ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者に65歳の壁 実態明らかに

2014年09月19日 02時48分53秒 | 障害者の自立

障害のある人が65歳になると、障害福祉から介護保険のサービスに変わることで、サービスが減ったり負担額が増えたりするケースが各地で相次いでいる実態が、障害者団体の調査で明らかになりました。

調査を行ったのは、全国の障害者の作業所などで作る「きょうされん」です。
国は、65歳以上の障害者について、障害福祉サービスより介護保険サービスを優先すると定める一方、自治体に対しては利用者の状況に合わせて配慮するよう通知しています。
団体がことし5月、65歳以上の会員を対象に初めて実態調査を行ったところ、家事や介護などの訪問支援を受けていた289人のうち、21%の62人がサービスを打ち切られ、86%の249人が無料から新たに負担が生じたということです。
福岡県の女性のケースでは、入浴介助が週4回から3回に減ったうえ、新たに1万5000円の負担が生じ、貯金を取り崩す生活をしているということです。
きょうされん政策・調査委員会の小野浩委員長は、「国は実態調査をしたうえで改善すべきだ。65歳の区切りはなくして当事者が障害福祉と介護保険の両方からサービスを選べるようにし、どの自治体でも同じサービスを受けられるようにしてほしい」と話しています。
団体では厚生労働省に調査結果を伝え、改善を求めることにしています。

障害者「これから先が怖くて不安」

福岡県田川市で1人暮らしをしている稲田博美さん(67)は、脳性まひで体の自由がきかず、日常的に介護が必要です。
65歳までは、週4回入浴サービスを受けられましたが、介護保険サービスに切り替えられたあとは週3回に減りました。
また、家事支援サービスの時間も減ったため、食事はできあいの弁当やパンで済ませることが多くなりました。
このほか、主に利用するデイサービスが、障害者向けから高齢者が多い施設に変わり、障害者どうしで悩みを打ち明け合うこともできなくなったといいます。
こうしたサービスの低下に加えて、費用はそれまでの無料から新たに1万5000円の負担が生じ、貯金を取り崩す生活です。
稲田さんは、「いくつになっても障害者は障害者なのに、65歳を境に、それまでどおりのサービスを受けられなくなるので悲しいです。貯金も減り続け、これから先、自分がどうなるだろうと思うと怖くて不安です」と訴えています。

田川市長「現場の声聞いて法律作るべき」

福岡県田川市の伊藤信勝市長は、障害者に対して独自にサービスを上乗せするなど柔軟な対応に努めているとしています。
そのうえで、限界も認めていて、「市としてできる体力というものがあり、体力がなくなった場合には、そういったサービスすらできなくなる。地方分権と言われるが、財源がないなか、制度だけがどんどん新しくなり地方にその責任を転嫁するようなことがないよう財源と制度をきちんと議論すべきであり、現場の声を聞いて法律を作るべきだ」と話しています。

厚生労働省「結果踏まえて対応」

厚生労働省は、障害福祉サービスより介護保険サービスが優先されることについて、「自助、共助、公助と言われるように、みずからできることをしたうえで、公的サービスが適用されるという原則に基づいたもの」としています。
そのうえで、「ただ、その結果、問題が起きていることは、大きな課題の1つと認識しているので、現状を把握しながら、結果を踏まえて対応していきたい」とコメントしています。

2014年(平成26年)9月19日[金曜日]     NHK


障害者虐待18件を認定 児童は1件 2013年度栃木県内施設

2014年09月19日 02時45分25秒 | 障害者の自立

 県保健福祉部は16日、県内の障害者と、児童福祉施設などに措置された子どもに対する2013年度の虐待状況を公表した。

 障害者虐待に関する相談や通報は13年度、県や市町に計45件あり、調査の結果18件(18人)が虐待を受けたと判断された。

 18件のうち1件は、県北の障害児通所支援事業所で、指導員が利用者の未就学児に対し、暴言による心理的虐待や、頭をたたいたりする身体的虐待を行った。利用者にけがはなかった。事業所を管轄する市が改善を指導したという。

 7件は職場での虐待で、最低賃金を下回る賃金しか払わないなどの経済的虐待が6件、暴言などによる心理的虐待が1件。残る10件は保護者などによる家庭内虐待で、身体的虐待が9件を占めた。

 障害者虐待防止法が施行された12年度は10月以降の半年間で46件の通報があり、17件が虐待と判断された。13年度は実質的に減少した。県障害福祉課は「減少した理由は明確でないが、虐待防止の研修や啓発の効果も表れているのではないか」とみている。

 また、児童福祉施設などに措置された子どもに対する虐待は13年度、1件の通報があり、県は虐待に当たると判断した。県南の施設で職員が小中学生の男子計12人に対し、頭などをたたいたり、怒鳴ったりするなどの身体的・心理的虐待を繰り返したという。子どもにけがはなかった。

 県こども政策課によると、職員は「言うことを聞かせるためだった」と話している。施設に対し再発防止の徹底を指導したという。

9月17日 朝刊    下野新聞


障害者雇用をリード オムロン太陽が厚労大臣表彰 別府

2014年09月19日 02時42分59秒 | 障害者の自立

 別府市の電気機械器具製造業「オムロン太陽」が、長年の障害者雇用の実績が評価され、厚生労働大臣表彰を受けた。一人一人の障害に応じた人員配置や設備の工夫、改善を続け、誰もが働きやすい作業環境を整備してきた。

