ゴエモンのつぶやき

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防災:明日に備える 新津波予測、尼崎8割超で浸水も 避難場所拡充を模索 /兵庫

2011年11月14日 03時12分01秒 | 障害者の自立
 ◇民間施設にも協力要請

 東日本大震災の発生を受け、県は10月、東海・東南海・南海地震の新たな津波の想定を発表した。市域全体の約3分の1が海抜0メートル地帯の尼崎市では、津波で浸水する可能性がある「津波被害警戒区域」は82%にのぼる。新たな防災への取り組みが迫られている尼崎市の対応を探った。【生野由佳】

 これまで、県はマグニチュード(M)8・4を前提に津波を算定。尼崎市の場合は2・9メートルの津波が、110分後に阪神間の沿岸部に到達し、防潮堤が十分に機能すれば被害はない、という想定だった。

 しかし、M9・0級の地震を想定した今回の発表では、津波の高さを暫定的に往来の約2倍に設定し、被害状況を算出した。尼崎市は3パターンの被害を想定する。沿岸部の約30の防潮堤が、(1)完全に機能した(閉鎖した)場合、被害地域は約2%(2)開いたままの場合、同37%(3)倒壊するなど、全く機能しない場合、同82%--となる。

 最悪のケースを考えた場合、この82%地域に住む尼崎の人口は約35万3000人に。東日本大震災後に同市はクリーンセンター第1、2工場(大高洲町、東海岸町)や教育・障害福祉センター(三反田町)など公共施設をはじめ、都ホテルニューアルカイック(昭和通2)、COCOEあまがさき緑遊新都心(潮江1)など民間の施設まで協力を呼びかけ、「津波等一時避難場所」に指定した。今年3月以降、23カ所約5万人の収容分を増やし、避難収容者数は計約7万6000人となったが、同市防災対策課は「十分とは言えず随時、安全な場所を確保していきたい」としており、民間の高層マンションなども視野に安全な避難場所を増やす予定だ。

 防災への取り組みについて、同課の小椋修・参与は「現在のように、市民の一人一人が、津波や震災に関心を持ち続ける状況を維持することが大切」と話す。同課には震災以降に「防災出前講座」の依頼が急増しており、昨年度は3件だったが、今年度は既に40件を超えたという。

 関心を途切れさせないように、同市防災対策課では、家庭でできる防災への備えを知ってもらおうとホームページで情報提供の充実も図っている。自宅では、タンスなどの家具を固定し、窓ガラスに飛散防止シートを張ること。非常時の持ち出し品として、保存食や飲料水、ラジオや予備の乾電池などを紹介し、運びやすいように男性は15キロ、女性は10キロ程度の重さに留めることなどをアドバイスしている。

 今後は、子供からお年寄りまでが参加し、地域で実践的な避難訓練を行えるよう、行政がサポートする仕組みを考案中だ。津波や地震を想定し、それぞれ安全な経路を確認しながら、避難場所に集合するような、訓練を想定している。

 出前講座の問い合わせは、市防災対策課(06・6489・6165)まで。地震や津波情報を一斉メールする、尼崎市防災ネット(amagasaki@bosai.netへ空メールを送信)への登録も呼びかけている。

毎日新聞 2011年11月13日 地方版


イタイイタイ病:「終わっていない!」 対策協議会などがセミナー /富山

2011年11月14日 03時08分39秒 | 障害者の自立
 イタイイタイ病対策協議会などが主催する「第30回イタイイタイ病セミナー」が12日、富山市の富山第一ホテルで開かれた。研究者や神通川流域の住民ら約150人が参加し、イ病はまだ終わっていないことを確認した。

 セミナーはイ病への理解を深め、風化を防ごうと毎年、講師を招いて開いている。冒頭、イ対協の高木勲寛会長が来春開館予定の県立イタイイタイ病資料館などを例に「セミナーは公益的に重要な役割を果たした」とあいさつした。

 講演では、最初に岡山大大学院の津田敏秀教授が、イ病がカドミウムに汚染された米などの農作物による食中毒事件であると指摘。行政などの対応について「食品衛生法に義務付けられた調査や報告も行われていない」と批判した。

