ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

認知障害進んだ患者で初の安楽死、オランダ

2011年11月11日 02時14分06秒 | 障害者の自立
【11月10日 AFP】「オランダ死の権利協会(NVVE)」は9日、オランダで3月に重度のアルツハイマー病の女性(64)に安楽死が行われていたことを明らかにした。オランダで認知障害が進んだ患者に安楽死が行われたのは初めて。

 オランダは2002年4月、世界で初めて安楽死を合法化した。オランダで安楽死が認められるには、医師が治療不能と診断した病気で極度の苦痛を受けており、患者本人が完全な知的能力があるときに、安楽死を希望する意思を示していたことなどが条件になっている。

 NVVEの広報担当者は、この女性はアルツハイマー病が進行した状態が長期におよんでいたが、数年前から安楽死を希望する意志を示していたことを明らかにし、今回の事例は、患者が明確に安楽死を希望していてもアルツハイマー病が進行した患者の安楽死を拒否してきた医師たちへのメッセージになると述べた。

 オランダでは安楽死の事例は全て、安楽死が認められる条件を満たしていたか調べるため、医師や法律家、倫理専門家から構成される5つある委員会のうちの1つに報告される。今回の女性患者がこの手続きを終えているかは明らかになっていない。

 オランダでは過去に、安楽死を自殺ほう助とみなして関係者に禁固刑が言い渡された例もあった。(c)AFP

2011年11月10日 17:48 発信地:ハーグ/オランダ

社会保障、地方単独分は6.2兆円=消費増税の配分基礎に―総務省調査

2011年11月11日 02時11分46秒 | 障害者の自立
 総務省は10日、国の補助を受けずに地方自治体が単独事業として実施している社会保障サービスの費用が計6兆2210億円に上るとの全国調査結果を発表した。社会保障と税の一体改革に伴う消費税増税で、国と地方の税収配分割合を決める際の基礎データとする。地方側はこの費用に見合った配分を求めることになる見通しだ。

 調査は8月から、47都道府県と東日本大震災で被災した95市町村を除く全国の市区町村を対象に実施。「医療」「介護・高齢者福祉」など7分野について、自治体単独で行っている事業内容や2010年度決算での事業費を調べた。

 事業費のうち、都道府県分は1兆5485億円、市区町村分は4兆6725億円。分野別では、国民健康保険や障害者・乳幼児の医療費助成事業を含む「医療」が2兆6978億円で最もウエートが高く、「子ども・子育て」が続いた。

 一体改革では10年代半ばまでに消費税率を10%まで引き上げ、増収分の配分は、年金、医療、介護、少子化対策の4分野の事業に関する国と地方の負担割合に応じて決めることになっている。 


[時事通信社]   2011年11月10日6時6分
 

支局長からの手紙:補助犬を学ぶ /兵庫

2011年11月11日 02時10分04秒 | 障害者の自立
 「試験は何回受けることができますか」「朝はどうやって起きるのですか」

 今月2日、宝塚市の車椅子のコンピュータープログラマー、木村佳友さんが介助犬エルモと市立宝塚小学校を訪れ、4年生約150人を前に補助犬について講演しました。

 木村さんは、エルモや先代のシンシアとの生活の様子などを、映像を交えて紹介。補助犬が、盲導犬、介助犬、聴導犬の総称であることなどを説明しました。冒頭の問いかけは、その時に子どもたちから出た質問です。

 介助犬の認定試験は一度落ちたらおしまい? 答えは「2~3回なら再挑戦できる」だそうです。では、介助犬の1日はどうやって始まるの? 木村さんは「おしっこがしたくなったら起きます。みなさんの家のワンちゃんと同じです」と答えていました。ん~、なるほど。子どもならではの素朴な、そして鋭い質問です。

 身体障害者補助犬法が、木村さんとシンシアが中心になったキャンペーンでできて、来年で10年になります。しかし、商業施設などでの無理解による同伴拒否は一向になくなりません。逆に、このままでは補助犬への世間の関心が薄れてしまうのでは、と思うことも増えています。