 現在は社員61人のうち、障害者が31人で、制御機器の電気部品などを生産している。太陽の家で働いたり、職業訓練を受けている障害者ら計50人に仕事も発注している。
 総務や製造など全ての部署に障害者を配置するなど、職域を開拓した。製造部門では、聴覚障害者に作業の進み具合を知らせるライトを設置したり、右手に障害のある人を助ける機械を導入、障害の種類や程度に応じて職場環境を整備してきた。
 社屋はバリアフリーで、車椅子利用者らが動きやすいよう段差が無く、通路幅は広い。安全管理も徹底し、労働災害の無災害は3405日(16日現在)で、更新している。
 渡辺祐一社長は「これまで働いてきた先輩、関係者の努力の結果で、誇りに思う。障害者の雇用と支援の面で社会をリードしていきたい」と話している。
 オムロン太陽は太陽の家(別府市)とオムロン(京都市)の共同出資会社として、1972年に創業した。

〈 メモ 〉
 厚労省が障害者雇用支援月間(9月)に合わせ、障害者を積極的に雇用している34事業所と、職業人として模範的な業績を挙げた障害者22人などを表彰。オムロン太陽は県内で唯一の受賞だった。8日に東京都内で表彰式があった。

※この記事は、9月18日大分合同新聞朝刊11ページに掲載されています。


宮崎)車いす野球 障害者も健常者も汗を流せるスポーツ

2014年09月19日 02時21分59秒 | 障害者の自立

 「車いす野球」を知ってますか――。障害のある人もない人も車いすに乗って一緒に汗を流せる、宮崎発祥のスポーツだ。県内には2チームが練習に励んでいるが、普及はいま一つ。関係者は体験会などを開き、PR活動を続けている。

 2006年10月、宮崎市の中武裕之さん(29)が、障害者の夢の実現を手伝う企画に応募し、選ばれたのが始まり。父の和義さん(57)は日章学園のエース、二つ上の兄は宮崎大宮の捕手として活躍した野球一家に育った。生まれつき下半身が不自由だった裕之さんだが、子どもの頃から野球が大好き。「野球をやってみたい」との夢を、車いす野球で実現させた。

 車いす野球は、ソフトテニス用のボールの表面を布で覆った球をプラスチックバットで打つ。グラブはバドミントンのラケットなどに面ファスナーを貼った専用のものを使う。投球フォームは自由だが、球を1回弾ませなければならない。1チーム11人で、試合は5イニングか、50分間。

 07年3月には宮崎市内で、複数のチームが参加した大会(県共同募金会主催)も開かれた。県内には、裕之さん所属の「Freedoms」(宮崎市)と、国富町のチームの計2チームがあり、月1回ほどの練習と、年1回の試合を行う。

 だが、なかなか普及しないのが現状だ。息子の活動を手伝う和義さんは「PR不足もあるが、練習できる屋内施設が少なく、車いすを運ぶのにも手間がかかる」。ボランティアコーディネーターの稲葉秀二郎さんも「障害がある人もない人も一緒にできるスポーツ。今後も広めていく活動を続けたい」と話す。

 この夏、宮崎市社会福祉協議会は夏休み中の子供たちを対象に、車いす野球の体験会を、市障がい者体育センター(宮崎市恒久)で開いた。小中高校生ら約10人を含めた約40人が参加。和義さんがルールを説明して練習を行った後、実際に2チームに分かれて紅白戦に臨んだ。

 車いすに乗るのは初めてという参加者たち。最初のうちは慣れない動きに戸惑う姿も見られたが、内野7人外野4人の計11人が守る間を縫って二塁打を放つ強打者もいた。

 日章学園福祉科2年の又木浩枝さん(17)は「福祉を勉強しているので、お父さんに誘われて参加した。全国に広がるスポーツになればいいですね」。

 裕之さんは「みんなが楽しめるスポーツとして、宮崎から全国に広めていければ」と願う。

2014年9月18日03時00分      朝日新聞


障害者の作品、海越え交流 下諏訪の養護学校とスロバキアのNPO

2014年09月19日 02時15分44秒 | 障害者の自立

 長野県諏訪郡下諏訪町の県花田養護学校は、スロバキアの障害者と陶芸や民芸品の交換展示などをして交流する。生徒の作品をスロバキアに送り、第2の都市コシツェにあるEU立中央ヨーロッパ文化センターで10月28日、現地の障害者の作品と一緒に展示する。11月22、23日に同校で開く文化祭「花はな祭」でも、送ってもらったスロバキア側の作品と一緒に展示する。

 花田養護学校は肢体が不自由な子が通っており、小学部から高等部まである。同校の中野哲明教諭(46)は、学生時代からスロバキアの民族楽器に興味があり、これまでに数回訪問した。約10年前から「日本・スロバキア協会」(東京・新宿区)に所属し、現在は理事を務める。交流は、スロバキアのEU加盟10年記念事業として、協会が提案。中野教諭は8月、夏休みを使ってコシツェを訪れ、交流先や文化センターを視察した。

 交流するのは、コシツェのNPO「ARTEST(アーティスト)」。現代美術家らが、ダウン症などの障害者、ホームレスやロマ民族の教育を支援し、民芸品の作り方などを指導している。

 花田養護学校の生徒は通年で陶芸や革工芸、染め物など、それぞれ得意な作業に打ち込んでいる。スロバキアで展示する作品は、全校に呼び掛け、9月下旬から作り始める。過去に作った物も合わせ、10月6日ごろ現地に向け送る。中野教諭は「遠く離れた世界とのつながりを、お互いの作品を通じて感じてほしい」と話している。

 10月3~5日に下諏訪総合文化センターで開く町文化祭でも、スロバキアから送られてきた作品を展示する予定。

スロバキアから花田養護学校に送られてきた、指人形やオブジェなど

09月18日(木)    信濃毎日新聞