 続いて、萩野病院(同市婦中町萩島)の青島恵子院長が講演し、県が毎年実施している神通川流域住民への健康影響調査から「重度の腎臓障害の割合が高く、この地域の人々が甚大な被害を受けている」と述べた。また、00年以降12人が新たにイ病患者に認定されていることから「イタイイタイ病は今も発症する可能性がある。(腎臓障害の自覚症状があれば)イ病を疑ってほしい」と語った。

毎日新聞 2011年11月13日 地方版


脳神経病理データベースを用いた 教育・診断支援の試み

2011年11月14日 02時52分42秒 | 障害者の自立

新井信隆(東京都医学総合研究所 脳発達・神経再生研究分野分野長)
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 今年の春もいつもと変わらず桜のつぼみは開いたが,東日本大震災の収束の道筋すら見えぬ日々を,1か月後に控えた新研究所(註)への移転の準備に追われて過ごした筆者には,今となっては桜吹雪の残像すらない。特に,先達の手によって約40年間にわたり作製された2000余例の膨大なヒト大型脳病理標本の梱包作業は,1989年からの自身の研究所生活をたどる行程でもあった。

都医学研・脳神経病理データベースとは
 あれから半年。何事もなかったように,新しく整備された脳病理標本室の電動棚に整然と並べられた標本は,画期的なデジタルスキャン装置(バーチャルスライド機器)により超高画質デジタル情報となり,東京都医学総合研究所(都医学研)・脳神経病理データベースとして津々浦々に張り巡られたICT(情報通信技術)によって全国に発信されようとしている。

 本稿では,旧東京都神経科学総合研究所(旧都神経研)の研究資産によるこのユビキタスな教育ツールのコンテンツが,神経系疾患の教育・診断分野で利活用されるロードマップについて概説する。

ユビキタスな仮想検鏡コンテンツ
 バーチャルスライド(あるいはバーチャルマイクロスコピー)はガラス標本を高精度デジタルスキャンする機器であり,近年,厚生労働省「がん診療連携拠点病院に対する遠隔画像診断支援事業」により主に全国のがん拠点病院に100台ほど導入されてきた。現在,国内外の複数社がベンダーとして互いに切磋琢磨している状況であるが,性能的には一定水準をクリアした段階に入っている。スキャンデータ量は膨大であり,例えば脊髄横断面を40倍でスキャンすると,イメージサイズはおおよそ5GB程度の大容量データとなり,顕微鏡デジタルカメラの精度の比ではない。このデータをアップロードしたサーバーに遠隔からアクセスすると,自身のPCモニター上で画像を閲覧することができ,倍率を変え視野を移動させたりすることができる(仮想検鏡)。この機器の使用目的は,日常の病理診断業務におけるリモートコンサルテーション(テレパソロジー)のほか,データベース作成によるe-learningデバイスとしての活用がある。後者の場合,コンテンツが充実しているかどうかがクリティカルである。

 その点では,都医学研には,前身である旧都神経研のコレクションとして,先天性脳奇形,周産期脳障害,乳幼児期に発症する比較的まれな神経疾患,青壮年期発症の運動障害性疾患,老年期の認知症を来す変性疾患のほか,代謝性疾患,炎症性・感染性疾患,外傷,循環障害,中毒性・栄養障害性疾患など,ほとんどすべての神経疾患カテゴリーを網羅したリサーチリソースを保管しており,豊富で偏りのない比類なきデジタルコンテンツを提供することが可能である。また,多くの神経変性疾患は蛋白のコンフォメーション異常症であることが明らかになりつつあるが,既存の疾病をタウ,シヌクレインなどの蛋白別にメニューを作っている(図)。


図 データベースにおける「アルツハイマー病/側頭葉」画面

卒前医学教育における活用
 2002年度から順次導入された「医学教育モデル・コア・カリキュラム」によって,医学教育の内容は変貌を遂げている。分子生物学研究の進展によって日々見いだされる知見の吸収,臓器別による基礎・臨床融合型カリキュラムの習得,ベッドサイドスキルの修練などに当てるエフォート率がいっそう高まり,いわゆる基礎的な"実習"に費やされる時間が激減している。また,医学部定員増により学生当たりの顕微鏡数やスペースがますます不足し,それが"病理離れ"に拍車をかけている。しかし,医学部のカリキュラムにおいて,生体で生じているさまざまな防御・修復,変性・破壊のプロセスを形態として脳裏に焼き付けることは,医師や研究者の思考や意思決定に,幅や深みを持たせるために必須ではないだろうか。アカデミックな"実体験"にアクセスする今日的なツールとして,病理画像のデータベースを構築し普及させる意義は大きいはずである。

