ゴエモンのつぶやき

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母乳介し移る白血病 県、検査や啓発に力

2011年11月07日 02時08分41秒 | 障害者の自立
 主に母乳を介して感染し、白血病や脊髄症などを引き起こす成人T細胞白血病ウイルス(HTLV1)。九州・沖縄地方の風土病とされたが、近年は全国に広がりつつある。予防ワクチンがなく、母乳による母子感染を断つことが最も効果的な予防策。県内では、母子感染予防を図るため、全ての妊婦を対象にした公費負担の抗体検査をしている。国が対策強化を打ち出す中、県も啓発活動や相談体制の拡充に力を入れる。
 HTLV1は白血球の一種であるリンパ球に感染するウイルスで、国内の感染者数は推定108万人。根本的な治療法が確立していない成人T細胞白血病(ATL)や、歩行障害などが出る脊髄症(HAM)を発症する恐れがある。
 主な感染ルートは母乳による母子感染とされるが、感染しても、発症するのは国内で年間千人に1人程度。潜伏期間が長いのが特徴で乳児期に感染した場合、ATLを発症するのは40歳以降という。
 健診で感染者を見つけ、授乳方法を工夫すれば感染率を下げることができるため、県は昨年4月、国に先駆けて妊婦抗体検査の公費負担をスタート。政府も昨年9月、特命チームを設置し、全国で公費負担による妊婦抗体検査を始めた。
 県健康対策課によると、県内では20~30代の妊婦の0・5%がウイルスを持つ「キャリアー」とされる。藤内修二課長は「母親がキャリアーの場合、母子感染を防ぐには母乳をやめ、(粉ミルクなどの)人工栄養にするのが最も確実」と強調。抗体検査とその後の精密検査で陽性反応が出た場合、産科医らが母子感染を防ぐため授乳指導などの相談に応じるという。
 県内では1987年から、産婦人科や小児科の医師らが母子感染を防ぐ対策に乗り出し、抗体検査の方法などをまとめたテキストを発刊、妊婦にも正しい知識の普及・啓発をしている。
 医師でもある藤内課長は「県内では年間40~50人がATLを発症して亡くなっている。母子感染を阻止できれば、50~60年後のATL死亡者を減らすことができる」と話している。

ポイント
 HTLV1 かつては九州・沖縄地方の感染率が特に高かったが、都市部への人口流入などに伴い、全国に拡大。厚生労働省研究班の調査によると、関東地方で感染者の増加が顕著。同省は今年7月、感染した全国3千人の妊婦を追跡し、授乳方法によって子どもへの感染率や発育にどう影響するかを調べる研究を始める方針を示した。


厚生労働省が発行したHTLV1ウイルスに関するリーフレット。県も正しい知識の普及・啓発に力を入れている

[2011年11月06日 09:55] 大分合同新聞


沖縄戦:PTSD、時を経て発現 蟻塚医師、特徴を説明

2011年11月07日 02時06分14秒 | 障害者の自立
 胎児も含めた各世代での沖縄戦体験が後の統合失調症やうつ、不眠を引き起こす晩発性の心的外傷性精神障害(PTSD)の実態が、沖縄協同病院の心療内科医、蟻塚(ありつか)亮二さんによる「沖縄戦PTSD」の研究で明らかになった。戦後の医療崩壊の中でほとんど行われなかった沖縄戦体験者の心の被害検証と治癒。蟻塚さんは「戦後66年間、体験者やその家族は、心の傷は開いたまま孤立させられてきた」と指摘する。蟻塚さんは5日、那覇市のJAおきなわ真和志支店で開かれた市民公開講座「沖縄戦の心の傷を追って」(沖縄戦・精神保健研究会主催)で報告した。

 沖縄戦・精神保健研究会の代表、蟻塚さんは沖縄戦PTSDの臨床例として、5歳の時に戦場で母と死別したことが原因とみられる70代男性の不眠、14歳の時に戦場で死体を踏みながら逃げたことが原因とみられる80代女性の原因不明の足裏の灼熱(しゃくねつ)感などを紹介。心のケアの態勢が整う現在と違い「沖縄戦では何もしてこなかった。外国の占領下に置かれた特殊性も考えなくてはならない」と話した。

 沖縄戦PTSDの特徴として(1)暴力的な死別の多さによる強い悲嘆(2)生活の場の喪失による「根こそぎうつ病」的体験(3)不眠やパニック障害(4)日本軍による人格侮辱と破壊(5)養育貧困などを通じた世代間伝達-などを挙げた。

 戦時に家族の死亡や死体を目撃し、70歳前後になって不眠が発現する事例が多く、近親者の死による誘発も指摘する。妊娠初期の母親の戦争体験により子どもの統合失調症の発病リスクが高まるという海外の調査結果も紹介した。

 同講座では、広島の被爆者の精神医学的調査に取り組む精神科医の中澤正夫さん、県内の精神保健に詳しいジャーナリストの山城紀子さん、保健師として生存者の精神保健に携わってきた県立看護大教授の當山冨士子さん、座間味島の「集団自決」(強制集団死)を研究する宮城晴美さんも報告した。

(琉球新報)

2011年11月6日


デフラグビー:名古屋で国内初の国際試合が開かれる

2011年11月07日 02時02分02秒 | 障害者の自立
 聴覚障害者がプレーする「デフラグビー」の日本選抜対豪州選抜戦が5日、名古屋市の瑞穂公園ラグビー場であった。国内では初開催のデフラグビー国際試合。体格に勝る豪州が22-3で勝利した。

 ラグビーは声での連携が重要だが、耳の不自由な選手たちは手話やブロックサインで意思疎通をする。審判の笛が鳴ると、気付いた選手が両手を上げて、敵にも味方にも合図を送り合うフェアプレーだ。

