 障害者の自立
 社会福祉法人太陽福祉会の指定障害福祉サービス事業所 「ワークステーションひだか」 (東田博之理事長兼施設長) が、 日高地方全域の約150カ所にボックスを設けて回収しているアルミ缶が、 何者かに盗まれる事件が相次いでいる。 住民の善意を踏みにじる悪質な行為に、 関係者は怒り心頭。 回収しやすいように取り付けているネットごと持ち去られるケースもあり、 御坊署は窃盗事件として捜査している。

 アルミ缶回収は、 仕分けなどの就労訓練と収益を利用者の工賃にあてる貴重な資金源となっている同会の重要な事業の一つ。 日高地方の各企業や店舗前、 道路沿いなど至る所に回収ボックスを設置し、 住民から多くの協力を得ている。


 アルミ缶が盗まれることはこれまでもあったが、 1カ月ほど前からは持ち運びしやすいようにボックスに取り付けている青色の特殊なネットごとごっそり持ち去られるケースが6件続発。 日高川町のスーパー近くや市内南塩屋地内の国道沿い、 美浜町松原地区公民館前など人目につきやすい場所も狙われており、 日曜日の夜から月曜日の朝にかけての犯行が多いという。 職員が張り込み、 缶を盗む他府県ナンバーの軽トラックを見つけたが、 取り逃がしたこともあった。 ネットは1枚600円かかるため、 「補充するだけでも出費がかさんでしまう」 と頭を痛めている。 御坊署に被害届を提出しており、 同署では捜査を進めるとともに警戒を強めている。


 協力している住民は 「みんなの福祉の気持ちを踏みにじる行為」 と憤慨。 同福祉会では 「多くの住民の皆さんから提供いただいているものなので、 二度としないで。 職員数人態勢でパトロールを強化していきたい」 と話している。


日高新報

石巻市立大川小児童の母親に自作した歌詞CDを贈る

2011年10月09日 01時35分54秒 | 障害者の自立
 出雲、大田両市の知的障害者らでつくる「バンドどりーむ」が、東日本大震災の津波で犠牲になった宮城県石巻市立大川小学校児童74人の母親全員に、自作した歌詞に励ましの気持ちを託したCDを贈る。タイトルは「ひまわりの手紙(うた)」。わが子を思う母親たちが、学校近くの高台に種をまいたヒマワリが今夏、大輪の花を咲かせたことを知ったのがきっかけ。7日にCD収録を終え、11月中旬に送る。

 バンドどりーむは、2003年に結成。13~35歳の知的障害者7人と3人の健常者が活動している。

 同バンドを支援するNPO法人「サポートセンターどりーむ」(出雲市東福町)の土江和世理事長が9月中旬、全児童108人中74人が高台などへ避難中、犠牲になり、母親たちが種をまいた100本以上のヒマワリが花を咲かせたことを紹介。メンバーは「自分たちには音楽しかない。心を込めた歌を贈りたい」と歌作りを決意した。

 「とつぜんわが子をなくしてあれた地に親はひまわりを植えようと考えました」「芽が出た所はあなたがこの世に生まれたことの証し」などと紙に書き、感想を話し合った。土江理事長らが、それぞれの思いがつづられた言葉を歌詞にまとめ、メンバーの会社員阿部祐久さん(49)が曲をつけた。

 CDにはこの他8曲を収録。ジャケットは「サポートセンターどりーむ」の大滝耕一さん(44)が、色鉛筆で黄色の鮮やかなヒマワリの絵を描いた。制作した300枚のうち74枚を石巻市社会福祉協議会を通じ母親たちに送る。

 「ひまわりの手紙」は、11月6日に松江イングリッシュガーデン(松江市西浜佐陀町)での「ゆめのつばさコンサート」でお披露目され、会場でCDも販売される。

 メンバーの橋田沙知さん(24)=大田市鳥井町=は「たくさんのお母さんたちを励まし、元気づけられればうれしい」と話した。


「ひまわりの手紙(うた)」


あの日 突然 あなたを失って

生きる希望もなくなったけど

今、思い出うかべて タネをまくよ

やがて花を咲かせるときがくるように

どんなに どんなに 涙あふれても

芽が出た喜び あなたのうぶ声

大事に 大事に 育てたい

あなたも お母さんも一人じゃないよ


もう、一緒には暮らせないけど

お母さんに出会えたことは 忘れないよ

一生懸命育ててくれて お母さん本当にどうもありがとう

私は泣かないよ

お母さんのこと、遠くからずっと見守っているよ

だからね お母さん 泣かないで

私の分まで生きつづけてね


どんなに どんなに 涙あふれても

ひまわりの花は、お母さんの希望

大事に 大事に 育てたい

あなたも、お母さんも一人じゃない

山陰中央新報

憂楽帳:色の記憶

2011年10月09日 01時30分07秒 | 障害者の自立
 宮崎市の全盲の男性が設立した文芸サークルがこの夏、10周年を迎えた。視覚障害者が中心メンバーで、詩を作ったり、ボランティアによる朗読に耳を傾けたり、月1回の集いが参加者の心の支えになっているという。

 デスク番でその原稿を見ている時、取材した後輩がもらした感想が興味深かった。「見えない人が書いた作品なのに、色の描写が多いんですよ」。「糠床(ぬかどこ)」と題した詩を読ませてもらった。「つかりあがったナスの色は、幼き頃、海水浴場から見た空の色みたい」。色の記憶は人生を物語る。視覚を失った人ならではの感性に感じ入った。

 2カ月前のこのやり取りをふと思い出したのは、先日、衣替えに励んでいた時だ。手持ちの服を点検すると、白、黒、灰色、青、茶と地味色のオンパレード。色の好みが記憶と連動しているのなら、私が見てきたものは何だろう、としばし考え込んだ。

 そろそろ街が色づき始める季節。五感を研ぎ澄ませて、流れゆく日々の出来事に心を配りたい。「足は地に 心には歌と翼を ペンには色と肉を」。同郷の作家、火野葦平の言葉が私の心の支えだ。

毎日新聞 2011年10月8日 西部夕刊