ゴエモンのつぶやき

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「手話は言語」認知 法で

2013年11月20日 02時31分49秒 | 障害者の自立
 手話を正式な「言語」と位置づける手話言語条例を鳥取県が10月、全国で初めて制定したのに続き、北海道石狩市も12月議会に提案する。

 手話に対する無理解は日常の様々な場面で見られ、「国でも手話言語法を」とする聴覚障害者らの願いにどう応えるべきか。

 鳥取県は元々、障害者が困っている時に手助けを行う県民運動を展開、「福祉先進県」を掲げる。条例は1月、大学時代に手話通訳を経験した平井伸治知事に全日本ろうあ連盟の聴覚障害者らが陳情したのを機にトップダウンで進んだ。

 条例の柱は〈1〉手話は「独自の言語体系を有する文化的所産」と意義づける〈2〉県と市町村は手話を使いやすい環境を整備する責務を持つ〈3〉聴覚障害児が通う学校は学習機会の提供に努める〈4〉聴覚障害者が働きやすくする事業者の取り組みに県は支援する――など。県は知事に意見を述べる施策推進協議会を設け、小中学校で手話教育に乗り出す。

 「世の中の先を行く条例」とする平井知事は8日の全国知事会議で手話言語法も提案。安倍首相は「せっかくのご提案。考えて参りたい」と手話を交えて答えた。条例制定を検討する自治体も数か所出てきて、波及効果が見える。

 条例の前文には、相手の唇の動きから言葉を読み取る口話法がかつて世界的に支持され、戦前に国内のろう学校で手話が締め出された歴史も記された。口話法の妨げになるとの長年の偏見から、ろう学校で手話で教えられる教師は少なく、聴覚障害者で手話を使う人は2割程度とされる。公的資格の手話通訳士も手話を使う障害者17人に1人の3000余人しかいない。

 ろうあ連盟は全国調査で手話を巡る「差別事例」1214件を把握している。▽完全看護の病院なのに手話を看護師がわからず、家族が泊まりの付き添いを求められた▽ろう者夫婦とわかったら、不動産屋に物件を1件も紹介されなかった▽警察に突然、家宅捜査された時、頼んでも手話通訳をつけてくれなかった――などだ。特に東日本大震災では、避難の呼びかけや防災無線が聞こえず、逃げ遅れた聴覚障害者が少なくなかった。避難した人も携帯電話の不通で孤立した。

 「緊急時には命にかかわる。手話を『言語』と認められない限り、聴覚障害児が学ぶ場も広がらない」。ろうあ連盟の西滝憲彦理事は手話言語法を求める理由を話す。連盟は21条の独自の法案を策定。22日、東京で平井知事や田岡克介石狩市長、国会議員らの参加でパネルディスカッションを行い、理解を広げる。

 手話を法的に言語と認めるのは国際的には突飛ではない。2006年に国連で採択された障害者権利条約で、障害者に保障するコミュニケーションとしての言語に手話を含めた。多言語国家を中心に憲法で言語と認知したり、手話言語法を制定したりする国が増加。1995年に憲法を改正したフィンランドは無料・時間無制限で手話通訳を利用できる権利を定めている。

 今国会中に障害者権利条約批准を目指す政府は、11年に改正した障害者基本法で「全て障害者は可能な限り、言語(手話を含む)その他の意思疎通のための手段の選択の機会が確保される」と定めた。だが、具体的な施策はこれからだ。

 内閣府や厚生労働省、文部科学省は、条例を「先進的な取り組み」と評価しつつ、手話言語法には「施策を一歩一歩積み上げるのが先」とする。「手話通訳者を備えられない企業が法の制約を恐れ、聴覚障害者の雇用を控えれば元も子もない」との見方もする。

 一足飛びに手話言語法といかずとも手をこまぬいてはいられない。手話だけでなく、点字や通信機器など障害者の情報アクセスを確保するには何をすべきか。障害者の声に耳を傾けるのが条約の理念にかなう。



(2013年11月19日 読売新聞)

データ入力、障害者フル回転 盛岡、受託作業が軌道に

2013年11月20日 02時27分09秒 | 障害者の自立
NPO法人ハートピュア盛岡(千葉健一理事長)が運営する盛岡市高松1丁目の多機能型事業所「風の又三郎」(中村英治所長)は、受託業務の一つであるデータ入力作業が軌道に乗り始めた。同作業を始めて3年目。パソコン機材や技術指導は市内の企業が全面協力し、精神障害者の社会復帰や生きがいづくりを支えている。

 同施設では10~60代の10人が顧客名簿作成などを請け負う。2011年にパソコン4台を導入。受注があるたび、同市厨川の情報システム業・テクノ(長谷川修社長)が施設へ出向き、周辺機器を貸し出している。当初は同社員から徹底指導を受け、昨秋からはサポートなしで取り組む。

