ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

「24時間介護」ほぼ認定 「生活に不可欠」 筋ジストロフィーの林さん 静岡

2015年07月15日 01時59分58秒 | 障害者の自立

 筋ジストロフィーを患い、人工呼吸器を装着している男性が「生活には24時間介護が欠かせない」として、住んでいる自治体と交渉した結果、介護サービスを1日23時間半まで受けられることになった。患者を支援する「介護保障を考える弁護士と障害者の会全国ネット静岡弁護団」が8日、明らかにした。

 長時間介護を必要とする人のための「重度訪問介護サービス」は、障害者総合支援法による制度で利用者の自己負担(所得に応じて減免)以外の費用は国や自治体が負担する。支給時間は自治体で決める。弁護団によると、全国で、裁判で争われているが、交渉で24時間に近いサービスが認められたのは珍しいという。

 サービスの支給量が増えたのは、県内で一人暮らしをしている林宏隆さん(40)。弁護団によると、林さんは子どものころに筋ジストロフィーと診断され、徐々に全身の筋力が低下。今は眼球や唇、指先などのほかは自力で動かすことが難しい。1999年からは人工呼吸器を使っている。

2015年7月10日     朝日新聞


2人乗り移動機器で行楽満喫 つくばの企業が「モビリス」開発 茨城

2015年07月15日 01時52分43秒 | 障害者の自立

 つくば市のベンチャー企業「Doog(ドーグ)」が、人力車をイメージした2人乗りの移動機器「モビリス」を開発した。動物園やテーマパークなどの行楽施設での利用を想定しており、平成29年までの実用化を目指している。

 歩く速度や体力の違いなどを解消し、さまざまな世代に同じペースで行楽を満喫してもらう-。モビリスはそんな狙いで開発された。障害者と介助者が並んで座り、会話を楽しみながら施設を散策することも可能になる。

 電動車椅子の原理を用いたこの移動機器の大きさは全長1・1メートル、高さ1メートル。最高時速は4キロで、走行距離は1回の充電で25キロ程度だという。

 車体にはセンサーや制御装置も備えられ、設定した人物を追ったり、地面に敷いたライン状の反射材に沿って走行したりすることもできる。安全面にも配慮し、センサーが人物や障害物を検知すると車体が停止する仕組みになっている。

 取り付けられたタブレット端末を使って施設案内する使い道もある。

 Doogは9日、日立市宮田町のかみね動物園で試作機を報道陣に公開し、走行に関する検証を行った。Doogの大島章代表(30)は「坂道の上り下りや多少の段差での走行性能に問題はなかった」と強調。実用化に向け手応えを感じているようだ。今後は9月までに試作機を数台製造し、県の協力を得て県内の施設でさらに検証を進めたい考えだ。

2015.7.11


新たに20件判明、熊本市事務処理ミス 1人懲戒処分、市長「緊張感が欠如」

2015年07月15日 01時50分45秒 | 障害者の自立

 事務処理ミスの発覚が相次いでいる熊本市は10日、「市民に影響があるミスは原則公表」とする5月策定の内規に基づく全庁的な調査の結果、新たに計20件のミスが判明したと発表した。これにより、4月以降に発覚したミス件数は計32件となり、昨年度1年間(8件)の4倍に達した。

 20件のうち、北部農村運動広場(北区)の利用予約のキャンセル処理を怠り、2014年度の1年間で計3万7千円を過徴収した事案は「悪質性が高い」として、担当した北区役所の男性主任主事(39)を戒告の懲戒処分とした。

 このほか、(1)坪井川緑地運動施設(同区)の照明灯使用料など計約13万円の徴収漏れ(2)介護サービス利用者負担額の上限変更通知を、対象外の約4400人に誤送付(3)重度心身障害者医療費の受給資格申請1件と、医療費助成申請4件(計14万936円)を半年近く放置(4)14年度に実施した柿原公園(西区)の工事費の未払い-など。

