周南市戸田の冷凍食品製造業「カン喜」は今月、創業40年を迎えた。「障害者とともに商品を作りだし、買っていただける喜び」を企業理念に、障害者雇用を進めてきた。就労継続支援施設も設立し、グループ全体の障害者雇用率は52・5%と、法定基準をはるかに上回る。理念を形にしようと13日に自社敷地内で記念祭「よろこび」を開催し、主力商品を特別価格で販売する他、各種イベントを企画している。
カキフライの生産ラインに白衣マスク姿の健常者と障害者が一緒に並んでいた。グループ全体の従業員は141人。障害者は74人を占め、雇用率は50%を超える。障害者雇用促進法に基づく政令の基準は、50人以上の民間企業なら2%にすぎない。
1987年の当初は、人手不足解消策だったという。新規採用を継続し、上坂陽太郎社長(47)は「働きぶりに違和感はない」と語る。10年後の200人雇用を目指し「仕事を見つけていきたい」と意欲的だ。
「商品を買っていただくと同時に私たちは理念を買っていただこうと思います」と上坂社長。年商約8億円に成長した感謝を込め、初めてイベントを企画した。
当日は午前10時に開会。数量限定でカキフライ(1個10円)とカキグラタン(1個50円)を直売する他、焼きそばや焼き鳥、うどんなどの露店を出す。ステージでは午前10時15分から、カキグラタン製造ラインに就く障害者の重田光俊さんがマリンバ演奏を披露。同11時45分から、フォークデュオ「かぽたすと」がライブコンサート。商品が当たるビンゴ大会や抽選会もある。
駐車場はなく、JR戸田駅から会場へマイクロバスを運行する。問い合わせは同社(0834・83・2705)。
毎日新聞 2013年10月11日 〔山口東版〕
カキフライの生産ラインに白衣マスク姿の健常者と障害者が一緒に並んでいた。グループ全体の従業員は141人。障害者は74人を占め、雇用率は50%を超える。障害者雇用促進法に基づく政令の基準は、50人以上の民間企業なら2%にすぎない。
1987年の当初は、人手不足解消策だったという。新規採用を継続し、上坂陽太郎社長(47)は「働きぶりに違和感はない」と語る。10年後の200人雇用を目指し「仕事を見つけていきたい」と意欲的だ。
「商品を買っていただくと同時に私たちは理念を買っていただこうと思います」と上坂社長。年商約8億円に成長した感謝を込め、初めてイベントを企画した。
当日は午前10時に開会。数量限定でカキフライ(1個10円)とカキグラタン(1個50円)を直売する他、焼きそばや焼き鳥、うどんなどの露店を出す。ステージでは午前10時15分から、カキグラタン製造ラインに就く障害者の重田光俊さんがマリンバ演奏を披露。同11時45分から、フォークデュオ「かぽたすと」がライブコンサート。商品が当たるビンゴ大会や抽選会もある。
駐車場はなく、JR戸田駅から会場へマイクロバスを運行する。問い合わせは同社(0834・83・2705)。
毎日新聞 2013年10月11日 〔山口東版〕