ゴエモンのつぶやき

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周知進まず 続く手探り/県支援センター

2012年05月02日 01時21分15秒 | 障害者の自立
◆高齢者・障害者の再犯防止支え2年◆


 罪を犯した身寄りのない高齢者や障害者は刑期を終えて刑務所を出た後、再び罪を犯すことが多いという。県地域生活定着支援センター(松江市東津田町)は、こうした人たちが自立し生活できるように開設された施設で、28日で2年となった。ただ周知は進まず手探りの状態が続いている。


 2010年4月、県から委託を受けた県社会福祉協議会が立ち上げた。支援している男女45人(8人は所在不明など)は高齢者や障害者で、生活苦から万引きなどの窃盗の罪を犯した人が7割。刑務所に1~2度入った人が半数を占める。


 支援対象となるのは、障害者や高齢者▽身寄りがない▽本人が希望――など六つの条件に合う人。情報は県内の刑務所から松江保護観察所に届き、支援センターへ。他県のセンターから直接、依頼が入る場合もある。支援センターでは、社会福祉士の資格を持つ職員らが本人と面接。年金などの申請や福祉施設への入所、就労など自立に向けた支援に動き出す。


◆受け入れ側に「不安」も◆


 県内でも支援が受けられるようになってきたが、受け皿となる福祉施設の理解はまだ得にくい。不景気の影響で就職も難しい。協力を求める立場の支援センターには「犯罪者にそこまでする必要があるのか」などの声も寄せられている。


 昨年5月、受け入れ側の考えを知るため高齢者、障害者施設など全549事業所にアンケート。約8割が回答し、受け入れには「積極的」「ケースによって検討」が約6割を占めたが、不安の意見もあった。


 50代男性を受け入れた施設長(53)は制度を福祉関係者の研修会で知った。反対はなかったが心配する声があり、1週間働いてもらって決めた。「トラブル発生時の具体的な支援策や施設側の不安を取り除く啓発が必要だ」と指摘する。


 センターは各施設と調整を重ね、10月に専門研修会を予定。受け入れ施設が孤立しないよう対象者の入所中から、出所後に暮らす予定地の行政や相談支援事業所などと地域密着で支える体制作りを進めるという。


 足立卓久(たか・ひさ)所長は「支えようとしているのは、必要だった福祉の支援が届かなかった人たち。受け入れの条件を整え居場所が出来れば罪は犯さない」と話す。(藤田絢子)


◆今は仕事 生きがい◆


 松江市の障害者通所施設で、関東出身の50代男性が1年半ほど前から箱折り作業などの下請け仕事をしている。


 元とび職。雇い主と合わずに職場を飛び出し、空腹で食べ物を万引きして逮捕された。執行猶予付きの判決を受けた後、再び数百円の総菜を盗んだ。今度は懲役1年4カ月の実刑で、官民共同の刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」(浜田市)で服役した。


 施設は支援センターの紹介だった。面接で軽度の知的・身体障害もわかり、職員が障害者手帳の申請や住居も確保してくれた。今は平日の午前10時から午後3時まで働いて月約9千円の工賃を得る。障害者年金なども受け、生活支援員の助言で1日1千円でやりくり。以前の居住地の滞納していた住民税など約90万円の負債も完済し、少しずつだが蓄えもできてきた。


 男性は「食べるために罪を犯したが、今は仕事が生きがい。施設に入らなかったらまたやったかもしれない。貯金をもっとためて娘に会いたい」と話した。

■地域生活定着支援センター

 刑務所に服役する65歳以上や身体・知的・精神障害者の出所後を支え、自立を促して再犯を防ぐことを目的に国が2009年、都道府県に設置を指示した。10年度は38センターで延べ653人が支援を受けた。今年3月、新潟県の設置で全国にできた。法務省の10年の統計では、全国の受刑者のうち7・8%が高齢者。新たな入所者の2割以上が知的障害の疑いがあるとしている。



朝日新聞 - 2012年04月29日





合同展示会:創作家の障害者ら、水彩画や詩画など−−都城 /宮崎

2012年05月02日 01時19分09秒 | 障害者の自立
 障害者3人を含む創作家6人の作品を集めた初の合同展示会が4月28〜30日、都城市吉尾町の南光園・蘭博物館で開かれ

 市内の創作家が交流の場として2年前に結成した「けじょい会」が主催。「けじょいかい」は方言で「かいていますか」の意味で、励まし合う思いが込められているという。

 リウマチと闘いながら、細密で色彩豊かな花や動物の水彩画を描く女性の作品や、さし絵入りで自然を読んだ詩画、車椅子マラソンチームのレースの写真など約100点を展示した。

