ゴエモンのつぶやき

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就労施設からの物品調達等の法制化で

2011年11月26日 01時48分05秒 | 障害者の自立
.公明党の障がい者物品等優先購入法検討ワーキングチーム(WT、山本博司座長=参院議員)は24日、参院議員会館で初会合を開き、「国等による障害者就労施設からの物品等の調達の推進等に関する法案」について、厚生労働省などからヒアリングを行った。

同法案は、障がい者が生産した商品を優先的に購入するよう公的機関に促し、障がい者の自立促進をめざすのが目的。

厚労省は、官公需の福祉施設などへの発注実績や障がい者雇用企業などへ特例措置を実施している地方公共団体の事例などを紹介。また財務省は、会計法に基づく随意契約について説明した。

山本座長は「党として関係団体と意見交換を進め、一日も早く法整備できるように取り組む」と語った。


厚労省などから説明を受ける党ワーキングチームの初会合=24日 参院議員会館

公明新聞:2011年11月25日付


無実の罪で164日間勾留の村木氏が語る検察調書のデタラメ

2011年11月26日 01時43分29秒 | 障害者の自立
 警察および検察の取り調べを可視化すべきか否か、という議論がここ数年盛んになっていますが、その契機の一つとして挙げられるのが、障害者郵便制度悪用事件(凛の会事件)です。
 まだ記憶にあたらしいこの事件は、自称障害者団体の「凛の会」(現白山会)が2004年頃から格安郵便を使える障害者郵便割引制度を悪用して、障害者団体の定期刊行物を装い、家電量販店や紳士服店などのダイレクトメールを「心身障害者用低料第三種郵便物」として違法に発行していた、というものです。
 この件に関与したとして逮捕されたのが、当時厚生労働省雇用均等・児童家庭局長であった村木厚子氏でした。
 凛の会は前述の「心身障害者用低料第三種郵便物」を発送する際、日本郵政公社(当時)に同会が障害者団体であることを示す証明書を提出していましたが、これが虚偽の証明書だったことが発覚し、村木氏にはその偽の証明書の発行を指示した疑いがかかったのです。
 
 多くの方がご存じの通り、後に村木氏は無実が証明され、釈放されるのですが、その際に大きな話題となったのが「証拠偽造」「取り調べメモの破棄」といった検察の不当な取り調べでした。

■ストーリーありきで取り調べを進める検察
 村木氏がこの事件についてつづった『あきらめない 働くあなたに贈る真実のメッセージ』(日経BP社/刊)には、いつの間にか検察がストーリーを作り上げ、それに照合するような供述を村木氏から取ろうとしていた様子が書かれています。

 検察の取り調べは、検事に聞かれたことに対して村木氏が答えるという形式で行われました。検事はそれをメモし、メモをベースに供述調書を作ります。しかし、実際の村木氏の発言と調書の内容には大きな開きがあったようです。

 「凛の会」の倉沢邦夫元会長について聞かれた時、村木氏は

「私は会った記憶がないのですが、仕事では多くの方に会いますので、会っていないとは言いきれません。ただ、怪しい団体だと分かっていて証明書を発行することはありませんし、特定の議員の指示を受けたこともありません」

 と答えたそうですが、出来上がった調書には

「私は倉沢元会長に会っていません。凛の会も知りません」
 
 と書いてあったそうです。そこまで断定していないと抗議しても、検事は訂正してくれなかったので思わずその調書にサインしてしまった、と村木氏は語っています。

 また、村木氏の元部下で、彼女が偽の証明書の発行を指示したとされる上村勉氏について、検事が

「上村さんは一生懸命話してくれます。嘘をついているとは思えない。上村さんは真面目な方ですね。」と言ったので、村木氏が「そうですね」と答え、「上司から言われてやったことで、彼が追いつめられたらかわいそうですね」という問いかけに「もしそうだとしたらかわいそうですね」と返すと、その後出来上がった調書は

「私は今回のことに大変責任を感じています。私の指示がきっかけで、こういうことが起こってしまいました。上村さんはとても真面目な人で、自分から悪いことをするような人ではありません」
 と、まるで村木氏が罪を自供するかのような内容になっていたといいます。

 村木氏は、この調書にサインすることを拒みましたが、臆病な人や気の小さい人なら自分を守るために事実と違う調書にサインしてしまうかもしれない、と述べています。

 不当な取り調べに遭いながらも自分の信念を貫いた村木氏。
 『あきらめない 働くあなたに贈る真実のメッセージ』には、この事件の顛末や、村木氏が取り調べや勾留といった極限状態をなぜ耐え抜き、無罪を勝ち取ることができたのかが書かれています。 
 本書は、検察の不当な取り調べが横行する現状に対する警鐘であるとともに、困難に突き当たっている人や自分に自信がない人へのエールとなるはずです。

