ゴエモンのつぶやき

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ニュースUP:介護拡大訴える難病ALS患者と妻=和歌山支局・岡村崇

2011年11月17日 02時14分16秒 | 障害者の自立
<おおさか発・プラスアルファ>

 ◇24時間張り詰めて

 難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患う和歌山市の70代男性が、現行1日12時間の公的介護サービスを、24時間に拡大するよう同市に求め、和歌山地裁で争っている。一日中介護が必要な生活とは、どんな暮らしなのか。なぜ法廷闘争にまで至ったのか。昨年9月の提訴取材時から抱いていた思いを胸に、男性宅に足を運んだ。

 ■足ひきずりながら

 6畳の和室の半分を占めるベッドに、男性は横たわっていた。プシューッ、プシューッ……。人工呼吸器が首に通された管を通じて酸素などを送り込む。70代の妻とヘルパーの女性が見守る。自らの意思では動けず、言葉を発することもできない。病気の影響で耳に水がたまり聴力も落ちている。テレビからプロ野球の実況が大音響で流れる。

 ALSは、運動をつかさどる神経が侵され、頭脳や感覚は正常なまま全身の筋肉が萎縮していき、「最も過酷な神経難病」とも言われる。男性は06年6月、この病気と診断された。現在、動かすことができるのは左足の小指と眼球、顔の筋肉に限られる。小指で近くにあるセンサーに触れ、パソコンの画面上で文字を入力したり、テレビを操作したりする。パソコンは妻ら周囲の人たちと意思疎通を図る唯一の手段である。

 ズズーッ。呼吸器の微妙な音の変化に妻が気付いた。「管が詰まっとるな」。吸引器の細い管を、男性の喉と首元に開けた穴に差し込み、痰(たん)を取り除いた。吸引の回数は平均すると30分で2、3回ほどだ。ヘルパーと交代で吸引するが、四六時中、耳を澄ましていなければいけない。

 「神経を使う。体がきつい」。妻は高血圧に加え、5年ほど前から左足の関節が痛み通院してリハビリをしている。ゆっくりゆっくり左足をひきずるように歩く。部屋から部屋への移動でさえつらそうだ。

 ■ボランティアで

 男性の一日はおおむね次のように過ぎていく。

 午前6時ごろ起床、歯磨き、顔拭き▽午前6時半~7時半、流動食による食事▽9時半~10時、入浴剤入りの湯を使ったタオルでの体拭き(金曜日は10時半~11時半、入浴)▽正午~午後1時、流動食(火、木曜は1時半ごろから全身マッサージ)▽6~7時、流動食▽9時半~10時、痰が出やすくするための体位替え▽11時ごろ、就寝。就寝後も痰が詰まれば呼吸器の警報が鳴り、すぐ対処する必要がある。

 就寝までの介助のほとんどを担当の女性ヘルパー2人が交代で担う。しかし、市が認める12時間では、夜には時間切れだ。就寝前の体位替えも妻一人では重くてできず、担当ヘルパーが「お母さん一人にはさせられない」と、夜もボランティアで家にとどまっている。「本当によくしてくれる。助かる。けどな、申し訳ない」。妻は畳に視線を落とした。ALS患者の中には、周囲への介護の負担を気兼ねして、呼吸器の装着をためらう人も少なくないという。

 ■基準明示されず

 厚生労働省によると、全国のALS患者は約8500人(09年度末現在)。原告側の長岡健太郎弁護士は「ALS患者は1人で生活することが困難で、他府県では24時間介護が認められているケースもある」といい、京都市や千葉市などでは配偶者のいない患者に24時間介護を認めている。

 サービス支給決定の根拠となる障害者自立支援法は、各市町村に判断を委ねる。患者・家族への聞き取り調査のマニュアルは全国で統一されているが、決定基準は明示されておらず、「ばらつきが生じている」と自治体関係者は説明する。「配偶者がいると認めにくい」(京都市の担当者)との指摘もある。和歌山市は一般論と前置きした上で、「配偶者がいる場合でも『寝たきり状態』『仕事をしている』など、介護できない状態なら24時間介護を認める」と説明する。

 確かに男性の妻は寝たきりでも仕事をしているわけでもないが、現実に1日12時間の介護を担えるだろうか。夫婦は過去に、介護サービス時間の見直しを求めて県に不服審査請求も申し立てた。妻は「1週間でも1日でも市の担当者に(私たちの)生活を見てもらえれば分かってもらえるのにな。『裁判で訴える』。これしかなかった……」と無念そうに話す。

