ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者の社会参加を後押し

2012年05月27日 01時14分08秒 | 障害者の自立
 東広島市は、障害者を取り巻く状況や課題を整理し、社会参加などの目標値を定めた第3期障害福祉計画(2012~14年度)を策定した。障害者を含めた市民が暮らし方や働き方を選べるまちづくりを目指す。

 目標値は、国が基準とする05年度の数値を踏まえて設定した。社会環境の整備などを進め、同年度の福祉施設入所者数193人を14年度末に176人にする。企業などでの就労に移行する福祉施設利用者は6人から12人に増やす。

 前期計画(09~11年度)では、入所者数の目標を05年度比14人減の179人としたが、実際は194人と1人増えた。企業などでの就労は18人が目標だったが、10人にとどまった。

 市は「入所者は死亡や退所で一時的に減っても、待機者が多く達成が難しかった」などと説明。前回は国が望ましいとする設定基準に基づいて目標値を定めたが、今回は広島県による各施設への聞き取り調査の結果など実態を踏まえて設定した。

 目標値達成に向けて市は、福祉サービスを受けつつマンションなどで一定期間生活する「1人暮らし体験制度」を創設する。11月完成予定の新庁舎の喫茶コーナーで障害者に働いてもらい、市民の理解を深めるなどして就業機会の拡大を図る。

中国新聞 -'12/5/26

障害者トーク 発信中

2012年05月27日 01時02分08秒 | 障害者の自立
 今月1日に開局した佐賀市のコミュニティーラジオ「えびすFM」(佐賀市白山2丁目、89・6メガヘルツ)で、障害者が出演するトーク番組「エイブル・オン・ラジオ」が放送されている。日々の暮らしの楽しみや、生活の不便さなど、障害のある人たちの目線で情報を発信している。


 パーソナリティーを務めるのは、障害者の芸術活動を支援するNPO法人「アートフル」の副理事長小松原修さん(40)と、脳性マヒの障害があり、電動車いすで生活する北古賀雄三さん(27)。発達障害者や知的障害者らをゲストに迎え、毎週日曜日午前9時~11時、放送している。


 第1回の放送があった6日は、車いすで過ごす日常の不便が話題になった。


 思うように体が動かせない北古賀さんは、車いすから便座に移る際に転落の危険があるため、トイレに入るにはサポートが必要だ。


 小松原さん 「ひとりで外出したときに、どうしてもトイレに行きたくなったらどうするの」


 北古賀さん 「見知らぬ人に、『ちょっとお時間良いですか』って声をかけて、『トイレを手伝ってもらえますか』といきなりお願いするんです」


 小松原さん 「初対面の人でしょう。話しかけるのも、介助を受けるのも、こわくないの」


 北古賀さん 「勇気いりますよ。でも、経験上、8割が手伝ってくれます」


 20日にあった3回目の放送では、日常生活に潜む偏見に踏み込んだ。


 この日のゲストは電動車いすを使う女性。バス停でバスを待っていたとき、停留所で手を挙げているのに4台以上のバスが次々と通り過ぎていったという。北古賀さんは「乗るかどうか分からなければ、まず止まって『乗りますか』と確認して」と訴えた。


 番組にはこれまで、放送を聞いたリスナーから感想や質問が届く。20日は「車いすバスケットは知っていたけれど、(番組で)車いすサッカーを初めて知りました。車いすでできる運動って案外多いんですね。知らないことを知ることが出来て楽しいです」というメッセージが紹介された。


 番組は、養護学校教諭として障害のある子どもたちと長年関わった経験を持つ小松原さんが、福岡の障害者がDJを務めるインターネットラジオを聴き、「佐賀でも障害者が表現する場を作りたい」と始めた。「モノの見方は一辺倒じゃなくていい。障害のある人の感性や価値観をみんなで共有していきたい」と話す。


 番組では、ラジオに出てみたい障害者を募集している。「普段聞きにくい」と思っているような質問や、出演者へのメッセージも受け付ける。電話・ファクス(0952・97・9699)、メール(896@ebisufm.com)。

朝日新聞 - 2012年05月26日