川崎市在住の心身障害者の成人式が十九日、同市高津区の市民プラザで開かれ、新成人九十七人が出席した。
保護者、特別支援学校の教員らが見守る中、代表の下山力さんは「元気に働き、ポジティブに、時々つらいことがあっても自分らしく生きる」と誓い、同じく代表の吉田晃二さんは「将来は兄と一緒に車の改造を楽しめるガレージを建てたい」と抱負を語った。
式は市心身障害者地域福祉協会の主催。祝辞に立った阿部孝夫市長は「家族や恩師に支えられて今日を迎えられた。人と人との絆や出会いを大切に、感謝を忘れずに今日という日を人生の節目として」と言葉を贈った。
式典後の軽食パーティーで、新成人らは出身校ごとに集まり、教員も交えて旧交を温めた。各校教員らの寄せ書きも配られ、会場に笑顔があふれた。
東京新聞-2013年1月20日