ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

段差のない社会に:障害者週間記念事業・補助犬シンポに寄せて/中 /兵庫

2011年11月24日 02時37分45秒 | 障害者の自立
 ◇「拒否しないで」--宝塚補助犬支援の会・前川喜美恵さん(57)

 ◇イベント、冊子で理解訴え

 前川喜美恵さん(57)=宝塚市=には忘れられない出来事がある。留学先の米国から一時帰国した長女の裕美さん(33)が盲導犬と一緒だったため、飲食店の利用を拒まれたのだ。前川さんはその後、「宝塚補助犬支援の会」の活動に参加。補助犬シンポジウムのある27日には、アピア1の2階会場で支援の会のブースに立ち、メンバーと補助犬への理解を訴える。

 裕美さんは、徐々に視野や視力が失われる網膜色素変性症。米国で音楽を学び、帰国後は全国でコンサートや病気に関する講演会を開いている。

 同伴拒否は02年、この病気の世界会議が千葉市であり、裕美さんが米国で出会った盲導犬グレースと一時帰国した時のことだ。前川さんは裕美さんと、市内の和風レストランで関西の患者、家族ら約10人と合流しようとしたが、「座敷の畳が傷む」と入店を断られた。グレースは米国の盲導犬用のハーネス(胴着)を着けており、「盲導犬なんです」と言っても聞き入れられなかった。

 あきらめて親子2人で別の喫茶店に入ろうとしたが、ここでも断られ、コンビニ店で弁当を買ってホテルで食べた。「世の中って、こんなものなのか」と悲しかった。

 裕美さんは03年に留学を終えて帰国。宝塚でも1回、飲食店で同伴拒否されたものの、ここは「住みやすい街」と感じている。店などに補助犬の受け入れを示すステッカーが張ってあるからだ。

 補助犬の啓発活動も続いている。支援の会は00年、市内の店を回り、介助犬が入れる251店の紹介冊子を作成。イベントなどでパンフレットやステッカーを配り続けてきた。前川さんは約5年前、市内であった裕美さんのコンサートを聴いた中村文子代表(67)に誘われ入会した。

 前川さんはかつては入店を断られても「他の店がある。まあいいか」と、自分を納得させていた部分もあったという。しかし、今は「拒否しないで」と言わなくては、と思っている。【高瀬浩平】

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 ◇第20回障害者週間記念事業・第13回身体障害者補助犬シンポジウム
 27日(日)午前10時~午後4時、阪急逆瀬川駅前のアピアホール一帯で開催。介助犬デモンストレーションや障害者関連団体の演奏、補助犬に関する宝塚小学校児童による発表や補助犬トークなど。入場無料。問い合わせは、宝塚市障害福祉課(0797・77・2077)。

〔阪神版〕毎日新聞 2011年11月23日 地方版




性的虐待:施設運営法人の嘱託職員、障害者に 預かり金で私物購入も--三原 /広島

2011年11月24日 02時35分24秒 | 障害者の自立
 三原市で知的障害者施設などを運営する社会福祉法人の嘱託職員3人が、09年10月から今年6月までに、施設に入所・利用する複数の女性に性的虐待をしたり、預かった金で私物を購入するなど不適正行為を繰り返していたことが22日、分かった。施設側は県に報告せず、県は外部から通報を受け調査している。

 同法人によると(1)指定障害者支援施設の20代の男性職員が今年6月、自宅アパートに軽度の知的障害がある20代の女性入所者を連れ込み性的虐待行為をした(2)就労継続支援施設の60代の男性職員は昨年11月、軽度の知的障害のある当時10代の女性利用者の体を触るなど性的虐待行為をした(3)指定障害者支援施設の40代の女性職員は09年10月から昨年6月までの間、女性入所者から預かった金で男性用Tシャツなど6点約9000円分の私物を購入していた--という。(2)のケースでは、重度の知的、精神障害を持つ他の女性入所者を自家用車の中に連れ込むなどの不適正行為もあったという。

 3人は概ね事実関係を認め依願退職した。就業規則などに違反しているにもかかわらず懲戒処分にしなかった点について、指定障害者支援施設の所長は「明らかな人権侵害、性的虐待などの不適正行為で批判は当然だが、職員の将来などを考えて依願退職を受理した」と話した。同法人は今後、利用者や家族への謝罪と説明責任を果たす▽研修などを通じた職員の規律改善▽金銭チェック体制の強化▽懲戒処分など人事の厳正・適正化--を徹底し、再発防止を図る考えを明らかにした。

 湯崎英彦知事は22日の定例記者会見で「障害者を保護支援する社会的使命に反する行為は言語道断。(不祥事を県に)報告すべきだった」と批判した。

毎日新聞 2011年11月23日 地方版


区別ない暮らし願い、障害者らの人形劇20年 大阪

2011年11月24日 02時31分31秒 | 障害者の自立
 精神障害者らでつくる大阪府枚方市の人形劇団「やなぎ」の創立20周年記念公演が、同市新町2丁目のラポールひらかたであった。障害者の社会復帰のきっかけにしようと始まった公演は213回を数え、劇団員は「お客さんの声援で続けられた」と喜んだ。

