ゴエモンのつぶやき

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累犯障害者:猶予中の犯罪、知的障害判明で再び猶予

2014年09月16日 02時05分16秒 | 障害者の自立

 執行猶予中の再犯となる列車往来危険罪に問われた大阪府内の男性(35)に対し、大阪地裁(坪井祐子裁判長)が7月末、再び執行猶予を付ける異例の判決を言い渡したことが分かった。男性に知的障害などがあることが公判で判明し、地裁は「福祉の支援などで更生が期待できる」と判断した。実刑を求めていた検察側も控訴せず、判決は確定した。

 執行猶予中の再犯の場合、通常は執行猶予が取り消され、再犯の分と合わせた量刑の実刑が科される。坪井裁判長は、知的障害などの影響で犯罪を繰り返してしまう「累犯障害者」であることを考慮し、弁護側が出した更生計画を評価した。

 判決によると、男性は昨年、大阪市内の線路上に約3メートルの棒を置いた。通過した電車が接触したが、けが人はなかった。地裁は今年7月31日、障害の影響で当時は心神耗弱状態だったと認定し、懲役1年、保護観察付き執行猶予5年(求刑・懲役1年6月)とした。

 男性は小中学校の普通学級と専門学校を卒業し、派遣社員として箱詰めの仕事をしていた。作業が遅いとして上司に注意されることはあったが、家族も周囲も障害があることを認識していなかった。

 一方、20代以降に何度も警察ざたを起こし、2011年には民家の洗濯物を盗んだ罪で初めて起訴され、懲役2年6月、執行猶予3年の判決を受けた。

 今回の公判では弁護側の請求による精神鑑定が実施され、広汎(こうはん)性発達障害と軽度の知的障害と診断された。

 弁護側は、社会福祉士と連携して「更生支援計画」を作成。障害者施設への入所、コミュニケーション能力向上の訓練など、福祉支援による更生を約束していた。

 坪井裁判長は判決言い渡し後、男性に「裁判所は悩んだが、立ち直るチャンスを与えます」と語りかけた。

 弁護人の大橋さゆり弁護士(大阪弁護士会)は取材に「累犯障害者の更生には福祉と連携した訓練が必要で、刑務所では期待しにくい」。男性の母親(60)は「障害に気付かず、自分の育て方が悪いと思っていた。裁判所に配慮してもらいありがたい」と話している。

 ◇進む福祉士との連携

 累犯障害者の再犯をなくそうと、福祉の専門家である社会福祉士が弁護士と連携するケースが増えている。

 法務省によると、2012年1〜9月に受刑した知的障害(疑い含む)を持つ再犯者のうち、約5割が前回の出所から1年未満に再び罪を犯していた。

 こうした累犯障害者は出所後に福祉の支援を受けられず、犯罪を繰り返してしまう場合が多いとされる。また、刑務所に収容するよりも福祉施設などで訓練を受ける方が更生に結びつきやすいとの指摘もある。

 弁護士と社会福祉士の連携は広がりつつある。先駆的とされる大阪弁護士会では、弁護士に社会福祉士を紹介する制度も始めた。

 累犯障害者の刑事裁判を担当した弁護士が社会福祉士に相談し、被告の生活歴や障害の程度から、更生支援計画をまとめてもらう。弁護士は公判で計画を証拠請求し、実刑ではなく福祉支援による更生の必要性を裁判所に訴えることが多い。ただ、裁判所が累犯障害者の実刑を回避するケースは異例とされる。

毎日新聞 2014年09月15日 14時00分


障害者がヨット体験 伊丹・瑞ケ池公園

2014年09月16日 01時45分34秒 | 障害者の自立

 障害のある人が、ヨットの試乗を通じて海洋スポーツを体験する催しが14日、瑞ケ池公園(兵庫県伊丹市端ケ池5)で開かれた。秋晴れの下、参加した約15人は公園内の貯水池で約30分間、“小さな航海”を満喫した。

 ヨットクラブ「B&G伊丹海洋クラブ」と市障害者スポーツ協会が主催。同クラブは同公園内の貯水池を拠点として活動しており、未経験者向けの試乗会を毎月開いている。今回は、補助が必要で乗る機会が少ない障害者の人々に、安心してヨットを楽しんでもらおうと企画した。

 参加者は救命具を身に付け、スタッフの誘導で全長5・5メートルのカッター2艇に分かれて乗り込んだ。最初はやや緊張気味の表情だったが、帆がさわやかな風を受けて池の中央に進むと、岸に向かって手を振ったり、笑顔で言葉を交わしたりしていた。

 同市の男性(25)は「あんなに速いと思わなかった。風が気持ちよかったので、また乗ってみたい」と充実した表情だった。

ヨットの試乗体験を楽しむ参加者=伊丹市瑞ケ池5

2014/9/15 05:30   神戸新聞


視覚障害者 県内で登山…サポート役も一緒に

2014年09月16日 01時40分08秒 | 障害者の自立

 

登山に出発する参加者たち(14日午前9時、安達太良山で)=市原佳菜子撮影

 視覚障害者がサポート役と一緒に山歩きをする「第14回視覚障害者全国交流登山大会」が14日、県内で開かれた。視覚障害者約70人とサポート役約200人は、磐梯山や安達太良山などで登山を楽しんだ。

 同大会は1989年に始まり、今回で14回目。主催者の一つ、NPO法人山仲間アルプの網干勝理事長(56)が「みんなで福島のことを考えて歩くことで、少しでも復興に貢献できたら」と考え、福島での初開催となった。

