体の不自由な人たちとボランティアが一緒に小旅行をして交流を深める「中津ひまわり号」が8年ぶりに復活する。11月4日には、中津城下町を散策するツアーを実施し、早ければ来年、列車やバスを使った旅行の実施をめざす。(柿本高志)
ひまわり号は、東京のボランティアたちが1982年、貸し切り列車を走らせたのが始まりで、全国各地に実行委員会がつくられ、ハンデを持つ人たちとの交流を深めている。県内では、大分市や竹田市など数か所で実行委が設立された。
中津市では83年、作家の松下竜一さん(2004年に死去)らが呼びかけ人になって発足。旅行代金が安くなるよう、ボランティアグループが資金を出し合ったり、市民に寄付を募ったりして、特別列車で北九州市門司区や由布院温泉などに出かけた。次第にボランティアの確保が難しくなり、市民の関心も薄くなったことなどから、14回目を実施した05年で中断した。
しかし、11年3月の東日本大震災をきっかけに、「障害を持った人は地域で支えよう」という機運が高まり、身体障害者からも「早くひまわり号を復活してほしい」との声が増えたことから、中津市身体障がい者協議会など福祉関連団体などでつくる実行委が復活を決めた。
参加は無料。初代中津城主・黒田官兵衛を主人公にした大河ドラマの放映決定で盛り上がる中津市の中津城や寺町の寺院、福沢諭吉旧居などを約100人で散策する。実行委の豊武憲十郎委員長は「各施設が車いす利用者やハンデを持った人に、配慮されているかも確認したい」と話している。
実行委事務局の奥山裕子さんは「来年からは、列車などを使った本当のひまわり号を復活させたい」としている。
(2013年10月31日 読売新聞)
ひまわり号は、東京のボランティアたちが1982年、貸し切り列車を走らせたのが始まりで、全国各地に実行委員会がつくられ、ハンデを持つ人たちとの交流を深めている。県内では、大分市や竹田市など数か所で実行委が設立された。
中津市では83年、作家の松下竜一さん(2004年に死去)らが呼びかけ人になって発足。旅行代金が安くなるよう、ボランティアグループが資金を出し合ったり、市民に寄付を募ったりして、特別列車で北九州市門司区や由布院温泉などに出かけた。次第にボランティアの確保が難しくなり、市民の関心も薄くなったことなどから、14回目を実施した05年で中断した。
しかし、11年3月の東日本大震災をきっかけに、「障害を持った人は地域で支えよう」という機運が高まり、身体障害者からも「早くひまわり号を復活してほしい」との声が増えたことから、中津市身体障がい者協議会など福祉関連団体などでつくる実行委が復活を決めた。
参加は無料。初代中津城主・黒田官兵衛を主人公にした大河ドラマの放映決定で盛り上がる中津市の中津城や寺町の寺院、福沢諭吉旧居などを約100人で散策する。実行委の豊武憲十郎委員長は「各施設が車いす利用者やハンデを持った人に、配慮されているかも確認したい」と話している。
実行委事務局の奥山裕子さんは「来年からは、列車などを使った本当のひまわり号を復活させたい」としている。
(2013年10月31日 読売新聞)