家族や福祉施設の職員らから暴行や暴言、年金の使い込みなどの「虐待」を受けた障害者が、昨年10月から今年3月の半年間に全国で1505人いたことが11日、厚生労働省の集計で分かった。大半が家族による虐待だったが、外部の目が届きにくい入所施設では、全容が把握できていない可能性がある。死亡も3例あり、厚労省は「深刻に受け止め、対策を徹底したい」としている。
厚労省が家庭や施設での障害者虐待の全国集計をするのは初めて。虐待の可能性に気付いた人に自治体への通報を義務付ける障害者虐待防止法が昨年10月に施行されたのを受け、自治体に寄せられた相談や通報、虐待と判断した件数をまとめた。
内訳は、親やきょうだいらが虐待したのが1311件、被害者は1329人。福祉施設の職員や自宅での生活支援などをするサービス職員によるものが80件、被害者は176人だった。
家庭での虐待の加害者数は1527人で、このうち死亡は殺人と、虐待による致死が1件ずつ。心中事件で発覚したため1311件に含まれない死亡も1例あった。
虐待の種類は殴るなどの身体的虐待が790件で最多。日常の世話をしない「放棄・放置」も277件あった。
虐待を受けた人の内訳は、知的障害97人、精神障害が70人、身体障害が35人など。複数の障害がある人も含まれる。
虐待の種類は、身体的虐待46件のほか差別的言動などの心理的虐待が42件、性的虐待も10件あった。複数の虐待を受けた人もいた。
中国新聞-'13/11/11
厚労省が家庭や施設での障害者虐待の全国集計をするのは初めて。虐待の可能性に気付いた人に自治体への通報を義務付ける障害者虐待防止法が昨年10月に施行されたのを受け、自治体に寄せられた相談や通報、虐待と判断した件数をまとめた。
内訳は、親やきょうだいらが虐待したのが1311件、被害者は1329人。福祉施設の職員や自宅での生活支援などをするサービス職員によるものが80件、被害者は176人だった。
家庭での虐待の加害者数は1527人で、このうち死亡は殺人と、虐待による致死が1件ずつ。心中事件で発覚したため1311件に含まれない死亡も1例あった。
虐待の種類は殴るなどの身体的虐待が790件で最多。日常の世話をしない「放棄・放置」も277件あった。
虐待を受けた人の内訳は、知的障害97人、精神障害が70人、身体障害が35人など。複数の障害がある人も含まれる。
虐待の種類は、身体的虐待46件のほか差別的言動などの心理的虐待が42件、性的虐待も10件あった。複数の虐待を受けた人もいた。
中国新聞-'13/11/11