2011年11月25日 19時配信 新刊JPニュース

全国家族調査から(上)孤立/受け入れ先なく疲弊

2011年11月26日 01時40分43秒 | 障害者の自立
 介護・福祉サービスの不足、障害者支援と介護保険の制度の谷間、災害時の支援態勢の不備...。河北新報社が「全国遷延性意識障害者・家族の会」などを対象に行ったアンケートでは、家族からさまざまな苦労や悩み、不満が寄せられた。全国から届いた241通の回答を基に患者と家族を訪ね、切実な「叫び」を聴いた。(「いのちの地平」取材班)

 <(重度の)障害者をあずかっていただける施設が1カ所もない!!><疲れようが、足腰が痛かろうが手を抜けません>
 瀬戸内海に浮かぶ香川県小豆島から、調査票が私たちに返送されてきた。娘の在宅介護を続ける家族の苦悩や将来への不安が切々とつづられていた。
 香川県土庄町の谷本佳代さん(41)は2000年、車の事故で遷延性意識障害になり、母親の佳子さん(64)と父親の一俊さん(69)が自宅で介護している。

<昼夜逆転の生活>
 1階の南向きの部屋で、佳代さんは静かに眠っていた。「生活が昼夜逆転してしまって...。昨日も夜中の2時まで起きていました」。たんの吸引が必要なため、佳子さんは夜中までいつも付き添う。
 町が定めた佳代さんの身体介護サービスの上限は1カ月30時間。同様の条件で他の自治体と比較すると、横浜市の下限時間の3分の1にも満たない。これを週3回の訪問入浴に充て、残りの時間のほとんどを佳子さんが介護する。
 ショートステイも町から7日分割り当てられている。しかし島内には、佳代さんのように気管切開をする重い意識障害者が利用できるショートステイ施設はない。デイサービスも同様だ。高松市には受け入れ可能な施設があるというが、送迎にフェリーで1時間かかるため諦めた。
 介護疲れで腰や指の痛みがひどくなってきた。「体が動けるうちはみてあげたいけれど、いつまでできるか...」。佳子さんは、親なき後の介護に不安を募らせる。
 河北新報社の調査で、家族が不満を感じている介護・障害者支援サービスは、ショートステイ・レスパイト(介護者の一時休養)が45.7%と突出。デイサービス・デイケア(20.0%)も3番目に多い。
 自分の暮らす地域にサービスを提供する施設がない。あっても断られる。家族は介護を一身に背負いこみ、肉体的、精神的な疲れが深く沈殿していく。
 静岡市の福田寿之さん(45)もショートステイとデイサービスの受け入れ先がないため、妻の明美さん(41)を家族3人で介護している。
 明美さんは06年3月、就寝中に心肺停止に陥り、遷延性意識障害になった。寿之さんは08年、明美さんの実家で在宅介護を始めるため、静岡市役所を訪ねた。

<仕事と両立不安>
 職員からショートステイとデイサービスの施設のリストを渡されたが、利用可能な施設は「ない」と告げられた。
 寿之さんは横浜市から静岡市に移り住み、20年勤めた化粧品会社を退社。ことし5月に静岡市内で再就職し、日中は義父母が、夜間と土日は自分が明美さんに付き添う生活を続けている。
 「今の制度は専業主婦が介護するための仕組みで、生計を立ている人間が配偶者をみることを想定していない。義父母が体調を崩したら仕事を辞めざるを得ないし、生計が成り立たなくなる」
 寿之さんはブログ「遷延性意識障害の妻を支えて」を通じて、在宅介護の問題点を指摘し、有効な介護方法などを紹介している。
 私たちの取材中、明美さんは訴えるように声を上げて泣いていた。寿之さんはその理由をブログに書き込んだ。
 「妻も何かしゃべりたかったのだと思います」


(2011/11/25) 河北新報

段差のない社会に:障害者週間記念事業・補助犬シンポに寄せて/下 /兵庫

2011年11月26日 01時37分53秒 | 障害者の自立
 ◆生活変える第一歩--日本介助犬協会訓練部長・水上言さん(39)

 ◇広がる可能性、啓発必要

 27日の補助犬シンポジウムで介助犬デモンストレーションと補助犬トークに出演する、日本介助犬協会の訓練部長、水上言(みずかみこと)さん(39)=名古屋市。96年に宝塚市の木村佳友さん(51)と介助犬シンシア(06年に死亡)の講演会に行って「犬が楽しく仕事をして人も助かる。素晴らしい」と感動し、翌年、勤務先の人材派遣会社を辞めて協会に飛び込んだ。

 協会が当時、介助犬育成のために借り上げていた東京都八王子市内の6畳2間のアパートに住み込み、犬5頭の訓練から始めた。6年間は無給。生活費はファストフードなどのアルバイトで稼いだ。

