ゴエモンのつぶやき

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障害者の就労支え50年 太陽の家記念事業続々

2015年07月05日 01時51分14秒 | 障害者の自立

 別府市内竈の「太陽の家」が今年、創立50周年を迎える。創設者の中村裕(ゆたか)博士(故人)が唱えた「保護より機会を」の理念の下、全国に先駆けて障害者の就労の場づくりを進め、自立を支援してきた。8日のシンポジウムを皮切りに、さまざまな記念事業を実施する。

 太陽の家は1965年10月5日、障害者の働く場として15人の身体障害者と職員でスタート。当時は義肢装具や竹工芸などの下請けが中心だった。
 現在はオムロン、ソニー、ホンダ、三菱商事など大手企業と共同出資会社を設立し、制御機器部品や自動車などの電装部品の組み立てなどさまざまな業務に携わる。愛知県や京都府内にある会社も含め、約1100人の身体、知的、精神障害者と約800人の健常者が働いている。
 太陽の家の早田愛一郎事務局長は「中村博士の精神を引き継ぎながら、これからも障害のある人たちを支え、自立を応援していきたい」と話している。
 8日のシンポジウムは、太陽の家コミュニティーセンターで午後2時から開催。太陽の家の中村太郎理事長が50年のあゆみを講演する。シンポジウムでは「太陽の家の使命とこれからの障がい者支援のあり方」をテーマに、三菱商事常任監査役ら関係者や障害者支援に詳しい6人のパネリストが意見を交わす。
 10月にはOBや施設にゆかりのある人が集まり、「ホームカミングデー」を開く。50周年事業として、日本オリンピック委員会(JOC)が取り組むトップアスリートの就職支援事業に協力している。五輪・パラリンピックを目指す選手3人を職員として採用しており、2020年の東京大会まで支援する。


 このほかの主な記念事業は次の通り。
 ▽7月18日午後5時 記念納涼大会(太陽の家駐車場)▽10月4日 ホームカミングデー(記念式典、コンサート、タイムカプセル開封式など)▽来年2月 記念誌刊行▽来年3月まで ペットボトルのキャップを使ったアート制作

※この記事は、7月4日大分合同新聞朝刊21ページに掲載されています。

大分合同新聞


佐賀女子短大生 障害者の不安学ぶ

2015年07月05日 01時36分18秒 | 障害者の自立

■ノンステップバス 車いすで乗車体験 

 佐賀市の佐賀女子短期大学で、車いす障害者のノンステップバス乗車体験会が開かれた。介護を学ぶ学生たちが体験を見学、障害者が外出する際に感じる不安や介助に必要なことなどを学んだ。

 障害者自身に障害との向き合い方などを語ってもらい、障害者への理解を深める講義の一環。乗車体験は車いすで生活する山浦彩さん(18)が、障害者の視点から佐賀をみるえびすFMの番組で「4月から社会に出たが、一度もバスに乗ったことがなく不安」と話したことをきっかけに市交通局と同短大とがタイアップし実現した。

 この日は山浦さんがこれまでの体験や考えを講義した後、ノンステップバス乗車を体験。見学した学生たちは、ドアが開くとバスの車高が下がることや、車内ではベルトでしっかりと車いすを固定することなどを学んだ。佐賀女子高校生31人も参加し、実際に車いすでの乗り降りを体験した。

 乗車体験を終えた山浦さんは「楽しかった。運転手さんの声掛けは優しくて、乗り心地も良かった。時間はかかると思うが、これから仕事や遊びに行くときにバスを活用できるようになりたい」とうれしそう。受講した高橋真樹美さん(20)は「バスの車高が下がることは知らなかった。運転手さんも優しくて、手慣れた感じだった」と話した。

 乗車体験を企画したえびすFMの内田勝也さん(25)は「今後もこういった取り組みを行い、これから社会へ出る障害者の不安を取り除くきっかけになれば」と話していた。

運転士の介助を受け、ノンステップバスに乗車する山浦さん=佐賀市の佐賀女子短期大学

2015年07月04日     佐賀新聞


「生きる幸せ」表現 障害者7人が作品展 三田

2015年07月05日 01時30分06秒 | 障害者の自立

 障害のある7人が、描く喜びを求めて表現活動に取り組む作品展「生きる力」を兵庫県の三田市総合文化センター・郷の音ホール(天神1)で開いている。

 県立上野ケ原特別支援学校3年の松田多恵さん(17)=富士が丘=は水彩やパステルクレヨンで描いた作品を出展。伊丹市の長谷部雅人君(12)は弱視と難聴のため、幼少時から絵で意思を表現しており、展示作品も日々の記憶を描いている。

