ゴエモンのつぶやき

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♪“恋チュン”一緒に踊ろう あす、葛飾で「立石フェスタ」

2014年09月06日 15時47分46秒 | 障害者の自立
葛飾区立石の京成押上線・京成立石駅周辺で六日、恒例の「立石フェスタ」(立石商店連合会主催)が開かれる。サンバパレードなどとともに今年は、障害者ディスコイベントの常連たちがチームを組んで初参加。AKB48のヒット曲「恋するフォーチュンクッキー」で「一緒に踊ろう」と呼び掛けている。 (丹治早智子)

 保護者やボランティアの応援団など総勢約六十人で参加するのは、駅近くのライブハウスで偶数月の最終土曜日午後に開かれるイベント「立石ディスコアフタヌーン」に通うメンバー。

 イベントは「障害者でも気軽に参加できるディスコをつくりたい」と、かつて同商店街で総菜店などを営んでいた会社員、大嶋高士さん(51)が友人らに呼び掛け二〇〇五年七月から開催。口コミで人気を呼び、今では区内の通所施設で働く知的障害者ら三十~四十人がディスコダンスに熱中している。

 常連の一人で区内のスーパーマーケットで野菜売り場を担当している伊藤文那さん(25)は、子どものころからアイドルの振りは一度で覚えてしまうほどのダンス好き。「緊張するけど、大勢の人に見てもらえるのがうれしい」と、フェスタ当日を待ちわびている。

 数カ月前から立石ディスコにボランティアとして参加している作業療法士、遊佐将人さん(27)。発達障害者の訪問看護に携わり、家に引きこもりがちの障害者の多くを見てきた。「立石ディスコに通い始めて、彼らの実に陽気で生き生きとした姿に驚いた。フェスタでは、観客の人にもぜひ一緒に踊り、彼らと心を通わせてほしい」と話す。

 立石フェスタは、駅周辺の五つの商店街が、にぎわいづくりのため二〇〇三年に始め、十二回目。午前九時~午後五時まで、中央通り、アーケードステージ、立石一丁目児童公園など八会場をメーンに、サンバパレードや音楽祭、地元小中学生の金管バンドやダンスパレードなどが行われ、個人や団体約五十組が出演する。「立石ディスコ」の常連チームは午後四時から、駅通りで踊る。


本番に向け、ダンスの練習をする立石ディスコアフタヌーンのメンバー=葛飾区立石で

2014年9月5日 東京新聞

特別支援校「職業学級」設置拡大 就労に力

2014年09月06日 15時26分54秒 | 障害者の自立
 2011年に県内の特別支援学校3校に設置された職業学級(※)が、来年度から新潟市西蒲区の西蒲高等特別支援学校にも新設されることが決まった。高校卒業後のスムーズな就労につなげる実践的なカリキュラムが特徴で、昨年度卒業した1期生、38人中37人が就職している。県教育委員会はこうした成果を踏まえ、職業学級を拡大することで雇用の促進につなげたいとしている。

 現在、職業学級が設置されている特別支援学校は、江南高等特別支援学校(新潟市江南区)、月ヶ岡特別支援学校高等部(三条市)、吉川高等特別支援学校(上越市)の3校。西蒲高等が4校目となる。

 知的障害を持つ生徒が通う江南高等特別支援学校では、1学年約50人のうち、20人が職業学級で学ぶ。バスや電車などの公共交通機関の乗り方や流通の仕組みについて1年生から学習するほか、全学年が午後を職業演習に充てている。

 演習では、スーパーでの品出しやレジ打ち、介護施設を想定したベッドメイキングなど、流通、清掃、介護、接客の4分野で実務を練習する。同校によると、職業学級が設置される以前は、リサイクル用の廃缶つぶしなどの作業学習を取り入れる程度だった。職業学級主任の増田智吉教諭は「カリキュラムが就労に特化しているので、生徒たちの目標も明確になる」と手応えを語る。

 同校では、2年生までに生徒の得意な仕事内容を把握し、3年生では就職を希望する企業で1~2週間の実習を行う。毎日の実習先までの移動も生徒一人で行うことで、将来その職場に就労した場合、自身への負荷を軽減することにもつながるという。

 国の施策も就労の追い風になっている。昨年度から障害者の法定雇用率が1・8%から2・0%(民間企業)に引き上げられた。これに伴い、障害者雇用が義務付けられる企業も従前の従業員数56人以上から50人以上となり、対象企業が拡大。新規に雇用する企業側にとっても、事前に実務訓練を重ねた生徒は即戦力として期待が大きい。

 増田教諭は「これまでは障害がある人は支援される側という意識があったかもしれないが、安定した収入を得る力がある生徒たちを後押ししたい」と話す。

 新設される西蒲高等特別支援学校は、新潟学区(新潟市、新発田市、聖籠町、弥彦村)で希望者数などを把握し、定員を検討する。県教委義務教育課は「職業教育をリードする学校にしていきたい」としている。

※職業学級 県教委が2011年、特別支援学校3校の高校生を対象に取り入れた。アスペルガー症候群や注意欠陥・多動性障害(ADHD)など軽度の知的障害を持つ生徒を中心に入試で選考する。1クラス10人規模と少人数体制であるため、生徒に見合った職業を見極める指導も充実している。就職先はスーパーや介護施設、部品製造会社など。

2014年09月05日 読売新聞