ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

美術家・高橋辰雄さん 包容力持てる社会に /山梨

2013年01月24日 01時45分43秒 | 障害者の自立
 ◇高橋辰雄さん(61)

 「小さな声で『私』を伝える」。甲府市で昨年11月、こんなタイトルの展覧会が開かれた。会場に展示されたのは、精神や身体に障害のある人、その家族ら7人の制作したアート作品。展覧会に込めたもの、障害とアートとの関わり−−。出展した当事者らの思いを聞いた。

 展覧会は昨年11月21〜27日に甲府市丸の内2のギャラリー「エアリー」であり、油絵やアクリル画など絵画作品を中心に約30点を展示した。企画したのは美術家の高橋辰雄さん(61)=甲府市。今回は新聞やチラシ、段ボールを貼り合わせた鮮やかなコラージュ作品を出品した。

 高橋さんは神経から筋肉に命令が十分に伝わらず、全身の筋力低下などが起きる難病「重症筋無力症」にかかっている。

 30代からデザイン会社を経営。バブル時代には宝石会社の展示会をプロデュースするなど猛烈に働いてきた。しかし、50代になって、眼球の動きの異常のため物が二重に見える症状が表れ、重症筋無力症と診断された。「そのうち良くなる」と楽観していたが、症状は悪化。口や手足がうまく動かせなくなり、下着をはけず、茶わんも持ち上げられず、よだれも出てしまう。「昨日までできたことが今日できない。屈辱だった」

 高橋さんが目を向けたのが、20代の頃から親しんできた現代アートの制作だった。十数年前、山梨市にあった障害者アートを扱うギャラリーを手伝っていたこともあり、精神や身体に障害のある仲間に呼び掛けた。

 当初は「『障害』という視点で芸術を」と肩に力が入っていた。だが、仲間との交流でさまざまな気づきがあった。

 ある統合失調症の男性が「こんなのができちゃいました」と高橋さんに作品を持ってきた。高橋さんは構図や技法など頭で入念に考えて描くが、彼は直感で素晴らしい作品を制作してしまう。「障害も含めた全てがアート。芸術を通して、病んだものを癒やす。その営み自体が芸術ではないか」と思うようになった。

 自分の障害の捉え方も変わってきた気がする。昨年1月に薬の副作用などで腸が損傷し、人工肛門を付けた。人工肛門の臭いを消す薬剤もあるが、臭いがするのが「本当の人間」とも思う。「幸いか不幸か分からないが、考える軸が増えた」と高橋さん。

 「高齢化などで、皆が体のどこかに障害を抱えながらも生きていく時代になる。だからこそ包容力を少しずつ持てるような社会にしたい」。今回の作品展はそんな思いから企画した。「小さな声」というタイトルには「小さな声に耳を傾ける心を持ってほしい」というメッセージを込めた。

 展覧会は昨年11月に続き、今年と来年に1回ずつ、計3回の開催を予定している。第2回のタイトルは「小さな声であなたの事を」、第3回は「小さな声で世界が語れたら」と決めている。

 「『私』から『あなた』そして『世界』へ。ゆっくりと社会とつながっていけたら」。高橋さんは期待する。

毎日新聞 2013年01月23日 地方版

障害者の就労と暮らし考えるシンポ 鳥栖市

2013年01月24日 01時41分23秒 | 障害者の自立
 障害者の就労と暮らしについて考えるシンポジウム(鳥栖・三養基地域自立支援協議会就労支援部会主催)が2月9日午後1時半から、鳥栖市のサンメッセ鳥栖で開かれる。働く意味や職場の理解などについて議論を交わす。入場無料。

 鳥栖市の特別養護老人ホーム「真心の園」の介護課長・前田清之さんが基調講演。清掃業務に携わる様子や、本人と家族の連携などについて紹介する。シンポジウムには英語教室や市役所、A型作業所などで働く障害者7人が登壇し、鳥栖市のNPO「しょうがい生活支援の会すみか」の芹田洋志代表理事をコーディネーターに仕事のやりがいや悩み、余暇の過ごし方などを語り合う。

 問い合わせは同協議会事務局のNPOキャッチ、電話0942(87)8956へ。

佐賀新聞-2013年01月23日更新

身体障害者補助犬法:理解を 宝塚市役所で研修会 木村佳友さんが講演 /兵庫

2013年01月24日 01時38分55秒 | 障害者の自立
 身体障害者補助犬法について理解を深めようと、宝塚市役所で22日、職員を対象にした研修会が開かれた。介助犬シンシアとともに同法成立に尽力した同市の木村佳友さん(52)が講演し、職員約100人が聴き入った。