 市は、これら5件以外は「市民への影響が小さい」として報道向け説明は行わず、市ホームページ上でのみ公開した。

 大西一史市長は「職員に緊張感の欠如が見受けられる。今後、意識改革を徹底的に進めていく」とのコメントを出した。

=2015/07/11付 西日本新聞朝刊=


ダウン症の店員のみで運営するカフェが話題 「社会的に何もできない」という偏見をなくすために

2015年07月15日 01時39分15秒 | 障害者の自立

ダウン症を持つ娘がカフェオープンのきっかけに

「Down Café」という名のそのカフェは、イスタンブールのシシュリ地区にあります。彼らが自信をつけ社会的に独立することを目的に、18~25歳のダウン症の人々だけを雇っているとのこと。

設立者のサルハン・シンゲン氏はカフェのオープンについて、ダウン症の娘のセジルさんに影響されたと言います。セジルさんもまたこのカフェで働いています。「娘は、彼女のようなダウン症を持つ他の人々を私が理解するために生まれてくれた、神様からの贈りものだと思います」と現地メディアに語りました。

2011年のカフェオープン当初は、あまりお客さんも入らず経営的にはうまくいっていなかったそうです。店に入ってきたお客さんの多くは、ダウン症の店員がいることに驚き、戸惑ってしまっていました。しかし少数のお客さんはカフェの真価を理解すると、すぐに最初の驚きはなくなっていきました。彼らの懸命なサービスに感動した常連さんで店内がいっぱいになるまでには、そう時間はかからなかったんだそうです。

医療的な進歩よりも、人々が彼らを助けていくことの方が大切

トルコのダウン症協会によると、国内では毎年1,500人近くのダウン症の赤ちゃんが生まれており、現在トルコに住むダウン症の人々は推定で10万人以上いると言われています。

シンゲン氏はダウン症というトピックを考える時に、彼らの幅広いキャリアパスの可能性についてはあまり触れられない現状に疑問を持っていたそう。「医療的なケアを改善していくことは絶対的に必要なことではあるが、もっと大切なことは彼らが独立し、人生を全うできるように我々が可能な限り助けていくことである」と話しています。

Down Caféは自治体や協会の支援もあって経営できているそうです。シンゲン氏は「このカフェは、障害者に対する人々の偏見を取り除く手助けとなり、ダウン症の人々に彼ら自身が向上し、自分の持つ能力を証明するチャンスを与える場となっています。彼らはもっと人々と同等でいたい、社会に受け入れられたいと思っており、自分の能力を発見してもらいたい。だから、もっとDown Caféのようなお店を増やすために、支援者やお客さんを求めているんです」と強く訴えました。

「ダウン症=社会的に何もできない」という偏見をなくすために

日本にも、ダウン症の人々は社会的な能力がないという偏見に対して戦っている女性がいます。「やっちゃん」こと森川靖子さんは昨年、名古屋市の住宅街にガーデンカフェ「やっちゃんち」をオープンして、TVでも取り上げられました。

先日の記事でも紹介したように、ダウン症の人々を勝手に自分とは別世界にいる、異形な存在だとする見方が偏見を生みます。本人や家族に対して「可哀想」と思う前に、自分ができることや社会的支援について考えてみることの方が未来に対して建設的です。Down Caféのようなお店が世界的にも増えていけば、ダウン症への偏見もなくなっていくのではないでしょうか。

参考記事:oddity central    2015.07.10


「障がい者虐待事件」と「看護師総辞職」の共通点…「一人称福祉」の限界とは?