 参加者は14日早朝、猪苗代町の国立磐梯青少年交流の家からバスで磐梯山、安達太良山、五色沼の3コースに分かれ、それぞれ5~10キロを歩いた。

 安達太良山(標高1700メートル)では、視覚障害者約30人とサポート役約100人が登山。視覚障害者は前を歩くサポート役のリュックに結んだロープを握り、ストックで障害物を確認しながら一歩ずつ進んだ。サポート役は「段差は20センチくらいありますよ」などと声をかけていた。

 山口県光市から参加した全盲の安岡さなえさんは「途中で雨が降り、石の多い道もあったが、サポート役の助けで安心して歩けた」と話した。

2014年09月15日     読売新聞

精神障害者の雇用義務化 問われる企業の対応力

2014年09月16日 01時34分21秒 | 障害者の自立

 厚生労働省は2011年に、これまでの4大疾患に精神疾患を加え5大疾患とした。これに先立つ09年から10年にかけて同省は、精神障害者の雇用促進をサポートする精神障害者雇用促進モデル事業を実施。複数の企業が精神障害者の雇用に対する施策を打ち、新規雇用を行った。13年には企業の雇用障害者数と雇用率が過去最高を記録し、企業の精神障害者の雇用対策が進んでいる。

 欝(うつ)や統合失調症などの精神疾患になった従業員を雇用し続けるため、多くの企業が試行錯誤している。それではなぜ現在、企業が精神障害者の雇用を推し進めているのだろうか。その背景には18年4月からの障害者雇用義務化の法改正が絡んでいる。

 法案の施行を前に、企業の受け入れ態勢の構築など課題も山積しているが、企業の側にとってのメリットは大きい。独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査によると、過去3年間の病気休職制度利用者の退職率の平均値は37.8%。退職理由では、メンタルヘルスががんに次ぎ2番目となっている。

 そのため精神障害者の受け入れ態勢を整備することは、社内で精神疾患になった社員にとっての受け皿となりえる。フォローアップ体制が整備されれば、精神疾患になったとしても退職することなく、優秀な人材の社外流出を防ぐことが可能だ。退職者が出ることによって生じる新規採用コストや新人教育に関するコストも削減できる。
 
 また現在ブラック企業と呼ばれる劣悪な就労環境で働かせる職場が社会問題となっている。しかし精神障害者の雇用を進めることができれば、働きやすい職場環境をアピールすることができ、企業のイメージアップに繋がるだろう。内閣府の発表したデータによると日本の精神障害者の数は320万人。

 国民の25人に1人が何らかの精神疾患を抱えている計算となる。安倍内閣が掲げるアベノミクス。その成長への道筋の中で、女性や高齢者が働きやすい環境を整えることで、社会に活気を取り戻すという考えが記されている。そこにこれまで労働市場から退場せざる得なかった精神障害者が加わった先に、より力強さを増した日本経済の姿があるはずだ。

欝(うつ)や統合失調症などの精神疾患になった従業員を雇用し続けるため、多くの企業が試行錯誤。その背景には18年4月からの障害者雇用義務化の法改正が絡んでいる。13年には企業の雇用障害者数と雇用率が過去最高を記録。企業の精神障害者の雇用対策が進んでいる。

2014年09月14日 15:11   エコノミックニュース


働く意欲 「モリモリ」 障害者スタッフの森カフェ

2014年09月16日 01時28分28秒 | 障害者の自立

 障害者が働く喫茶店、福知山市駅前町、市民交流プラザふくちやま1階にある「森Cafe(カフェ)」が、オープンから半年足らずで1万人目の来店者を迎えた。順調に利用客が増加。豪雨災害以降は落ち込みが見られるものの、働く障害者たちは1万人の節目を喜び、「これからも」と意欲をかき立てている。

■開店5カ月で来店1万人■

 社会福祉法人ふくちやま福祉会(矢野利生理事長)が運営して4月21日にオープンした。障害者スタッフは4月から3人増えて現在13人。店舗責任者で管理栄養士の資格を持つ福島沙希さんら、支援する職員と共に交代制で働いてる。

 来店者数の一日平均は、4月が67人、5月が61人。カフェ横に入る新市立図書館中央館の開館を追い風に6月は71人、7月は81人と伸ばした。しかし、福知山市内が豪雨災害に見舞われた8月は71人、9月(10日まで)は69人と減少傾向が見られ、一層の心を込めた接客で巻き返しに努めている。

 1万人目は12日の開店直後に訪れた横山英美さん(85)=昭和新町=で、記念品のマグカップとエコバッグが贈られた。

 カフェには最近よく通っており、12日は友人と来店してモーニングセットを注文した。

 横山さんは「1万人目と聞いてびっくり。朝から幸せな気持ちになりました」と目を細めた。

■やりがい見いだし、いきいきと仕事■

 障害者スタッフ13人中11人は、カフェで働く前は在宅で過ごしていた。精神障害の人がほとんどで、長時間の勤務は厳しいが、やりがいを見いだして勤務時間は当初の2時間から、3時間、4時間と増えている。繁忙時に自ら残業を名乗り出る人も出てきた。

 福祉会の仲林清貴専務理事は「挫折した人が一人もなく、みんな働くことを実感して生き生きとしています」と話す。9月中旬にも新たに1人が加わる予定だという。

 カフェメニューは、福祉会が運営する作業所で製造する天然酵母・国産小麦の手作りパンや、地元食材で作る自家製アイスなどを取り入れた軽食やデザート、テイクアウトできるドリンクなど。10食限定の日替わりランチがよく出ているという。

 他の福祉団体の製品販売スペースもある。営業時間は午前8時-午後6時(土、日曜日と祝日は午前9時から)。


写真=1万人目の横山さん(右)に福島さんから記念品が手渡された。

両丹日日新聞2014年9月15日のニュース