 同法成立を後押ししたシンシアにちなみ、同市は「シンシアのまち宝塚」をキーワードに、すべての人にやさしく暮らしやすいまちづくりに取り組んでいる。研修は同法や補助犬の実態について、職員の理解を深めようと開催した。

 木村さんは補助犬の現状などについて説明。「介助犬の同伴拒否はまだまだ続いており、法律が成立して10年たつのに認知度は低い。職員の皆さんに介助犬について理解してもらい、市民の皆さんにも理解が広がればうれしい」と述べた。木村さんの現在のパートナー、エルモのデモンストレーションもあり、職員は指示に従って働くエルモの様子を見つめていた。

 衆院議員時代、補助犬議連の事務局長として同法成立に携わった中川智子市長は「補助犬法は、すべての議員が賛成して議員立法で成立した。職員一人一人がこの法律を通じて、どのような街を作っていくのか考えていただきたい」と呼びかけた。

毎日新聞 2013年01月23日 〔阪神版〕

障害者らの力作1159点 加古川で作品展

2013年01月24日 01時33分11秒 | 障害者の自立
 障害のある人が日ごろの趣味や学習活動で制作した作品を展示する「加古川市障がい者(児)作品展」が22日、兵庫県加古川市加古川町寺家町の市総合福祉会館で始まった。市内の725人が、絵画や書、手芸、陶芸、工作など幅広いジャンルの1159点を出品している。

 同市障害者福祉事業推進協議会の主催で、33回目。制作を通じて障害がある人の社会参加の意欲を育むとともに、市民の理解を深めることを目的に毎年開いている。

 小中学校、特別支援学校、障害者10+ 件施設などから作品が集まった。陵南中学の生徒は、着色した卵の殻をちぎり絵のように貼り付け、ゴッホやフェルメールらの名画を再現したモザイク画を出品。半年以上掛けて仕上げたという。

 葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」に取り組んだ1年の男子児童は「難しい絵に挑戦した。細かいところを貼るのが難しかったけれど、よくできた」。ゴッホの「夜のカフェテラス」を再現した1年の女子児童「来年はもっと上手に作りたい」と意欲を見せた。大平博通教諭は「継続して取り組むことで、指先の使い方とともに、高い集中力が養われる」と話す。

 27日まで。無料。午前9~午後4時。加古川市障がい者支援課TEL079・427・9210.


多彩な作品が並ぶ加古川市障がい者(児)作品展=加古川市加古川町寺家町

神戸新聞-2013/1/23 05:30

大津市が障害者の自立支援事業

2013年01月24日 01時26分39秒 | 障害者の自立

 大津市は二〇一三年度にも、特別支援学校卒業生を市立の障害者支援施設に受け入れ、二年間にわたり社会生活についての講義や職業訓練などをして自活や就労を支援する事業に乗り出す。市によると、特別支援学校卒業生の自立支援プログラムを自治体が事業として進める例は珍しく、担当者は「特別支援学校卒業生が“自分探し”をする場にもなれば」と期待している。


 計画では、同市馬場二の市立やまびこ総合支援センター内にある自立支援事業所「ひまわりはうす」を会場に、特別支援学校高等部の卒業生六人程度を募集、二年間のカリキュラムを実施する。一般教養や社会生活のマナー、一人暮らしに必要な調理などの講義、実習を実施する。一般企業などへの就職を目指す上で必要な職業訓練も検討していく。


 市や特別支援学校の関係者によると、特別支援学校を卒業した軽度の障害者は、民間の障害者就労施設などで菓子や日用品作り、機械作業などをするケースが多い。教員が手助けしてくれる学校と異なり、仕事のミスでしかられるなどし、職場になじめず、辞めてしまう人もいる。卒業後すぐに社会人として働くことに不安を抱く生徒も少なくない。


 県内のある特別支援学校では三年ほど前から、高等技術専門校や職業訓練をする就労移行支援事業所で学び、一般企業への就職を目指す生徒が増えてきた。この学校の教諭は「就労前にさまざまな人と接して身に着けなければならないこともあるが、現状ではそうした機会が障害者にはない」と話し、市の計画を歓迎する。


 特別支援学校の卒業生の支援について、越直美市長は二十一日に市内の県立北大津養護学校であった保護者との懇談会で「卒業後すぐに働くのではなく、健常者が大学に行くのと同じようなものがあってもいい」と話した。


特別支援学校卒業生への講義を実施する「ひまわりはうす」がある市立やまびこ総合支援センター=大津市馬場2で

中日新聞-2013年1月23日