ゴエモンのつぶやき

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障害者を年齢で差別しないで 介護保険優先は違憲 代替利用は困難

2013年11月28日 01時25分47秒 | 障害者の自立
 障害者が65歳になると介護保険制度を優先して使わなければならないとする障害者総合支援法第7条。「障害者の間で大問題になっている」。大阪府吹田市の金澤秞子さん(72)は、こう指摘します。

 「障害に伴う支援を得るために利用料が発生するのは違憲だ」として訴えた障害者自立支援法違憲訴訟の元原告の一人です。

 同訴訟団と国は2010年1月、自立支援法の廃止と新法制定、住民税非課税世帯は利用料を無料とする約束を盛り込んだ「基本合意」を結び、和解しました。

 同訴訟団は「基本合意」で、新法制定に当たって介護保険優先原則の廃止を求めています。しかし、自立支援法にかわって今年4月に施行された障害者総合支援法には、介護保険優先原則が残されました。

ニーズ反映は

 同訴訟団と国は21日、「基本合意」の適正な履行状況を確認するため定期協議をしました。金澤さんは「障害者の大半が貧困状態にあり、65歳で収入が増えることはほとんどない。親の高齢化や死去で公的なサービスの必要度はむしろ高まる」と指摘し、「介護保険サービスは障害者個々の特性やニーズにこたえるものではない」と訴えました。

 重度の筋萎縮症の岡野三千代さん(62)=滋賀県大津市=は年金で生活。現在は、障害福祉施策で月30時間の家事援助と外出時の移動に電動車いすなどを無料で利用しています。「この先、加齢とともに2次障害が出るでしょう。介護保険になると利用料が発生するので不安だ」

 介護保険と障害福祉施策では、利用料の自己負担のあり方だけでなく、給付内容も異なります。

 岡山市に住む視覚障害者、岡崎茂明さん(62)は現在、月41時間の家事援助と50時間の行動援護の給付を利用。「65歳で介護認定を受けたら要支援1か2にしかならず、必要な介護給付を出してもらえない。岡山市の場合、要介護5でなければ、障害福祉施策の上乗せをしない。不合理だ」と改善を求めます。

 介護保険優先原則は本来、障害者福祉施策の給付と同等以上の介護保険給付が保障されている場合に限るもの。札幌市の精神障害のある女性(68)は65歳を過ぎても、障害福祉施策の給付だけを利用しています。

 「精神障害者を支援する会」の細川久美子専務理事は「女性に妄想などがあり、障害福祉施策下で精神保健福祉相談員との連携を常にとる必要があると、市に訴えた結果だ」と説明します。

欠陥ある制度

 そもそも介護保険は認定や給付が不備で、さらに安倍政権による改悪がねらわれています。その欠陥だらけの制度を高齢化する障害者に押し付けるのが、介護保険優先原則です。岡山市の浅田達雄さん(65)は、同原則は違憲だとして訴訟をおこしました。

 日本共産党の高橋ちづ子衆院議員は国会で、浅田さんが障害福祉施策の給付を打ち切られた問題にふれ、介護保険優先原則の廃止を追及。田村憲久厚労相は「介護保険で代替できるサービスか疑問。そういうことがないように周知徹底していかないといけない」と回答しています。


(写真)視覚障害のある妻と暮らす岡崎茂明さん=岡山市

しんぶん赤旗-2013年11月27日(水)

低運賃で障害者ら送迎、函館のNPOが福祉運送登録 市内で2例目、利用呼びかけ

2013年11月28日 01時21分16秒 | 障害者の自立
 【函館】函館市高丘町のNPO法人「救命のリレー普及会」(田中正博理事長)が、自家用車を使って障害者や要介護者の送迎を低運賃で請け負う「福祉有償運送」の事業者として登録された。市内では2番目の登録事業者で、田中理事長は「多くの人に利用してもらいたい」と呼びかけている。

 福祉有償運送は、道路運送法に基づき、1人で移動することが困難な障害者や要介護者などを対象に、自家用車を使い、タクシー運賃の2分の1以下の料金で送迎を行う制度。

 このサービスの存在を知った田中理事長が5月、登録に必要な「移送サービス運転協力者講習」を受講。函館市福祉有償運送運営協議会の承認を得て、今月1日に自家用有償旅客運送者として運輸局に登録された。市内では、2006年からサービスを始めたNPO法人「ファミリーサポーターさわやか」(富岡町)に次いで2番目の登録となる。

 サービスは函館市民が対象。利用を希望する人に事前に会員登録してもらった上で、NPO所有のセダンタイプの乗用車で、受診先の医療機関など外出先への送迎を行う。会員登録には入会金千円が必要で、医師の証明書が必要な場合もある。料金は初乗りが1キロまで185円。その後は1キロ走るごとに125円と回送料金(30円~)が加算される。

