ゴエモンのつぶやき

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視覚障害者に舞台の感動を 音声ガイド初の試み ピッコロ劇団

2015年07月30日 02時43分41秒 | 障害者の自立

視覚障害者に舞台の感動を 音声ガイド初の試み ピッコロ劇団

 兵庫県立ピッコロ劇団は8月9日、尼崎市南塚口町3のピッコロシアターである公演で、視覚障害者向けの音声ガイドを初めて導入する。専用の受信機を通じて役者の表情や衣装などを“実況中継”し、鑑賞をサポート。全国でも珍しい取り組みで、同劇団によると、県内では初めてという。

 障害者への差別的な扱いを禁じる「障害者差別解消法」が来年4月に施行されるのを前に、視覚に障害があっても客席で共に演劇を楽しんでほしいと同劇団が企画した。

 音声ガイドは「状況放送」とも呼ばれ、視覚障害者は専用の受信機のイヤホンを付けて観劇。舞台セットや照明の様子のほか、登場人物の動き、衣装、表情などを解説者がそのつど音声で流す。

 上演するのはファミリー劇場「さらっていってよピーターパン」。1997年の初演以来、同劇団が繰り返し上演している自信作。大人になって、少々くたびれた主人公のピーターパンが再び愉快な冒険活劇を繰り広げる。劇作家別役実さんの書き下ろしで、歌って踊って迫力ある舞台だ。

 初の取り組みに向け、音声ガイドについて入念な打ち合わせが進む。解説の声がセリフにかぶらないタイミングや照明の具合、場面転換などを事前に把握し、芝居を損ねないよう工夫する。

 同様の取り組みは国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)=堺市南区=が昨年、音声ガイド付きミュージカルを公演。しかし、映画上映に副音声ガイドが広がりつつあるのに比べ、演劇では全国的にもほとんどないのが実情という。

 ピッコロ劇団は「これを機会にもっと気軽に劇場に足を運んでもらいたい」と話している。

 音声ガイド付き公演は9日午前11時開演。受信機の貸し出しは無料だが、7月31日までに申し込みが必要。一般2500円、中学生以下1500円(一般と中学生以下のセット券もある)。

 同劇団TEL06・6426・1940

公演の一場面。登場人物の衣装や表情も音声で解説される(県立ピッコロ劇団提供)

2015/7/28    神戸新聞


「ごはん大盛りにして」が伝えられない!

2015年07月30日 02時24分51秒 | 障害者の自立

聴覚障害者を新顧客に 手話を接客ビジネスで武器化 京都で取り組みスタート

 接客にかかわる店員らに手話を普及しようという試みを、社団法人「日本ビジネス手話協会」(京都市伏見区)が進めている。聴覚障害者が店頭で自分の思いを理解してもらえず、希望通りのサービスを受けられないケースがあるためだ。聴覚障害者は全国に40万人以上いるとされ、店側にもビジネス手話を習得すれば新たな顧客獲得につながるメリットがある。協会の担当者は「聴覚障害者の世界を広げる手伝いをしたい」と話している。

「目を見て笑顔で」

 「いらっしゃいませ」

 手話を交えて客役の聴覚障害者を迎えた美容師約20人が、身ぶりや筆談、写真も使いながら、カットやカラーリングといった要望を聞き取ろうとしていた。

 今月2日に京都市下京区のビルの一室で開かれたビジネス手話講座(有料)。参加者からは「スタッフで情報を共有しないと、同じことを何度も聞いてしまう」「目を見て、笑顔で話しかけることが大事」といった声が上がった。

 滋賀県草津市の美容院で働く清家渉さん(38)は「(手話という)新しい武器を手に入れたような気がする」と話していた。

店で値切ることにも一苦労

 講座を主催した日本ビジネス手話協会代表理事の振本一さん(46)は以前、広告関係の仕事をしていたが、知人の結婚式で聴覚障害者と知り合い、食事や買い物などの場面で「大盛りにしてもらう」「店で値切る」といったことにも苦労している現実を知った。

 「彼は手話で『仕方ない』と話していた。聴覚障害者が、細かい要望を伝えられなくても『仕方ない』と考えていたことに驚いた」

 まず取り組んだのは、美容師や携帯電話の販売員など、客との間で細かいやりとりが必要な接客業への手話の普及だ。

 聴覚障害のある両親の影響で手話を覚えた協会理事の青山好一さん(44)は「手話ですべてを話す必要はない。身ぶりでも筆談でも、場合によってはボディータッチも許される。聴覚障害者は『伝えたい』という相手の気持ちが一番うれしい」と話す。