 最近の受注は一度に1万~3万件の名簿など膨大な量。集中力や地道さが求められる作業だが「自分に向いている」と捉える利用者がほとんどだ。民間企業と両輪で受託作業を軌道に乗せる例は珍しいといい、中村所長は「緊張感のある仕事ができ、利用者の喜びにつながっている」と感謝する。


【写真=データ入力作業に励む「風の又三郎」の利用者】

岩手日報-(2013/11/19)

障害者雇用率1・76% 過去最高、達成率は低下

2013年11月20日 02時25分12秒 | 障害者の自立

 厚生労働省は19日、障害者雇用を義務付けられている従業員が50人以上の企業で、働く障害者の割合を示す雇用率が今年6月1日時点で前年より0・07ポイント高い1・76%となり、過去最高を更新したと発表した。

 企業に義務付けられている法定雇用率が今年4月に0・2ポイント引き上げられて2・0%になり、障害者の雇用が進んだ。一方、この影響で法定雇用率を達成した企業の割合は42・7%と、前年から4・1ポイント下がった。

2013/11/19 18:08 【共同通信】

51歳・知的障害者の強制わいせつに無罪

2013年11月20日 02時21分29秒 | 障害者の自立
 コンビニエンスストアの駐車場近くで女性の胸を触るなどしたとして、強制わいせつ罪に問われた知的障害者の男性被告(51)=宮崎市=の判決で、宮崎地裁は19日、無罪(求刑懲役1年2月)を言い渡した。

 滝岡俊文裁判長は判決理由で「知的障害者として的確な応答が困難であるという事情を踏まえても、同意があったとする被告の供述は信用性がある」と判断。「合理的な疑いが残り、犯罪の証明がない」とした。

 公判で検察側は「女性が白昼、人目にさらされている場面で、顔見知り程度の関係しかない男のわいせつ行為に同意することは通常、起こり得ない」と主張していた。

 判決によると、男性被告は2011年12月19日午後、宮崎市のコンビニ付近で20代の女性の服をまくり上げ、胸を触るなどのわいせつ行為をしたとしている。

 閉廷後、弁護人の山崎真一朗弁護士は「十分な捜査がなされていれば起訴されずに済んだ」と捜査を批判した。宮崎地検は「判決を精査し、適切に対応する」とのコメントを出した。

(2013年11月19日20時51分 スポーツ報知)

来月6日から、全国障害者芸術・文化祭 “山梨らしさ”で交流

2013年11月20日 02時17分31秒 | 障害者の自立
 「第28回国民文化祭・やまなし2013」に続き、12月6~8日に開催される障害を持つ人たちの文化の祭典「第13回全国障害者芸術・文化祭やまなし大会」(厚生労働省、県など主催)の実行委員会が18日、甲府市で開かれ、大会プログラム、運営方法が決まった。アイメッセ山梨(甲府市大津町)が会場となり、芸術・文芸作品展示にはアジア各国からの出展があり、企画展では体験、交流、実演などに加えて“山梨ならでは”のブースを設け、来県者を歓迎する。

 ◆ゆるキャラ大集合

 メーンステージでは初日午前9時半からオープニングセレモニーが開かれ、富士吉田市の社会福祉法人「ありんこ」によるウエルカムソング「ふじの山」で来場者を迎える。開会式後は人気グループ「SPEED」のメンバー、今井絵理子さんが「みんな一緒だよ」をテーマに手話を交えて「ライブ&トークショー」を開く。今井さんは障害者を勇気づけるボランティアイベントを全国各地で開催している。

 午後からは舞踊、ヒップホップダンスなどの舞台発表が繰り広げられる。この間には県内の20団体のゆるキャラが集合して大会開催を祝う。舞台発表は3日間続き、各団体が出演する。最終日の8日午後3時からはシンガーソングライターでやまなし大使の神部冬馬さんが大会テーマソング「未来へ」を来場者と歌うミニライブがある。

 ◆10の特別ブース設置

 作品展示コーナーでは全国から寄せられた絵画、陶芸、工芸作品など約600点とともにアジア各国の作品40~50点が併せて展示される。また企画展コーナーでは盲導犬歩行、車いすバスケットボールなどが体験でき、特に今大会では“山梨らしさ”を強調する「手で見るミレーの展示」「山梨に縁のある文学者紹介」など10の特別ブースを設ける。屋外のテント村では自由にパフォーマンスを披露する屋外ステージや、全国から15団体が集まり「B級グルメの祭典」などが予定される。

 実行委ではテレビやラジオで開催をPRして、1万人規模の来場を見込んでいる。開催期間中にはJR甲府駅南・北口前発シャトルバス(無料)を運行する。

MSN産経ニュース-2013.11.19 02:22