 田中理事長は患者等搬送乗務員、応急手当普及員の認定も取得しており、送迎時に体調不良になってもケアできるといい、車両には自動体外式除細動器(AED)も積み込む。「今後、福祉車両も増やし、民間救急への参入も視野に入れたい」と話している。

 同会の連絡先は(電)080・6093・6968、ファクスは0138・57・9150、メールアドレスは1945mt@ms6.ncv.ne.jp

北海道新聞-41 分前(11/27 16:00)

絵画展:こころで描く 精神障害者への理解深めて−−鹿児島市立美術館 /鹿児島

2013年11月28日 01時18分53秒 | 障害者の自立
 鹿児島市で暮らす精神障害者400人が出品した「こころで描く絵画展」が26日、城山町の市立美術館で始まった。12月1日まで。入場無料。

 病院や診療所が主催する絵画教室に通っている精神障害者に発表の場を設け、市民に障害者への理解を深めてもらおうと毎年秋に開催しており、15回目。桜島や九州新幹線など鹿児島らしい風景や乗り物、紅葉やバラなどの花々を描いた作品に加え、紙コップを使ったオブジェなど計538点が並ぶ。

 事務局の市保健所は「精神障害者も健常者と同様にさまざまなことを感じ、表現していることを知ってほしい」と鑑賞を呼びかけている。

毎日新聞 2013年11月27日 地方版

視覚障害者らの合唱団、発足20年目で初 「歌いたい曲心ゆくまで」−−土浦で30日 /茨城

2013年11月28日 01時16分51秒 | 障害者の自立
 視覚障害者と健常者でつくる混声合唱団「コール・エバーグリーン」が30日、JR土浦駅西口前のウララビル5階の県南生涯学習センターの多目的ホールで、発足20年目で初めての単独コンサートを開催する。団長を務める弱視の菊池善信さん(61)=龍ケ崎市古城=は「20年間夢見たコンサート。心を込めて歌いたい」と話している。

 同合唱団は、水戸市の県立盲学校卒業の音楽好きの仲間が中心となって発足。50〜70代の全盲者6人、弱視者5人、健常者3人の計14人(男性6人、女性8人)で構成し、月1回は土浦市に集まってコーラスを楽しんでいる。

 これまで市民音楽祭などに参加し、歌声を披露してきたものの、「自分たちの歌いたい曲を心ゆくまで発表したい」として単独コンサートを開催することにした。当日は唱歌・歌曲「浜辺の歌」や宮崎県民謡「刈干切唄」、秋川雅史さんが歌った「千の風になって」など18曲を披露する。

 菊池さんは「20年間歌ってきた中で、『自分たちが歌いたい』と思った曲を選んだ」と話している。午後2時開演。入場無料。つくば市の「並木点訳の会」メンバーらがボランティアで協力する。問い合わせは菊池さん(0297・62・7915)。

毎日新聞 2013年11月27日 地方版

絆のロープ握り 障害者と走る 熊谷・立正大で「スポーツ交流会」

2013年11月28日 01時11分37秒 | 障害者の自立
 障害にかかわらず一緒に走ることを楽しもうと、熊谷市の立正大学を拠点に活動するNPO法人「ベアリスランニングクラブ」は、同大学陸上競技場で「第一回障がい者スポーツ交流会」を開いた。県内外から視覚障害者約二十人が参加。ベアリスの会員や同大学陸上部の学生らは、全盲の走者らとロープを握り合って一緒に走る伴走を初めて体験した。

 二十三日に行われた交流会は、順位を付けない記録会の形式で、百メートル走から五千メートル走まで五種目を実施。真剣に走る人や、伴走者とおしゃべりしたり歌ったりしながらにぎやかに走る人もいて、和気あいあいと行われた。

 一人で走れない視覚障害のランナーにとって、伴走者の確保はまだまだ課題だ。交流会では、健常者のランナーに伴走を体験してもらい、理解を広げることも目的にした。

 宮城正さん(52)の伴走を務めた会員の丸橋隆行さん(35)は「手の振りや足の出し方を合わせるのが難しかった。またやりたい」と話し、宮城さんは「一生懸命走らせてくれようとする気持ちが伝わってきた」と笑顔を見せた。

 ベアリスの進藤充副理事長は「健常者も障害者もともにスポーツを楽しめる環境づくりを進めていきたい」と話した。 


県内外から視覚障害のランナーが集まった記録会=熊谷市で

東京新聞-2013年11月27日