 会の倉山幸一代表は事故で右手が不自由になったが、左手で自然などを題材に詩画を手掛ける。「身近に感じたことを明るく前向きに表現しています」と話した。

毎日新聞 2012年05月01日 地方版

障害者の創作活動支援 神戸のアートセンター叶<かなうー

2012年05月02日 01時07分23秒 | 障害者の自立
 障害者自立支援法に基づき、一般企業への就職が難しい人に、就労の機会を提供する「就労継続支援事業所」。障害者と雇用契約を結ぶA型は、お菓子や手芸品の製造販売や清掃などが一般的だが、非雇用型であるB型は、利用者が一定の枠内で自由に過ごせるというメリットがある。B型事業所で芸術活動を基本に据える「アートセンター叶(かなう)」(神戸市灘区)の取り組みを紹介する。


 同市東灘区にある「叶」のアトリエ。車いすで週2回通う脳性まひの浅谷守さん(62)が、板きれで組み立てた骨組みに、使用済みの割り箸や卵パックを木工用接着剤で丁寧に張りつけ形を整える。

 明石海峡大橋や東京スカイツリー、城郭などの建造物を好んで作る。どれも1メートル四方の大きさがあり、ツリーは高さ約3・5メートルもある一方、細部へのこだわりも。毎年出品している障害者の公募作品展「ハートでアートこうべ」でも2009年から3年連続で入選している。

 もともと淡路市に住んでいたが、両親が亡くなった04年以降、神戸市東灘区の兄忠弘さん(72)と同居している。家にこもりがちだったが、08年に偶然「叶」を知り、通い始めた。

 「もともと手先が器用で絵や工作が好き。最近は行く時間になるといそいそと準備を始めるんですよ」と忠弘さん。聴覚が十分でなく発語も難しいため、スタッフらとのコミュニケーションは手話や身ぶりが中心だが、「入選を重ねるごとに表情が明るくなり、食事の量も増えた」とスタッフも話す。取材中も、守さんは目を輝かせて撮影をせっついた。

 アトリエには20~60代の8人が通っている。運営する一般財団法人カナウ(同市灘区)の代表理事橘裕子さんは、自宅で30年以上絵画教室を開き、生徒のきょうだいで知的障害のある子に接するうち、障害児の創作に関心を持つようになった。01年には神戸クリスタルタワー(同市中央区)で表現活動を主体とする障害児の放課後支援「ばりばり〓ふりーKOBE」を始めた。中学卒業後も参加したいという声を受けて06年に「叶」を設立。障害児の作品展、ワークショップなどのイベントも開催している。

 「表現を通じて自分らしく社会と関わる」を信条とする運営には、アーティストも参加。神戸親和女子大(同市北区)の非常勤講師で、彫刻家の大坂一成さん(50)=奈良県生駒市=は知人の紹介で4年前から毎週指導に訪れている。「ハンディキャップを物ともせず、一生懸命創作に向き合う姿に刺激をもらっている」と話す。

 直接利用者の収入に結びつく作業にはなっていないアートをどう位置づけるのか。橘さんは「アートを通じた達成感や自己肯定感は必ず生きる力になる。障害者の就労に限らない社会参画の形として今後も後押ししたい」と話している。カナウTEL078・882・3328

(注)〓…はハートマーク


現在は水車小屋を制作中の浅谷守さん。毎年「ハートでアートこうべ」を目標にしている=神戸市東灘区青木

神戸新聞 - (2012/05/01 10:37)

障害者スポーツ大会:車いすテニスで交流−−中区 /広島

2012年05月02日 01時05分06秒 | 障害者の自立
 障害者と健常者がスポーツを通じて交流する「障がい者スポーツ交流大会inグリーンアリーナ」(県教育事業団など主催)が4月30日、中区の県立総合体育館で開かれた。4回目となる今年の種目は車いすテニス。約60人が汗を流した。

 参加者は基礎練習の後、スポーツ競技用の車いすのプレーヤーと健常者がペアを組んでダブルスで対戦。参加者のほとんどは車いすテニスが初体験で、「難しい」と悪戦苦闘しながらプレーに一喜一憂していた。

 家族4人で参加した東広島市立三ツ城小学校6年、手島陽菜さん(11)は「難しかったけど楽しかった。またやりたい」と笑顔を見せた。

毎日新聞 2012年05月01日 地方版