ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

俺たちがつかむ 知的障害者サッカー世界選手権、日本4位

2014年09月22日 01時17分09秒 | 障害者の自立

 サッカーのワールドカップ(W杯)が閉幕した翌月、ブラジルで4年に1度の知的障害者サッカー世界選手権があった。今大会で6回目で、8カ国が参加した。

 大会に出場するには知能指数が70ないし75以下との規定がある。知的障害者は先を読むプレーが苦手な傾向があり、作戦や戦型を忘れないよう監督や選手同士が常に声を掛け合うことが大切だ。

 「アダチー、ミギミギ!」「アダチー、もっと引いて、ヒダリヒダリ!」

 攻守の要の中盤を任された最年少の安達寛人選手(15)には先輩たちからひっきりなしに指示が飛んだ。「ミーティングで言われることは理解できるんですが、特に世界大会だとパニクって(慌てて)周りが見えなくなることがあります」。準決勝で敗れた夜、悔しそうに語っていた安達選手。「将来はJリーグでプロになり、知的障害者でもやれるんだというところをお見せしたいです」

 平均年齢20歳の代表の面々。素顔は庶民的で、運送会社やビル清掃会社などに勤める社会人、または養護学校の生徒だ。障害者代表は日本サッカー協会の公認ではないため、運営資金を募金や障害者団体からの補助金に頼るしかない。ブラジルへの渡航費30万円は選手各自が負担を強いられた。ユニホームは前回大会のものを使い回し、選手自ら手洗いしてホテルの部屋に干した。雨のブラジル戦の翌日は湿ったままのシューズを履いて練習した。

 日本は2002年から出場。大会により参加国数は異なるが、これまで10位、11位、10位と下位に低迷していた。だが、そんな窮状を抱えて迎えた今大会、1勝3敗1引き分けで過去最高の4位の好成績を上げてみせた。地味でつましくても仕事はやり遂げる。「サムライブルー」の称号は彼らにこそふさわしい。

<写真・文 朴鐘珠>=ブラジル・サンパウロ州で8月13〜23日に撮影

毎日新聞 2014年09月20日 東京夕刊


三重)障害当事者が主体となる社会、実現を考える集会

2014年09月22日 01時14分00秒 | 障害者の自立

 共生社会の実現を考える「東海北陸バリアフリー市民交流集会inみえ」が20日、津市のアスト津であった。難病患者で作家の大野更紗さんが基調講演し、2016年4月施行の障害者差別解消法に盛り込まれた障害者への「合理的配慮」について語った。

 合理的配慮について大野さんは「障害当事者が主体となる社会づくりの柱になる新しい概念」とした。差別解消法は障害のある人が社会的な障壁を感じなくてもいいように合理的配慮することを地方公共団体には義務付け、民間事業者には努力義務を課している。合理的配慮をしないことは差別にあたる。

 大野さんは、合理的配慮は障害種別や程度によって誰かに決められるのではないと説明し、「障害当事者が主体となって個々のニーズに従って提供されるべきだ」と話した。

 集会は東海北陸7県が回り持ちで2年に1回開かれている。県内では16年ぶり。この日は県内外から300人近くが集まった。21日は午前9時半から五つの分科会がある。

2014年9月21日03時00分     朝日新聞