 男性は自身の思いを、パソコン画面上で文字にしてくれた。「やかんへるぱーなかったらとてもあぶなくてふあんがおおきい(夜間ヘルパーなかったらとても危なくて不安が大きい)」。プロの介護者が常に傍らにいることが、必要不可欠だと訴える。

 法廷闘争の間にも病状は進行する。ともに提訴したもう一人の患者は、提訴から1年を前にした今年9月上旬に亡くなった。このような人生の閉じ方があってはならないと、私は思う。

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 ◇裁判の概要
 男性への公的介護は、和歌山市が公費負担する1日約8時間(月268時間)と、介護保険分も含めた約4時間の計12時間。男性ら2人の患者は昨年9月、24時間介護を市に求め和歌山地裁に提訴した。地裁は今年9月、妻の年齢や健康状態などを考慮し、介護保険分を含めて1日20時間介護の「仮の義務付け」を命じた。仮の義務付けは、裁判所が行政裁判で判決前に早急な対応が必要として命じる決定だ。しかし、市は「他自治体の判断にも影響を及ぼす」として大阪高裁に即時抗告し、救済は先延ばしとなった。原告側もあくまで24時間介護を求めて即時抗告し、係争は続いている。


毎日新聞 2011年11月16日 大阪朝刊


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2011年11月17日 02時02分50秒 | 障害者の自立
東京・有楽町で 19日から7連夜

 CS・衛星劇場は、耳の聞こえない人向けに日本語字幕付きで邦画を放送する「衛星デフシアター」(日曜前7・00)を、開局当初から続けているが、その劇場版と言えるイベントを19日から東京都内で開く。「エイゲキシネマ~デフシアター★ナイト~」と題し、同番組で放送されたものを中心に、7作品を上映する。(大木隆士)

 同番組が始まったのは、1993年4月。聴覚障害者は、洋画なら字幕を読むことはできるが、邦画を楽しむのは難しい。ろう者の女性が登場する91年公開の山田洋次監督の映画「息子」がきっかけとなり、「耳の聞こえない人が、日本映画を楽しんでもらえる機会を増やしたい」と、編成部で企画した。

 毎月のラインアップは、同局の「衛星劇場シアター プレミア」で紹介された新作1本と、残りはコメディーから人間ドラマまで、バラエティーに富んだ作品をそろえた。

 字幕は台本をもとに付けていく。台本が残されていない場合は、作品を見て、聞き起こした。一度に読める文字数には限度があるが、長ゼリフでも数回に分け、すべて画面に表示する。画面に顔が映っていない俳優が話している場合は、字幕の前に役名をカッコで囲んで示し、誰のセリフか分かるようにした。会話だけでなく、車やインターホン、電話、お湯がわいた音なども、字幕に表示される。


手話解説を続ける妹尾映美子さん

 映画解説は初回から、手話コーディネーターの妹尾映美子さんが担当している。妹尾さんは「日本ろう者劇団」に参加して手話を学び、俳優業のほか、舞台での手話通訳やEテレ「みんなの手話」講師などを務めている。


日本語字幕が付いた場面(映画「歩いても 歩いても」より)

 さらに番組の最後に行うインタビューでは、耳が不自由な中、俳優や監督、マジシャン、スポーツ選手、落語家などとして活躍中の人々も招き、話を聞いてきた。

 聴覚障害者向けというと、福祉や教育番組と受け取られがちだが、妹尾さんは「純粋に娯楽番組だと思っている。気負うことなく、皆で楽しめる放送を続けたい」と話す。

 「デフシアター★ナイト」は19日から、ヒューマントラストシネマ有楽町で開かれる。午後8時20分から監督らによる舞台あいさつ、同8時50分から上映される(23日のみ上映後に舞台あいさつ)。

