ゴエモンのつぶやき

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堺唯一の酒かすと卵でケーキ 障害者らの雇用拡大目指し開発

2015年07月08日 01時41分53秒 | 障害者の自立

 障害者やひきこもりの人たちに働く場を提供している堺市堺区榎元町のカフェ「メゾン・ド・イリゼ」が、市内に44年ぶりに復活した唯一の酒蔵の酒かすと市内唯一の養鶏場の卵を使ったオリジナルケーキ「trois(トワ)」を開発し、7日から販売を始める。地域の素材をぜいたくに使った新商品で、障害者らの雇用拡大を目指す。

 同店を運営する「グランディーユ」の小笠原恭子さんが、今年3月に蔵を完成させた堺区の「利休蔵」と南区の養鶏場「ヨシダファーム」に協力を依頼。酒かすと新鮮な卵の配合などを工夫し、子供にも好まれるチーズケーキ(直径12センチ、税別2千円)と、芳醇(ほうじゅん)な酒の香りが楽しめるチョコレートテリーヌ(同、税別2500円)に仕上げた。

 いずれも日を置くと酒の香りが増し、3日~1週間以内が食べごろという。3者で協力したことからフランス語で3を意味する「トワ」と名付けた。

 当面は1日20個限定で販売。同店は知的・精神障害者やひきこもりの人たちを仕込みなどのスタッフとして雇っており、小笠原さんは「売り上げを伸ばして雇用・自立につなげたい」と意気込む。

 利休蔵蔵主の西條裕三さんは「また堺から何かが動き出すのでは」と期待。ヨシダファームの吉田妙子さんは「頑張っていい卵を提供したい」と応援している。問い合わせは「メゾン・ド・イリゼ」((電)072・229・7430)。

堺唯一の酒かすと卵を使ったケーキをPRする小笠原恭子さん(中央)ら=堺市役所

2015.7.6    産経ニュース


隔てのない社会を 元埼玉大講師ら、障害者権利条約を絵本に

2015年07月08日 01時33分50秒 | 障害者の自立

 〈障害があることでがまんしていたこと、あきらめていたこと、長いあいだ放っておかれたこと〉に光を届けよう―。世界中の障害者が待ち望んでいた国連の障害者権利条約。日本が批准して約1年半経過した。国内法の上に位置する重要な人権条約だが、社会への浸透はいまだ不十分。〈1人でも多くの人に、この条約のすばらしさを知ってもらおう〉と、一冊の絵本が生まれた。「えほん 障害者権利条約」だ。

 作者は、埼玉大学の元非常勤講師で日本障害フォーラム(JDF)幹事会議長の藤井克徳さん(65)。絵は、静岡市の障害者福祉施設で働く版画家の里圭さん(37)が木版画で描いた。子どもにも分かりやすいように条約を擬人化、条約の大切さを生き生きと伝えている。

 障害者権利条約は2006年12月、第61回国連総会で採択された。「障害のない市民との平等の実現」のため、差別禁止や障害者の社会参加を促している。藤井さんは全盲で、当事者代表の1人として国連の特別委員会を傍聴し続け、条約に対する世界の人々の期待と熱気を肌で感じてきた。

 絵本は、同年8月の国連特別委員会で条約草案が仮採択された時から始まる。〈ボク〉(条約)の誕生だ。

 傍聴席の約300人がかたずをのんで見守る中、空気が変わった。「歴史の一ページをめくったと思った」と藤井さん。「拍手と口笛、歓声、足踏み」が地鳴りのように起こり、延べ100日の熱い議論の日々が実を結んだ。

 ボクは〈だれにとってもわけへだてのない社会を作りましょう〉と世界に訴える旅に出る。最初に批准したジャマイカのほか、南アフリカ、中国、オーストラリア、EU…と批准は広がり、日本は141番目に受け入れた。時間がかかったのには訳がある。

 〈条約は、国や自治体の政策決定過程、日常のさまざまな場面の意思決定に影響する〉。批准に先立ち、障害者団体から「形だけの批准にしてはいけない。当事者が参加し、国内法を整備してから」と声が上がった。〈ボクが働きやすいように〉障害者基本法などを改正、障害者差別解消法が成立した。

 絵本では、きちんと条約が守られた街の風景が描かれている。それぞれの障害に合う配慮がされた街だ。登場するのは68人。

 学校では、教師が手話を交えて授業。校庭で障害のない子とブラインドサッカーを楽しむのは視覚障害の子だ。街に段差はなく、コーヒーショップが入るビルの1階にはスロープが用意されている。車いすの女性が介助者とショッピングを楽しみ、オフィスでパソコンを打つ姿も。赤ちゃんを抱いた母親やお年寄りもみんな自由で楽しそうだ。里さんが、知り合いの障害者を思いながら彫った。