 前田諒太郎さん(21)=三田市狭間が丘=は夕焼け空や青空など、さまざまな空の表情を色鉛筆で描いた42点を並べた。新井咲さん(25)=小野=は物語の一場面などを明るい色で表現。「絵の世界に入り込んでもらえたら」と話す。

 企画した美術家のカルトン吉田さん(55)=神戸市北区=は「純粋に幸せを感じながら描かれた作品は、見る人もパワーをもらえる」と話す。

 5日まで。入場無料。同ホールTEL079・559・8100

「描くことは時間も忘れるほど楽しい」と話す新井咲さん=三田市総合文化センター・郷の音ホール

2015/7/4    神戸新聞


視覚障害者 外出時 63%「危険な目」

2015年07月05日 01時25分55秒 | 障害者の自立

富山福祉短大教授ら調査

 富山福祉短大社会福祉学科(射水市三ケ)の鷹西恒教授らが、県内の視覚障害者を対象に実施したアンケートで、外出時に「危険な目に遭ったことがある」との回答が63%に上ったことが分かった。三日、富山市磯部町の県視覚障害者福祉センターであった報告会で、県視覚障害者協会会員に伝えられた。

 「危険な目に遭った」との回答者のうち、半数が階段や側溝、段差で転倒した経験を持っているという。鷹西教授は「依然として環境バリアーが存在している」と指摘した。

 危険を回避する手段として、62%が「ゆっくり歩く」「周囲の状況を確認する」「白杖(はくじょう)の予備を持つ」などと回答。他人に協力や支援を依頼する人は11%にとどまった。

 これらを踏まえ、鷹西教授は「弱視者から全盲者まで幅広く支援できる体制整備が必要」と話している。

 アンケートは、昨年、埼玉県内で白杖を持った全盲の女子生徒が脚を蹴られたり、盲導犬が傷つけられる事件が相次いだのを受けて、鷹西教授と卒業生の坂口涼香さんが実施。

 昨年十二月から二カ月間にわたり、同協会会員や、県の点字版広報誌の読者を対象に、郵送や電子メールでアンケートを行った。百六十二人中八十六人が回答。回収率は53%だった。

2015年7月4日   中日新聞


高次脳機能障害、京都市が支援拠点開設 確定診断や相談対応

2015年07月05日 01時20分03秒 | 障害者の自立

 京都市は、中京区の地域リハビリテーション推進センター内に、交通事故や病気による脳の損傷で起きる高次脳機能障害の支援拠点「京都市高次脳機能障害者支援センター」を開設した。同障害は見た目には分かりにくいため、「見えない障害」とも呼ばれ、支援が課題になっている。専門家を配置し、支援の充実に努める。

 支援センターには、医師や保健師、看護師、作業療法士らを配置した。同障害がある人や家族の日常生活、社会生活に関する悩みの相談に応じるほか、福祉サービスの情報提供や利用につなぎ、就労支援も行う。同障害の確定診断も実施する。

 地域リハビリテーション推進センター内には同障害に特化した支援施設があり、連携して生活訓練や機能訓練を行う。また、福祉サービス事業所や医療機関の職員に対して研修を行い、同障害への理解を促す。

 市高次脳機能障害者支援センターによると、同障害は物の置き場所を忘れる、ぼんやりしてミスが多くなる、物事の段取りができない、感情をコントロールしにくいなどの症状が出る。複数の症状が出ることもある。ほかの障害に比べて理解が進んでおらず、受け入れる福祉サービス事業所や医療機関、企業は少ない現状があるという。

 京都府と京都市によると、高次脳機能障害がある人は推計で、府内に約1万7500人(うち京都市内に約9800人)いるという。

 同障害がある人や家族を支援するNPO法人「高次脳機能障害支援 つくしの会」(上京区)は「支援が必要な人は多くいるが、十分に行き届いていない。行政だけでなく、生活訓練などをしている団体とも連携し、支援の裾野を広げていってほしい」と話す。同センターは「本人の回復に加え、負担が重い家族の支援も充実させたい」という。

 問い合わせは同センターTEL075(823)1658。

高次脳機能障害の支援拠点となる「京都市高次脳機能障害者支援センター」。専門家を配置し、支援の充実に努める

2015年07月03日   京都新聞