 宝塚小の4年生には、今年の補助犬シンポジウムに出てもらうことにしています。宝塚はいわば、補助犬法発祥の地。その地元で、補助犬のことを伝えていってほしい。そうした思いからです。

 この日の講演も、そのための学びの一環として行いました。当日、子どもたちがどんな発表をしてくれるのか、楽しみです。

 今年の補助犬シンポジウムは27日午後2時から、阪急逆瀬川駅前のアピアホールで行います。入場無料です。アピア1の2階ふれあい広場では、介助犬のデモンストレーション(午前10時40分と午後1時の2回を予定)があり、シンシア・キャンペーンを当初から支えてきた「宝塚補助犬支援の会」のブースも出ます。

 今回のイラストは、当日の会場図です。他にも、障害者問題の啓発に関するイベントが盛りだくさんです。補助犬を知っている人も、知らない人も、ぜひ足を運んでみて下さい。【阪神支局長・香取泰行】

〔阪神版〕   毎日新聞 2011年11月10日 地方版




国補助応募1年で3件 仙台の住宅バリアフリー改修

2011年11月11日 02時05分33秒 | 障害者の自立
 仙台市内の住宅を対象に、バリアフリー改修費の半額を国が負担する補助事業の応募が伸び悩んでいる。昨年12月に募集を始めたが、申し込みは9日現在でまだ3件。事業を立案し、運営している関係団体は、積極的な利用を呼び掛けている。

 事業は、要介護認定を受けた高齢者や身体障害者の住宅で、段差解消、手すり取り付け、スロープ設置といった改修工事を行う際、費用の半額が1戸当たり200万円を上限に補助される。
 補助総額は約1億円。事業実施期間は2012年度末まで。未利用分は返還することになる。
 国の高齢者等居住安定化推進事業に、医療法人社団東北福祉会の介護老人保健施設せんだんの丘(青葉区)、NPO法人ハウジングネットコンシェルジュ(泉区)、丸善建業(若林区)、大貫建築(太白区)が共同提案し、選定された。
 作業療法士か理学療法士が、建築業者と改修を希望する相談者宅を訪ね、家屋環境をチェックした上で、身体状況に合わせた改修案を提示。施工中は、ハウジングネットに所属する建築士らが監理し、質を担保する。
 ハウジングネットの佐々木孝代表理事は「介護と建築の専門家が連携し、誰もが安心できる住まいづくりを目指す画期的な取り組み。多くの人に利用してもらい、満足感の高い住宅改修システムを構築したい」と話す。
 連絡先はハウジングネットコンシェルジュ022(343)1261。


2011年11月10日木曜日    河北新報


新くるまいすまいる:ゆりあ絵日記 /兵庫

2011年11月11日 02時03分15秒 | 障害者の自立
 ゆりあといっしょに、『劇団態変(たいへん)』の公演を観ました。「身体障害者自体が演出し、演じる劇団」『態変』は1983年に旗揚げ。大阪を拠点に世界で活躍しています。

 真っ暗な舞台。沈黙の後、静かなピアノの調べとともに、老若男女の演者たちがライトに浮かび上がります。ぴったりしたレオタードをまとい、ポリオや筋ジストロフィーや脳性まひのために、ねじれたり、変形したり、硬直している身体をすっかり明らかにして、彼らは無言で動き始めます。歩いたり、はったり、いざったり、転がったり。ばらばらに見えていた個々独特のリズムが、やがて呼応し、響き合い、空気を震わせていきます。

 私が『態変』を観たのは、今回が2度目で、1度目はまだ独身のころでした。主宰者である金満里さんの介護をしていた友人に「すごい芝居がある」と教えられて観て衝撃を受けました。数年後にゆりあを授かったとき、直後の混乱から割と早く前を向くことができた理由のひとつは、『態変』を知っていたからだと確信しています。

 障害者が事を行うと、とかく「障害があるにもかかわらず」という冠を付けられがちです。でも、そんな文句を差し挟む隙を一切与えず凛(りん)として、「芸術としての身体表現」を追究する、すばらしい舞台でした。じっと見つめていたゆりあはどう感じたかな。

毎日新聞 2011年11月10日 地方版