 創立時から続けている人形劇「大きなかぶ」と、精神疾患を題材に、障害者と健常者が区別なく暮らす社会の実現を願ったオリジナルの紙芝居「ハートのお話」を初披露。客席の市立幼児療育園の園児や家族ら約100人が、節目の公演を拍手で祝福した。

 劇団は、社会福祉法人「やなぎの里」(枚方市尊延寺)の作業所などを利用する障害者が、施設職員や家族以外の人たちと交流しようと1991年4月に設立した。現在は統合失調症やてんかんなどを抱える20~50代の男女11人のメンバーが週1回、練習している。

 入団10年の高橋徹さん(55)は「大きな会場で、たくさんの人の前で演じるときは緊張して足がすくむ。それでもやりがいと楽しさは忘れられず、続けている」と話す。

 やなぎの里の新川親義常務理事(62)は「人形劇を続ける障害者の姿を通して、障害に対する偏見や誤解が少しでも解消されれば」と期待する。

2011年11月23日0時33分   朝日新聞 

原発事故:集団避難の知的障害者73人が福島に帰郷

2011年11月24日 02時27分42秒 | 障害者の自立
 東京電力福島第1原発事故後、千葉県鴨川市の県立鴨川青年の家に集団避難していた福島県内の知的障害者279人のうち73人が23日、約7カ月ぶりに福島に戻ることになった。家族と離れ避難生活を余儀なくされていた入所者にとって、待望のふるさとへの帰還。だが、いずれも9月末に緊急時避難準備区域が解除された南相馬市内の施設入所者で、警戒区域内の施設から避難した206人が戻る見通しは立たず、明暗を分けた形になった。【中島章隆】

 福島に戻るのは、南相馬市原町区の原町学園など4施設の73人と職員22人。いったん同市に隣接する相馬市の保養施設に移り、除染が終わり次第、元の施設に戻る。

 一方、鴨川市に残るのは福島県富岡町、川内村から避難している同県福祉事業協会の東洋学園や東洋育成団など5施設の入所者206人と職員65人。

 5施設は原発から10キロ圏内にある。入所者、職員とも家族が県内外に避難し、離れ離れのケースも多い。福島県はいわき市内に福祉型の仮設住宅を建設する方向で用地確保などに動いているが、建物の完成は早くても来年2月になる。

 東洋育成団の石黒修市施設長は「鴨川の人たちには本当によくしてもらっているが、慣れない土地での生活でストレスがたまっている。仮設住宅ができても寝泊まりするだけで、作業や学習環境をどう確保したらいいのか」と不安を募らせている。


引率する職員の不足などで外出が難しく、入所者は屋内で過ごすことが多い。ストレスもたまりがちだ=千葉県鴨川市の県立鴨川青年の家で、

毎日新聞 2011年11月23日 11時26分(最終更新 11月23日 12時53分)


障害者就労、住民との交流の場 当別に共生型農園開業

2011年11月24日 02時24分23秒 | 障害者の自立
 【当別】NPO法人「ゆうゆう」は20日、町内太美町1481に、障害者20+ 件就労のレストランと地域住民の交流の場を併設した当別町共生型コミュニティー農園「ぺこぺこのはたけ」を開業した。プレオープン期間として飲み物のみの販売だが、12月5日に本格オープンし、和食ランチを始めるほか、来年からは農園で収穫した野菜も提供する計画だ。

 ふとみ保育所に隣接する約210平方メートルの木造平屋には、32席の和食レストランと約30平方メートルのフリースペースを備える。農園は約500平方メートルで、公募した名称には「おなかが空いた時に野菜を食べたいから」との意味が込められている。

 営業は、平日の午前10時から午後6時。本格オープン後は、地元食材を使った和食膳をランチタイムに提供する。当面、障害者20+ 件3、4人とスタッフ2、3人が店を切り盛りする。

 フリースペースには、作業場と休憩室があり、地域の高齢者らの生きがい作りの場として活用してもらう計画。地域の子供たちとの交流のほか、高齢者の趣味や特技を生かした仕事創出も視野に入れている。

 既に地域住民による準備会も設立され、木工品やクリスマスツリーの飾り作りなどの子ども向けイベントや、豆腐作りなどが企画されている。

 菅原秀和センター長は「介護を受ける高齢者の方にもここに来て生きがいを見つけて、輝いた人生をすごす仕組みを作りたい。そのためにも、まずは地域の方に知ってもらいたい」と話す。問い合わせは同店(電)27・6440へ。

(11/23 10:03)北海道新聞