オムロン株式会社は9日、同社の特例子会社であるオムロン太陽株式会社が、その障がい者雇用および支援に対する取り組みで評価され、平成26年度の「障害者雇用優良事業所等の厚生労働大臣表彰」を受賞したと発表した。
オムロンでは、経営指針において「企業市民の自覚と実践」を掲げており、障がい者などハンディキャップをもつ人々のQOL向上と、そうした人々が自立し、個性を輝かせて生きることのできる社会を構築することを目標に、日本のみならず世界の拠点でさまざまな社会貢献活動を進めている。
オムロン太陽は、1972年に福祉施設と障がい者、民間企業が協力して運用される日本初の福祉工場として誕生、オムロン太陽電機株式会社として設立された。1990年にオムロン太陽株式会社と社名を変更したが、誕生以来、その精神は変えることなく、さまざまな事業へと活動を拡大させながら、「障がい者雇用・支援で社会をリードする」実践工場として機能し、障がい者の雇用を積極的に行ってきている。
工場運営は、オムロン太陽と社会福祉法人 太陽の家とで実施、オムロンが総合技術指導や発注を行うなどして、3者の連携・協力体制のもと事業を展開している。
障がい特性に合わせた人材配置や、設備の工夫および改善によって、だれもが働きやすい作業環境を整備し、主要製品である制御機器のリレー用ソケット、OA用センサ、各種スイッチの生産などを主に手がけているという。太陽の家が雇用した従業員やその入所者で職業訓練を受けている人を含めると、全社員111名のうち、72名が障がい者だ。
表彰においては、こうした長年にわたる障がい者雇用の積極雇用や安定した就業のための支援、適切な職場環境づくりなどの活動が高く評価された。
オムロンでは、今後も障がい者の就労をサポートするとともに、従業員ひとりひとりのスキル向上への挑戦を支援し、障がいのあるなしに関わらず、みながやりがい・生きがいを実感できる社会の実現に貢献していきたいとしている。
2014年9月12日 15:00 障害者雇用インフォメーション