 同じ部位(例えば海馬)で,正常像とさまざまな病理像をモニター上で並べて供覧することにより,側頭葉てんかんの海馬硬化,認知症群の海馬病変,循環障害による海馬虚血など,それぞれの好発部位などの特徴を整理して勉強することが可能となる。脊髄では,運動ニューロン疾患の錐体路変性,栄養障害性の後索変性,頸椎症による病変など多岐にわたるが,正常解剖と同時に実習することの効率性は高い。

 従来のカリキュラムでは,正常解剖と病理像の実習に1年ほどのタイムラグがあり非効率であったが,デジタル標本ならば,比較的簡単に学生自身のPCモニター上(つまり顕微鏡下と同様)に引き出すことができるわけであり,箱にかぶったホコリを払い,古い標本に生えたカビを拭き落とし,また染色が退色してしまった標本に心眼を凝らして対峙しなければならないストレスからも,解放されるに違いない。

エキスパート医養成の自己学習教材として
 神経系疾患をカバーする臨床医には神経内科,小児神経科,脳神経外科などがある。それらの学会では専門医・認定医取得の要件の一つとして,中枢神経病理,末梢神経病理,および筋病理の知識を要求している。旧都神経研では,夏期に35年連続して「神経病理の基礎と臨床」という4日間のセミナーを行ってきた(今年から「神経病理ハンズオン」に改名)。これは受講者各人に1台の顕微鏡を用意して豊富な検鏡体験をする,"力仕事"の実習コースであるが,受講者は神経系学会の専門医・認定医の受験を控えた方が多い。また,脳神経系に関する法医病理学の研鑽を目的とした法医学者もほぼ毎年受講している。このようなそれぞれの領域のエキスパートのための自己学習コンテンツ集の作成を,関係学会とも相談しながら進めていきたいと考えている。また,いわゆる総合医にとっての生涯研修としての活用法を模索していきたい。

診断基準コンセンサス作りにも有用
 筆者は難治性てんかんの脳外科手術による焦点切除部の病理診断のコンサルテーションを多く受けている。それらには脳形成異常や海馬硬化に関する,診断基準がやや曖昧な病理像がいくつかある。脳神経病理データベースは,そのような診断困難例の病理画像を複数の専門家が閲覧し,診断コメントを集積することにより,一定のコンセンサス作りのツールとなり得る。International League Against Epilepsy (ILAE)のNeuropathology Task Forceや,筆者がオーガナイザーとなっている「てんかん外科病理診断フォーラム」(日本神経病理学会)でも同様のツール利用を始めているところである。



 以上,都医学研における脳神経病理データベースとその展望を概説した。脳神経病理データベースは,卒前医学教育から専門医養成,さらには神経疾患の診断基準作成においても強力なツールとなる可能性を秘めている。多くの医療者に,このデータベースを利活用してもらえれば,筆者としても望外の喜びである。

註:東京都医学総合研究所(都医学研)は,東京都の医学系3研究所が統合し,2011年4月1日に新たに開所した施設。発足の経緯および代表的な研究活動については,7月に開催された開所記念シンポジウムを取材した本紙2941号をご参照いただきたい。

新井信隆氏
1982年横市大医学部卒。同病理学教室を経て,89年から都神経研,ロンドン大で神経病理研究に従事。11年都医学研の開所時より現職。脳病理標本リサーチセンター統括マネージャー。日本神経病理学会理事。主な著書に『神経病理インデックス』(医学書院)。
脳神経病理データベースへのお問い合わせはE-mail:までお寄せください。

2011年11月14日 週刊医学界新聞

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難病カルテ:患者たちのいま/19 神経線維腫症1型 /佐賀

2011年11月14日 02時50分28秒 | 障害者の自立
 ◇「もう一度輝きたい」盲学校通い資格取得へ

 佐賀市の県立盲学校実習室で、白衣の鶴田信実さん(37)=嬉野市=がマッサージの実技指導を受けている。「背筋を伸ばして」「場所が違う」。講師から厳しい声が飛ぶ。「難しいけれど、頑張って覚えたいから」。汗を流しながら、腕を動かす。