 あいさつは妹尾さんが手話通訳する。「字幕付き映画は色々な楽しみ方がある。聞こえない人と聞こえる人、同じ空間で映画を楽しんでほしい」と期待している。

「デフシアター★ナイト」上映作品
19日「ぐるりのこと。」(08年、橋口亮輔監督、リリー・フランキーほか)
20日「ゆれる」(06年、西川美和監督、オダギリジョーほか)
21日「南極料理人」(09年、沖田修一監督、堺雅人ほか)
22日「武士の家計簿」(10年、森田芳光監督、仲間由紀恵ほか)
23日「歩いても 歩いても」(08年、是枝裕和監督、阿部寛ほか)
24日「刑務所の中」(02年、崔洋一監督、山崎努ほか)
25日「色即ぜねれいしょん」(09年、田口トモロヲ監督、渡辺大知ほか)



(2011年11月16日 読売新聞)

国際ユニヴァーサルデザイン会議:安全・安心を発信 来年10月開催は福岡市 /福岡

2011年11月17日 02時00分37秒 | 障害者の自立
 福岡市は15日、すべての人が安全で快適に暮らせる社会をつくるためのアイデアや研究を発表する「第4回国際ユニヴァーサルデザイン(UD)会議2012」(来年10月12~14日)の開催地に選ばれたと発表した。

 産官学が参加する国際ユニヴァーサルデザイン協議会(会長・山本卓眞富士通名誉会長)主催。これまで横浜、京都両市などであり、今回は関東、中部地方の3都市も誘致の意向を示していた。UDをアジアに向けて発信する意味も込めて福岡が選ばれたという。

 会議の主題は、高齢者や障害者、子供など弱い立場の人たちが数多く犠牲になった東日本大震災を受けて「安全・安心」。UDの基本概念でもある。国内の企業・団体に加え、韓国やシンガポール、英米独など約30カ国からUDの専門家ら延べ1万2000人の参加を見込む。主会場は博多区の福岡国際会議場で、公開シンポジウムなども予定している。

 高島宗一郎市長は「公約したUD都市実現のためぜひ誘致したかった。ソフト・ハード両面で障害をなくし、新しい価値観を提供したい」。同席した山本会長は「一過性に終わらせず、地元に提案をしていきたい」と述べた。

〔福岡都市圏版〕 毎日新聞 2011年11月16日 地方版




皆が生き生き暮らせる街へ 南瀬谷で福祉月間

2011年11月17日 01時53分05秒 | 障害者の自立
 南瀬谷小コミスクで11月3日、南瀬谷地区福祉研修会が行われた。これは南瀬谷地区で初めて取り組む福祉月間の行事の一つ。当日は特に知的・精神障害者への理解を深めようと、区の障害者支援担当職員らを招き学習会や講演を行った。

 研修会ではほかにも、配食サービスを行う「たんぽぽの会」など地区内で活躍する団体の活動事例の報告や、南瀬谷自治連合会と南瀬谷地区社会福祉協議会が11月に創刊した地域情報誌「みなみせや情報通信」を紹介した。

 11月の福祉月間の中で南瀬谷地区では、今後も認知症予防・介護予防の福祉講演会やウォーキングイベント、サロン、給食会などを実施していくとしている。


あいさつする林茂地区社協会長

2011年11月17日号 タウンニュース

HDB団地のバリアフリー化、年内に完了

2011年11月17日 01時50分28秒 | 障害者の自立
傾斜路や手すりの整備など、公営住宅団地におけるバリアフリー化が進められており、年内にすべての工事が終わる予定だ。5年前に着手した事業で、15の地域自治組織(タウン・カウンシル)のうち、マリン・パレード、タンピネス、ポトン・パシルの団地での工事を残すのみとなった。


既にバリアフリー化したのは全体の99%に当たる7,712のブロック。高齢者、障害者を配慮したプロジェクトで、社会の急速な高齢化を考慮した。2030年には国民の5人に1人は65歳以上になると推測されている。


事業の実施に当たったのは各タウン・カウンシルで、整備費用は総額2,200万Sドル(約13億1,940万円)。住宅開発庁(HDB)は技術面でアドバイスした。


バリアフリー施設を利用する高齢者、障害者によると、施設を整備するだけでは不十分で、バリアフリー化の必要性を住民に理解してもらう必要があるという。車椅子を利用している50歳のタンさんによると、傾斜路からどかない人や、タンさんの存在にいらいらする人がいる。


障害者協会のニコラス・アウ会長も「障害者用駐車スペースに駐車している健常者がいる。公教育が必要」と述べた。


HDBは事業完了後、設備を点検し、改善すべき点を探す。

シンガポール 2011年11月16日 10:01