 藤井さんは「条約が大切にされればされるほど、誰もが住みやすい社会になる。仲間同士で読み合ったり、小さい子には親や保育士さんたちが読んでほしい」と話している。

 〈楽譜は世界の共通語。奏で方で音色が変わる〉として、ベートーベンの交響曲第9番の楽譜に条約の項目を重ねたイラストと大人向け解説付き。汐文社、税込み1620円、AB変形判、32ページ。印税は障害者団体に寄付される。問い合わせは、きょうされん事務局(03・5937・2444)へ。

 【メモ】藤井さんは埼玉大学教育学部で非常勤講師として勤務。12年に国連アジア太平洋経済社会委員会賞(障害のある人の権利擁護推進)を受賞している。

〈ボクはもう障害のある人たちだけのものではありません〉と書かれたページを広げる藤井克徳さん

2015年7月6日      埼玉新聞


障害者スポーツ 選手強化、県が本格化 19年 全国大会開催に向け

2015年07月08日 01時26分01秒 | 障害者の自立

2019年に国民体育大会とともに本県で開催される第19回全国障害者スポーツ大会に向け、県は本格的に選手の強化や競技種目の普及に乗り出した。県は「大会成功には本県選手団の活躍が欠かせない」(障害福祉課)とするが、正式13競技の中には、県内に選手が少ない競技もあるという。そのため、県は体験教室を県内各地で開くなどして選手層の拡大に取り組む方針。

全国障害者スポーツ大会は毎年、国体の開催後に同じ開催地で開かれている。本県選手団は例年、60人を超える役員と選手が参加。2012年の岐阜大会は都道府県と政令指定都市を合わせた67参加団体中14位と健闘したが、13年、14年は34位、38位とともに低迷している。

同課は、低迷の主な理由について「選手数そのものが少ないこと」とする。県障害者スポーツ選手育成・強化基本計画によると、本大会予選となる県大会への参加者は、アーチェリー(聴覚、内部障害)と卓球(視覚)、バレーボール(聴覚男女)などがゼロだった。水泳(視覚、聴覚)やフライングディスク(視覚、聴覚)も参加者が少なく、車いすバスケットボールは1チームにとどまる。

同課によると、特別支援学校に在学中はスポーツへ参加する障害(児)者が比較的多いものの、卒業後は会場への送り迎えなどを理由に、スポーツに取り組む機会が減るという。

しかし、スポーツへの参加は本人の健康増進だけでなく、社会参加や、障害者に対する理解の促進にもつながることから、同課は「本県開催をきっかけに障害者スポーツをより一層普及させたい」とする。

県は本年度、気軽に楽しめる「風船バレー」や「スポーツ吹き矢」などの体験教室を既に開催。今後も選手の強化や育成を狙いにした水泳やフライングディスクなどの教室と合わせて、県内各地で定期的に教室を開催していく。

小美玉市で開かれた教室に参加した女性(71)は「普段はなかなかスポーツを楽しむ機会がない。今回はいい汗を流せた」と笑顔。特別支援学校に娘(16)を通わせる母親(40)は「娘は楽しそうで、参加させてよかった」と話した。

県教委は、障害者スポーツの理解と啓発を図るため、県立盲学校と県立中央高、ひたちなか市立阿字ケ浦中、茨城大付属中の生徒たちがスポーツを通じて交流する体験教室を開く予定。障害者アスリートによる講演会も予定されている。

同課は「大会の成功はもとより、大会後も障害者スポーツが各地域に根付くように取り組みたい」と意気込んでいる。 

★全国障害者スポーツ大会
2001年から「全国身体障害者スポーツ大会」と「全国知的障害者スポーツ大会」が統合され、国民体育大会開催地と同じ都道府県で開催される。第1回大会は宮城県で開催。正式競技は陸上や水泳など個人6競技と、サッカーやソフトボールなど団体7競技。例年、選手約3500人、役員約2千人が参加する。

「卓球バレー」を楽しむ参加者たち=小美玉市玉里運動公園体育館

2015年7月7日(火)    茨城新聞


野村総研ならでは 障害者雇用拡大へ新会社 NRIみらい・柴山慎一社長

2015年07月08日 01時18分56秒 | 障害者の自立

野村総合研究所(NRI、東京都千代田区)は1日、障害者雇用を促進するための新会社「NRIみらい」を設立した。障害者雇用促進法に定める特例子会社の認定を申請する予定で、社長に就任した柴山慎一氏は「障害者雇用に関するシンクタンク的な機能を持たせ、NRIらしい特例子会社にしたい」と話している。