2015年07月15日 00時59分16秒 | 障害者の自立

私は普段「障害者支援」にも取り組んでいるFPです。ですから、障害を持つご本人や親御さんともよく会うんですが、最近心が痛んだ事件が、あの障害者虐待事件でした。

障害者虐待疑い元職員逮捕 平手打ち映像がきっかけ 山口・下関の施設(http://www.sankei.com/west/news/150610/wst1506100042-n1.html)

また、先日のワイドショーでもこんな話題が挙がっていました。

養護学校で看護師全員が辞職願 「学校側配慮なかった」(http://www.asahi.com/articles/ASH6866Y7H68PUUB01L.html)

前者の「虐待事件」に関しては「こんなことダメだよね!」とほとんどの人が感じることでしょう。では、後者の「看護師総辞職」の件は皆さんどう感じるでしょうか? おそらく意見が分かれるかと思います。

「これは学校や教育委員会の配慮不足だ!」

「少しキツく頼むと、モンスターペアレントみたいに思われるのかなぁ……」

「こんなきついスケジュールで仕事をさせて、ほとんどが非常勤職員なんてひどいなぁ」

などなど。

でも、私が感じることは、この二つの事件はともに「一人称で福祉に取り組んでいるから、こんな問題が起きるのではないだろうか?」ということです。

「一人称福祉」って何?と思われる方は多いかと思います。しかし、地域福祉の現状に問題点を見出せる専門職の方、色んな専門職と繋がることが多いソーシャルワーカーさん、障害のあるお子さんを育てている親御さんにはなんとなくわかっていただけるかと思います。

いち‐にんしょう【一人称】

そうです、つまりは「俺が○○さんを支援している」「私がこうして仕事をしているんだから」という風に、支援する側の論理で福祉に関わっている人の仕事ぶりを「一人称」と呼んでみました。

「俺が支援しているんだから、言うことをきくべきだ」(だから、してくれないと腹が立つ)

「せっかく私たちが工夫しても、それをしてくれないからこんな結果になるんです」(私たちは精一杯しましたからね)

「こんなケースの人は、私たちがこういう方法論で支援するからOKです」(外部の人間は、余計なこと言うな!)

「私たちは一生懸命していますが、体制が整備できていないので、これは無理です」(いったいこれ以上私たちにどうしろと……)

「私たちが精一杯支援したので、あの人もこんなによくなったんだよ」(障害者本人は何もできないからね……)

などなど。障害者支援などに関わっていると、時々聞くことがある台詞ですね。

このような一人称福祉を実践していても、なんとなく上手くいったり、大きなトラブルなく時間が過ぎていけば、この関わり方が問題視されることもないのでしょう。

しかし、今回の虐待事件などのように大きく報道されると、やっとその関わり方に疑問を持つ人が「一瞬」増えるんですが(苦笑)、長年のくせがそう簡単に直せないように、この考え方もそう簡単には変えることはできないと思います。

で、また数年後、もっと大きな問題が起こったりするわけですが……。

では、どんな関わり方をすればいいのでしょうか?

先ほどの「人称」で言うならば、「二人称福祉」かなぁと思います。つまり……。

「あなたが暮らしやすくなるには、どんな支援が必要でしょう?」(支援する対象の人がどうして暮らしにくいのかを学んでほしい)

「あなたがこんなことで困っているんならば、対応を皆で考えましょう」(支援者は、心から、困り事を受け止めているか?)

「親御さんたち(あなたたち)が困惑していることを、まずは、私たち支援者が共有しましょう」(自分たちだけでわからないことは訊いてみよう。そうすることで支援内容も充実します)

「障害があるからできないことを、あなたから聞かせてほしい・教えてほしい!」(自分は健常者だから理解できないのではなく、自分ごとのように考えてますか?)

私は決してソーシャルワーカーでもありませんし、福祉の専門家でもありません。しかし、人の話をまず聞いて、そしてどうすればその人が幸せになるかを、仕事で考えている人間ではあります。

その考え方の根本には、「自分がしている仕事は、お客様のためだ」というごく当たり前の基準があります。福祉の仕事もそうではないでしょうか? それこそがいわゆる「二人称」の仕事術ではないかと思うのです。

つまり「仕事をすることで、相手が幸せになればいい」とシンプルに考えることを、是非とも福祉の職場でも実践してほしいと思います。そうすれば悲しい事件や、理不尽な事件なども少なくなるような気がしています。

「仕事をすることで、相手が幸せになればいい」と考えることを、福祉の職場でも実践してほしい!

All About       6月16日(火)