 それから14年。「この仕事はカウンセラーやケースワーカーじゃないかと思うことがある」と話す。介助犬の役割は利用者の障害の場所や程度、家庭環境などで異なるため、「なぜ介助犬が必要なのか。どう生活を変えたいのか」という確認が第一歩だからだ。

 協会の施設は09年、愛知県長久手町に育成と啓発の拠点となる待望の介助犬総合訓練センター「シンシアの丘」が完成。センターに移って水上さんが最初に担当したのが、坂本悟さん(50)=千葉県市原市=だった。

 坂本さんは8年前に交通事故で頸椎(けいつい)を損傷。自宅にこもりがちだったが、約4年前に家族に連れられて東京都であった国際福祉機器展に出かけて、介助犬のブースにいた水上さんと出会った。

 坂本さんは当初、「車椅子だから1人では外出できない」と介助犬との暮らしに消極的だったという。しかし水上さんは、坂本さんが同居の妻や子どもに気を遣い、家族の側も坂本さんを家に一人にしないよう気配りしている様子を見て、「この家庭なら介助犬の役割を生かせる」と確信。「介助犬がいれば1人で外出できますよ」と勧め、坂本さんも「家族が安心するなら」と決心した。

 国内の介助犬は57頭。利用者にとって可能性は大きく、水上さんは「これからも啓発が必要」と話している。

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 ◇第20回障害者週間記念事業・第13回身体障害者補助犬シンポジウム
 27日(日)午前10時~午後4時、阪急逆瀬川駅前のアピアホール一帯で開催。介助犬デモンストレーションや障害者関連団体の演奏、補助犬に関する宝塚小学校児童による発表や補助犬トークなど。入場無料。問い合わせは、宝塚市障害福祉課(0797・77・2077)。


〔阪神版〕毎日新聞 2011年11月25日 地方版




障害者 避難生活を体験

2011年11月26日 01時29分51秒 | 障害者の自立
福祉避難所 指定遅れる大阪市

 東日本大震災を受け、災害時に障害者が直面する課題をあらかじめ見つけ、避難所暮らしを体験する訓練が10月下旬、大阪市城東区の市立城東小で行われた。電気、ガス、水道がストップした事態を想定し、体育館で毛布にくるまって寝るという、まさに実践的な訓練。記者も、さまざまな障害を持つ人たちと一緒に泊まり込みで体験した。

 同28日午後3時 マグニチュード9の大地震が発生したとの想定で訓練が始まった。主催するNPO法人「地域自立支援推進協議会JOTO」の指導のもと、約2時間後には、参加者100人以上が続々と施設の車や徒歩で運動場に集まった。

 同6時前 体育館が開放。日は暮れたが電気はつかないため、中に入るまでの足元がおぼつかない。

 「道が狭く、ガタガタで、人の手を借りずには行けない」。体育館脇には盛り土があるなど平らな部分が少ない。脳性マヒで電動車いすに乗る参加者は、ヘルパーの手を借りながら何とか通り抜けた。

 同8時 電気が復旧。スタッフらが作った食事が振る舞われた。アルファ米を水で戻した炊き込みご飯。「どんな味か心配したけどおいしい」とおおむね好評だった。

 同10時 1人につき毛布2枚が配られ、下に断熱効果のあるシートを敷いて就寝。視覚障害者はトイレのことも考え、体育館の出入り口付近に。トイレまでの通路には誘導用のロープが張られた。

 毎晩3回はトイレに行くという強度の弱視の菊本泰弘さん(77)は「トイレがものすごく不安で、寝られなかった。点字ブロックもないし、1人で行かれへんのは一番不便」。

 脊柱側湾症を患う和田忠雄さん(70)は明け方、菊本さんに声をかけてトイレまで介助した。自身も「足音が気になり、度々目が覚めた」と疲れた表情を見せた。

 床が硬いうえ、明け方には気温が下がり、何度も寝返りを打つなど寝つけない様子の人が少なくなかった。

     ◇

 翌29日午前6時 一斉に起床し、毛布を畳む。朝食に缶入りのパンを食べた後、グループに分かれ、意見交換した。

 「テント内の簡易トイレは、支えとなる壁もなく、1人では使えない」(肢体不自由者)、「避難所となる地元の小学校について、せめて事前に内部を確認できるようにしてほしい」(視覚障害者)――。

 障害者や高齢者、妊婦や病人などを対象にした福祉避難所の指定が全国で進むが、大阪市では全区での指定にはほど遠い。参加した城東区保健福祉課の大熊章夫・課長代理は「体験を基に議論を進め、区内での選定を早急に進めたい」と話す。

 同NPOは、災害発生時の安否確認や物資の備蓄など「もしも」に備えた防災計画を練っている。先進的な取り組みが、行政を動かし、災害弱者の安心につながることを期待したい。


毛布を敷き、寝る準備をする参加者(大阪市立城東小で)

(2011年11月25日 読売新聞)