【岩見沢】精神障害者を支える、市内の「精神保健ボランティアサークル友(YOU)」(加藤啓子代表)が地道な活動を続けている。障害者といっしょに買い物や食事、旅行などを楽しむ行事を毎月続けて17年。12月には初めて「お楽しみ会」を企画、障害者の地域生活をサポートしている。
同サークルは1996年、南空知精神保健福祉協会などが主催する「やさしい精神保健基礎講座」を受講した27人で結成された。会員は29人。同講座は現在も開かれており、今年も8~10月の講座を終えた受講生4人が新たに入会した。
毎月第4土曜に市生涯学習センター「いわなび」などで、市内の精神障害者らが集まる「市民サロンわいわい」を開催。食事会やカラオケ、バス旅行なども行ってきた。
26日のサロンには障害者8人が参加した。サークルの会員10人と一緒に、サケや野菜が入ったけんちん汁やカボチャサラダなどを作った。このうち、40代の男性は「社会に出ると孤立することもあるけど、ここだと落ち着ける。みんな話を聞いてくれる」と話す。
例年、年末はサロンを開いていないが、利用者に楽しみを提供したいと、今年は「おたのしみ会」を企画。加藤代表は「自分のことを理解している人が一人でも地域にいるということを伝えたい。細く長く活動していきたいです」と話している。
「YOU」の設立当初から活動に携わっている、北大医療技術短大部(現・北大医学部)元助教授の深沢孝克さん=岩見沢市在住=は「精神障害は思春期に発症、社会性を身につけられないうちに入院し、退院後に苦労するケースが多い。医師などではなく、ボランティアとの関わりの中で地域での暮らし方を学んでいけるのは重要だ」と話している。
北海道新聞-(10/31 16:00)
同サークルは1996年、南空知精神保健福祉協会などが主催する「やさしい精神保健基礎講座」を受講した27人で結成された。会員は29人。同講座は現在も開かれており、今年も8~10月の講座を終えた受講生4人が新たに入会した。
毎月第4土曜に市生涯学習センター「いわなび」などで、市内の精神障害者らが集まる「市民サロンわいわい」を開催。食事会やカラオケ、バス旅行なども行ってきた。
26日のサロンには障害者8人が参加した。サークルの会員10人と一緒に、サケや野菜が入ったけんちん汁やカボチャサラダなどを作った。このうち、40代の男性は「社会に出ると孤立することもあるけど、ここだと落ち着ける。みんな話を聞いてくれる」と話す。
例年、年末はサロンを開いていないが、利用者に楽しみを提供したいと、今年は「おたのしみ会」を企画。加藤代表は「自分のことを理解している人が一人でも地域にいるということを伝えたい。細く長く活動していきたいです」と話している。
「YOU」の設立当初から活動に携わっている、北大医療技術短大部(現・北大医学部)元助教授の深沢孝克さん=岩見沢市在住=は「精神障害は思春期に発症、社会性を身につけられないうちに入院し、退院後に苦労するケースが多い。医師などではなく、ボランティアとの関わりの中で地域での暮らし方を学んでいけるのは重要だ」と話している。
北海道新聞-(10/31 16:00)