 次戦は12日、大阪・花園ラグビー場で。全国高校ラグビー大会にも出場した東海大翔洋(静岡)OBの倉津圭太主将(23)は「花園は特別な場所。次は勝ちたい」と雪辱を誓った。


球を奪い合う日本選抜(赤と紺のジャージー)と豪州選抜=名古屋市の瑞穂公園ラグビー場で2011年11月5日

毎日新聞 2011年11月6日 10時38分(最終更新 11月6日 10時46分)


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2011年11月07日 01時57分00秒 | 障害者の自立
 読書の秋。ところが、加齢などによって視力が衰え、本から遠ざかってしまったというシニアは多い。最近注目されている電子書籍端末などの機器を適切に活用すれば、読書を楽しむ助けになるという。

 高齢になると、眼球の中にある水晶体の弾力が衰え、その厚みを変えることによってピントを合わせることが難しくなる。そのため、新聞などが読みづらくなる。いわゆる老眼の状態だ。それに加え、緑内障、加齢黄斑変性など視野に障害が出る病気になる場合も多い。ところが、一般的に視力の低下には敏感でも、視野の状態を正確に把握している人は意外に少ないという。

 緑内障を患う京都市在住の男性(88)も、読書に困難を感じていた。同市の吉田眼科医院院長の吉田雅子さんは男性の視野を診察した上で、「残っている上半分の視野をうまく使ってみましょう。目線を心持ち下げ、見やすい部分を使うように意識すれば、読みやすくなります」と話しかけた。

 男性は、大きな活字で印刷された本を買い、眼鏡とルーペを併用して読んでいたが、目の疲れに悩んでいた。そこで吉田さんは本のページに押し当てて使う棒状のルーペを紹介。「これなら、行を間違えることもなくなります」とアドバイス。早速試してみた男性は、「以前より楽に読めるようになった」と喜んでいた。

 「まず、自分の見え方を理解すること。見えやすいポイントを探した上で、視力低下を補う機器を使えば、再び読書を楽しめるようになる人も多い」と吉田さんは話す。

 では、高齢者が活用できる機器には、どのようなものがあるのか。国立障害者リハビリセンター神戸視力障害センター支援課長の山田信也さんは、「本のページを、拡大して画面に映し出す『拡大読書器』をはじめ、視覚障害者向け福祉機器の中には、文字が読みづらくなったシニアにとって役立つものがたくさんあります」と話す。

 全国に4か所ある視力障害センターや、視覚障害者支援施設などでは、こうした機器の展示や相談業務を行っている。「シニア世代も気軽に利用してほしい。読みたい本を持ち込み、使用感を確かめてみてください」と山田さん。

 IT(情報技術)を活用した読書支援も広がっている。徐々に普及し始めた電子書籍端末には文字拡大機能があり、視力の衰えた高齢者でも文字が読みやすい。また、インターネット上の図書館「サピエ図書館」は昨春から、公共図書館やボランティア団体などが製作・所蔵する2万タイトル以上の録音図書をパソコンや携帯電話を通して提供するサービスを始めている。文字を読むことが困難な人なら無料でダウンロードし、聞くことができる。利用登録が必要。

 「読書を通して新しい情報に触れることは、生きがいにつながる。『高齢だから』と簡単にあきらめず、自分に適した機器などを工夫して使い、読書を楽しみ続けてほしい」と山田さんは話している。


棒状のルーペや書見台を使って、楽に読める方法を患者にアドバイスする吉田さん(右)(京都市で)

シニアの読書支援を行っている団体の連絡先
▽日本眼科医会 http://www.gankaikai.or.jp/ (電)03・5765・7755
▽日本ロービジョン学会 http://www.jslrr.org/ (電)086・464・0320
▽サピエ図書館 https://www.sapie.or.jp/ (電)06・6441・1078(利用登録は、同図書館の加盟会員団体に連絡して行う。携帯電話での使用はパケット定額サービス加入者のみ)

(2011年11月6日 読売新聞)

震災復興願い 16万人手つなぎ 抱きしめてBIWAKO 24年ぶり

2011年11月07日 01時45分29秒 | 障害者の自立
 琵琶湖の周りに長い列をつくって手をつなぐ「抱きしめてBIWAKO」が6日、県内の湖畔で行われた。県内外から約16万1500人(主催者発表)が参加し、環境保全や福祉、東日本大震災復興などの願いを込めて手を握りあった。

 「びわ湖の日」制定30周年を機に、有志が実行委員会を作り企画した。1987年に障害者福祉施設の移設支援を目的に開かれて以来、24年ぶり。参加者は500円を寄付し、滋賀県の学習船「うみのこ」の新造費や福祉、市民活動支援費などとして寄付される。

 琵琶湖の周囲235キロのうち、危険箇所を除く約170キロが対象。メーン会場の大津港では午前中から関連イベントが行われ、親子連れなどでにぎわった。正午前に一斉に琵琶湖に向かって列をつくり、合図でつないだ手を頭上へ掲げると、歓声が上がった。

 実行委の白井幸則代表(48)は「これだけの人が善意を持って集まってくれたのが素晴らしい」と笑顔。第1回の実行委員長の中澤弘幸さん(65)は「もうできないと思っていたのでうれしい。今回は日本全体を元気に、という思いが伝わったのでは」と話していた。


琵琶湖を人で囲み、正午につないだ手を上げる白井実行委員長(右から2人目)と24年前の実行委員長の中澤さん(右から3人目)ら(6日午後0時、大津市島の関)

【 2011年11月06日 23時10分 】 京都新聞