 --会社を設立した狙いは

 「NRIグループではこれまで、性別や国籍、年齢などにかかわりなく働く社員の多様性(ダイバーシティ)を生かした経営を推進してきた。障害者雇用促進法では、従業員50人以上の民間企業の法定雇用率が2%と定められているが、算定基礎に精神障害者が加わることにより、2018年度から引き上げられる予定だ。シンクタンクという特性を踏まえた場合、世の中に障害者の就労機会拡大を啓蒙(けいもう)することが必要だと判断し、設立に至った。この領域に特化した会社はシンクタンク業界では初めてだ」

 --事業の主な内容は

 「NRIグループ社員の健康向上を図るため、マッサージを中心としたヘルスキーピング業務を行う。本社をはじめとして東京と神奈川の4拠点に従業員を分散させる。仕事柄、稼働率は高いだろう。また、当社のオフィスは会議室の割合が多いので、知的障害を持つ従業員には清掃をはじめとした維持管理業務などを任す。ダイバーシティの範囲を拡充すれば、一般社員への刺激にもなるはずだ」

 --シンクタンクならではの活動計画は

 「例えば人材派遣会社は多くの人材を抱えており、障害者雇用の領域では先行している分、課題も見えていると思う。一方、メーカーを取り巻く環境は生産工程の自動化や海外移転などが進展したことで、法律が施行された当時と課題は異なる。こうした各業界の動きを拾い上げて客観的に提示することで、障害者の支援団体と採用する側がウィンウィンの関係になることができればいいと思っている。また、障害者雇用に関する定点観測を行うほか、調査研究に基づき今年度下期には、1回目のセミナーを開催する予定だ」

 --今後、どういった形で業務を拡充していくのか

 「統合失調症や躁鬱病などを患う精神障害者の採用雇用は、一般的に安定していない傾向が強い。このため彼らの採用にも力を入れ、データ入力や廃棄が予定されているパソコンのデータ消去といったビジネスサポート業務も提供する。従業員数は15人でスタートするが、20年には50人程度、25年には80人程度まで拡大する方針だ」

【プロフィル】柴山慎一

 しばやま・しんいち 慶大院経営管理研究科修了。1990年野村総合研究所入社。広報部長、総務部長、NRIデータiテック社長を経て、2015年7月から現職。58歳。東京都出身。

【会社概要】NRIみらい

 ▽本社=横浜市保土ケ谷区神戸町134

 ▽設立=2015年7月

 ▽資本金=5000万円

 ▽従業員=15人

 ▽事業内容=NRIグループ内のオフィス向けサービス

2015.7.7     SankeiBiz


日本3大七夕祭りに知的障害者らが参加 今年もお手製の竹飾り

2015年07月08日 01時03分11秒 | 障害者の自立

 社会福祉法人進和学園(出縄雅之理事長、神奈川県平塚市)は知的障害のある利用者や保育園児、家族、職員が力を合わせ、毎年七夕祭りの竹飾りを製作し、日本3大七夕祭りの一つ「湘南ひらつか七夕まつり」に出展している。

  きっかけは、2002年に、法人の事業所があるビルのオーナーから「市制70周年の記念に竹飾りコンクールに出してみないか」と誘われたこと。以来13年連続で出展し、賞に輝いたこともある。ビニール製の竹飾りが多い中、仙台和紙にこだわった手作り感満載の竹飾りを3本出展するのが特徴で、竹飾りの下では同学園の自主製品も販売する。

  製作は4月から始まる。法人が運営する8カ所の障害者施設の職員で企画委員会を組織し、利用者中心にテーマとデザインを募集。各施設で分担し、くす玉、行灯、吹き流しを作る。

  今年のテーマは「にっこり げらげら わっはっはっは! 世界にとどけ! みんなの笑顔」。陶芸班が作る「笑べえ」という「童」と「笑う」をかけた人形のようにみんなが笑顔になってほしいとの願いを込め、三つのくす玉の一つを笑べえ人形、もう一つを折鶴にした。また行灯の絵は利用者が絵手紙で描き、吹き流しにはり絵と千羽鶴を付ける工夫も施した。

  企画委員長の和田尚子さんは「竹飾りを作ること、見学に行くことを利用者は楽しみにしている。家族や見学者に『これ私が作ったんだよ』と説明する人もおり、地域の祭りに市民として参加している喜びがある」と話している。

製作する利用者と職員

製作する利用者と職員

入選した昨年の竹飾り

入選した昨年の竹飾り

2015年0707日     福祉新聞編集部