【足利】東日本大震災で作品を流失しながらも、被災した岩手県陸前高田市で創作活動を続ける知的障害のある田崎飛鳥さん(32)の絵画展が18日から、市内二つの金融機関で開かれる。田崎さんの父、實さんが足利市内に高校まで住んでいた縁で足利西ロータリークラブが企画した。犠牲者への思いなどを表現したアクリル画計約20点を展示し、震災の記憶をつないでもらう。
飛鳥さんは實さんの勧めで絵画を始めた。18歳の時、岩手県内の障害者対象の公募展に初出品し、優秀賞を受賞するなど、作品づくりに精力的に取り組んでいる。
だが、東日本大震災では自宅が被災し、自ら描いた100点以上の全ての作品を失った。両親の支えなどもあり震災の3カ月後、創作活動を再開した。
展示するのは、津波の犠牲になった近所の住民を弔う「星になった人」や震災の恐怖を表現した「津波が来た」など6~30号。津波で消失した作品をリメークした絵画も出品する。
作品は、足利小山信用金庫葉鹿支店に6点、足利銀行葉鹿支店に13点を展示。飛鳥さんの作品を印刷した絵はがき(5枚1組500円)も販売、売り上げは陸前高田市の復興支援に役立てられる。
同クラブは「作品には震災への思いがこもっている。ぜひ足を運んでほしい」と来場を呼び掛けている。
10月8日まで。平日午前9時~午後3時、入場無料。問い合わせは同クラブの栗原信之さん電話0284・62・0421。

下野新聞-9月16日 朝刊
飛鳥さんは實さんの勧めで絵画を始めた。18歳の時、岩手県内の障害者対象の公募展に初出品し、優秀賞を受賞するなど、作品づくりに精力的に取り組んでいる。
だが、東日本大震災では自宅が被災し、自ら描いた100点以上の全ての作品を失った。両親の支えなどもあり震災の3カ月後、創作活動を再開した。
展示するのは、津波の犠牲になった近所の住民を弔う「星になった人」や震災の恐怖を表現した「津波が来た」など6~30号。津波で消失した作品をリメークした絵画も出品する。
作品は、足利小山信用金庫葉鹿支店に6点、足利銀行葉鹿支店に13点を展示。飛鳥さんの作品を印刷した絵はがき(5枚1組500円)も販売、売り上げは陸前高田市の復興支援に役立てられる。
同クラブは「作品には震災への思いがこもっている。ぜひ足を運んでほしい」と来場を呼び掛けている。
10月8日まで。平日午前9時~午後3時、入場無料。問い合わせは同クラブの栗原信之さん電話0284・62・0421。

下野新聞-9月16日 朝刊