佐賀市が職員採用試験で身体障害者枠を受験した男性(25)に合格通知を出した後、不採用にした問題で、秀島敏行市長は12日の市議会一般質問で「反省すべき点は確かにある。このようなことがないよう今後の糧にしたい」と、市の対応に問題があったことを認めた。
秀島市長は「本人も採用にかなりの期待を持っていたと聞いている。採用に至らなかったのは残念」と述べる一方、不採用を見直す考えはないことを強調。今後の障害者採用については「障害者の自立、雇用確保のため門戸を開いていきたい」と述べた。
また、不採用の理由を問われた伊東博己総務部長は「今回は一般職の採用で、異動もあることを加味して総合的に判断した」と答えた。
市は男性に合格通知を出した後、面談で動作確認を行ったうえ、職務遂行能力を判断するとして今年4月から2カ月間、非常勤で雇用し、最終的に採用を見送った。
◆質問状回答に「話にならない」 地方議員グループ
佐賀市は12日、障害者の不採用問題をめぐり、障害のある地方議員グループから出されていた32項目の公開質問状に対し、「差別的な取り扱いはしていない」などと回答した。
回答では、今回の原因について「受験資格の要件を、合格を通知する前までに確認できなかった」とし、今後は見直す方針を示した。第三者機関による検証も行う予定はないとした。
質問状を出した「障害者の自立と政治参加をすすめるネットワーク」は「話にならない。障害者の不採用が広がらないか不安」とし、今後、内容を精査し対応を協議する。
2014年09月13日 15時00分 佐賀新聞
同じ障害当事者としては、この結論は「佐賀市の障害者の就労支援について、疑義を持ち続ける事になる」そう言わざる得ない。
特に私のように重度の者にとっては、就職先の選択しが最初から一つ外されたようなものです。
国が重度障害者に「仕事場でも介助者がつけられるように【職場介護人の配置及び委託についての助成金】すら知らないのでしょうか・・・?
同じ佐賀市に住んで悲しいです。