佛教大映画部や京都府視覚障害者協会(京視協)などが、目の不自由な人々への支援を呼び掛ける映像作品「何かお手伝いしましょうか?」を制作した。普段感じる不安と周囲の声掛けの大切さを伝えたいという思いを、物語仕立てにまとめた。6日に初上映する。
電車やバスの乗り降りや、買い物など視覚障害者の日常を描いた11分の作品。信号が赤から青に変わったことに気付かない様子や、スーパーで商品が並ぶ場所が分からず入り口で戸惑う場面などが映し出される。近くの若者がサポートを申し出ると女性がほっとした様子で話し出し、物語が始まる。
障害者の気持ちを多くの人に伝えようと京視協などが同大学の映画部に協力を依頼。会員や支援団体が脚本を考案し、日高和貴副部長(21)=長岡京市=ら映画部のメンバーが撮影した。
京視協によると、視覚障害者に「何をどうしてあげればいいかわからない」「声をかけると邪魔になる」などと感じている人が多いという。一方、作品に出演した全盲の新谷洋子さん(69)=右京区=は「手引きや声掛けをしてもらえることで、日常生活を送れている」と話し、支援を必要とする声は強い。
京視協は「点字ブロックの普及などハード面の整備は進んでいる。今後は視覚障害者の気持ちを発信することが大事で、多くの人に共有してもらいたい」という。映像の貸し出しも始める予定だ。
6日午前10時45分から北区の京都ライトハウスで上映する。無料。京視協TEL075(462)2414。
リハーサルで上映される映像作品「何かお手伝いしましょうか?」(京都市北区・京都ライトハウス)
京都新聞-【 2013年10月04日 10時00分 】
電車やバスの乗り降りや、買い物など視覚障害者の日常を描いた11分の作品。信号が赤から青に変わったことに気付かない様子や、スーパーで商品が並ぶ場所が分からず入り口で戸惑う場面などが映し出される。近くの若者がサポートを申し出ると女性がほっとした様子で話し出し、物語が始まる。
障害者の気持ちを多くの人に伝えようと京視協などが同大学の映画部に協力を依頼。会員や支援団体が脚本を考案し、日高和貴副部長(21)=長岡京市=ら映画部のメンバーが撮影した。
京視協によると、視覚障害者に「何をどうしてあげればいいかわからない」「声をかけると邪魔になる」などと感じている人が多いという。一方、作品に出演した全盲の新谷洋子さん(69)=右京区=は「手引きや声掛けをしてもらえることで、日常生活を送れている」と話し、支援を必要とする声は強い。
京視協は「点字ブロックの普及などハード面の整備は進んでいる。今後は視覚障害者の気持ちを発信することが大事で、多くの人に共有してもらいたい」という。映像の貸し出しも始める予定だ。
6日午前10時45分から北区の京都ライトハウスで上映する。無料。京視協TEL075(462)2414。
リハーサルで上映される映像作品「何かお手伝いしましょうか?」(京都市北区・京都ライトハウス)
京都新聞-【 2013年10月04日 10時00分 】