障害者らが働くカフェやマルシェ(物販店)の複合店舗「BONO(ボノ)」が京都府舞鶴市浜にオープンした。
作業所などを運営する社会福祉法人「まいづる福祉会」が、海上保安学校の施設だった建物などを購入して全面改装し、同法人が市内で経営する仏料理店「ほのぼの屋」の姉妹店として、5日に開店した。
1階のマルシェでは8種類の手作りケーキやコーヒー、クッキー、織物などを販売。カフェでは4種類のスムージーやパンケーキなどが目玉で、ランチメニューも人気が高い。来年4月頃からは仕出し専門の弁当店も開く予定という。
20人の障害者と同法人の職員10人が接客や調理などにあたる。障害者たちは約1か月間、あいさつや身だしなみなどの研修を受講。知的障害のあるスタッフのために、コーヒーマシンのボタンに動物のシールを貼り、Sサイズ1杯は「リスワン」という掛け声にするなど工夫している。
レジを担当する碓井美緒さん(26)は「お客さんに『ありがとう』と言われると、うれしい」と充実した様子。テイクアウト担当の岡野寿子さん(47)は「言葉遣いに気をつけている」と張り切っている。店舗責任者の内海あきひさん(55)は「売り上げを伸ばして、自立できるだけの給料を支払えるようにしたい」と意気込む。注文時間は午前10時~午後4時。木曜定休。問い合わせはBONO(0773・65・3388)へ。