 生後1、2カ月で、右目付近が膨らんだ。皮膚に「カフェオレ斑」というシミが広がっていた。数年後、「神経線維腫症1型(レックリングハウゼン病)」と診断。祖父と父親も同じ病気を持っており、遺伝だった。

 高校まで「いじめ」は日常だった。「おいわさん」「よそばしか(汚い)」という言葉。靴を隠す、ノートや教科書への落書き。絶え間なく続いた。

 それでも「保育士になりたい」という目標を追うため、通い続けた。高校を卒業すると、岐阜県内の短大へ。3人の弟を支える両親のため、紡績工場で働きながら3年間を過ごした。お酒を飲み、遊びに行く友達にも出会えて「青春を取り戻した」時間だった。

 佐賀に戻ってからは、幼稚園や保育園で正職員の就職口がなかなか見つからず、臨時職員として働く期間が続いた。

 約10年前だった。結婚を約束した人がいた。しかし「子供を産んだら、2分の1の確率で、この病気を持った子が生まれる」ということが、頭から離れなかった。

 「好きな人の子を抱きたい」という気持ちと、子供に同じつらい思いをさせたくない、という不安感。迷いを重ね、「この人を幸せにできるのは、私ではない」と思い込むようにした。

 「他に好きな人がいる」とうそをついた。2日間電話が鳴り続けたが、無視した。携帯の番号も変えた。次第に連絡が途切れた。

 「心が陥没したようでした」

 その後、症状が悪化する。頭部に大きな腫瘍ができ、手術。その後も、まぶた、側頭部など、2年に1度のペースで手術が続いた。肌に手術痕が残るのも、いじめのことも、徐々に落ちる視力のことも……。「なぜこんな病気になる」と自暴自棄になった。保健師の勧めで、静岡県で療養することを決めた。

 佐賀に戻った3年後。静岡で出会った視覚障害者の助言をきっかけに、盲学校へ通い始めた。「もう一度働きたい。輝きたい」と思った。

 国家資格を取ったら、経験を積み、同じ病気や障害を持っている人のために働きたい。「社会の一員として働くことができるチャンスをもらえる。病気になったことで、新しい人生の切符をもらえたんですね」。今はそう思っている。

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 ◇神経線維腫症1型(レックリングハウゼン病)
 皮膚や神経に、神経線維腫と呼ばれる良性腫瘍を中心にさまざまな異常が起こる病気。両親のいずれかがこの病気を持っていると、2分の1の確率で生まれる子に遺伝する。発症率は約3000人に1人の割合。医療費助成の対象になる特定疾患に指定されている。

毎日新聞 2011年11月13日 地方版


日本初の、「成人発達障害当事者による、成人発達障害当事者のため」の作業所オープンのお知らせ

2011年11月14日 02時46分15秒 | 障害者の自立
日本初の、「成人発達障害当事者による、成人発達障害当事者のため」の作業所をめざし、ここ東京は新宿 西早稲田の地に“Alternative Space Necco(オルタナティブ・スペース・ネッコ)”がオープンしました。

現在、利用者数が20名を超え、下記の活動をしています。
詳細はURLをご覧ください

http://neccocafe.com/

◆12:00~18:00は一般のお客様もいらっしゃるカフェとして営業中です。(飲み物の持ち込みはご遠慮ください。)
◆作業所の利用者申し込みはメールまたは電話で受け付けています。(新宿区民に限らずどなたでもご利用頂けます。)
◆精神保健福祉士や、発達障害の当事者が、直面するさまざまな問題の相談に応じます。
◆目標は発達障害当事者の雇用促進、およびピアサポートです。
◆18:00~22:00は従来通り、フリースペースとして開放しております。(この時間帯は、飲食物持ち込み可能です。)
◆夕方からライブ、トークショー、講演会などのイベントを予定しております。

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【本件に関するお問い合わせ】
■会社名 一般社団法人 発達・精神サポートネットワーク
■担当者 黒岩堅
■TEL 03-6233-7456
■URL http://neccocafe.com/
■Email necco@live.jp
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ValuePress! (プレスリリース)2011年11月13日 23時