新規顧客の開拓も

 ビジネス手話の習得には業者側のメリットもある。「あの店は手話が通じる」と口コミで広がれば、新規顧客の開拓につながる。

 平成23年の障害者基本法の改正をきっかけに鳥取県などでの手話言語条例制定や、聴覚障害のある議員の誕生などで、手話への注目は高まりつつあるが、まだまだ普及しているとはいえない状況だ。

 振本さんは「外国語であいさつやお礼を言える日本人は多いのに、手話であいさつができる人は本当に少ない。同じ日本人なのに意思疎通ができない状況を変えたい」と話している。

受付役や客役などさまざまな役割に分かれ、手話による接客の練習を行う美容師=7月2日、京都市下京区

2015.7.28     産経ニュース


障害者の性の悩み共有 長野の堀内さんがサイト開設

2015年07月30日 02時18分13秒 | 障害者の自立

 身体障害者らが性の悩みを話し合う場をつくろうと、長野市川中島町上氷鉋の堀内宗喜さん(35)が今月一日、インターネット上に登録制の情報共有サイトを開設した。身体障害者の堀内さんは、「障害者は聖人のように思われていて性の悩みを誰にも相談できない」と語る。

 堀内さんは二〇〇二年にバイク事故で頸髄(けいずい)を損傷し介助が不可欠となった。生活に不安を感じて情報を集める中、必要な情報が分散し、気軽に相談できる場がないことに気付き、サイト立ち上げを決意した。

 「誰かがやらないと問題は放置される。奇跡的に事故から生き延びた使命だと思って前に進みたい」と意気込みを語った。

 サイトは性の悩みやトラブルを相談したり、回答したりできる掲示板のほか、恋愛や結婚について書き込める体験談ページなどが用意されている。集まった質問や意見は、医師と連携してQ&Aにまとめ、将来的には全国規模の障害者交流サイトへの拡大を目指している。サイトは「障害のある人の性に真正面から取り組む団体 Doch」で検索できる。

「障害を持つ人の悩みが肯定される場をつくりたい」と話す堀内さん

2015年7月29日     中日新聞


ドクダミ栽培 障害者ら体験

2015年07月30日 02時13分00秒 | 障害者の自立

 三好市池田町の障害者支援施設「箸蔵山荘」(竹田公二施設長)の利用者ら約30人が27日、施設近くのほ場(40アール)で、生薬の原料となるドクダミの栽培を始めた。

 農作業を通じて障害者の自立を支援する県の「チャレンジドファーム」事業の一環。施設を利用する障がい者と職員は県三好農業支援センターの職員らの指導を受けながら、畝に直径10~12センチ、深さ4センチほどの穴を約30センチ間隔で掘った後、長さ約4センチのドクダミの地下茎約800本を次々と植え付けていった。

 今後、利用者らが2日に1度のペースで水やりや雑草抜きをして育て、来年5月下旬頃には高さ30~40センチに成長した茎や葉を収穫。東みよし町の生薬会社が1キロ・グラムあたり60円で買い取り、健康茶の原料として使用するという。

 竹田施設長は「太陽の下で楽しみながら農作業をすることで、やりがいの発見につながれば」と話している。

苗を植え付ける障害者支援施設の利用者と職員(三好市で)

苗を植え付ける障害者支援施設の利用者と職員(三好市で)

2015年07月28日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

厚紙に五稜郭などビーズと点字 触地図、視覚障害者共同住宅へ寄贈 きつつき点訳奉仕団

2015年07月30日 02時09分01秒 | 障害者の自立

 【函館】視覚障害者や聴覚障害者のための共同住宅「はこだての家日吉」に函館きつつき点訳奉仕団(松尾悦子代表)が、指で触れて位置や地名を知ることができる手作りの「触地図」2枚を寄贈した。製作を依頼したのは、同住宅で暮らす簗瀬健治さん(65)。希望通りの地図が完成し、他の視覚障害者とともに「ありがたい」と笑顔を見せていた。

 簗瀬さんは昨年5月に、栃木県から函館に移住してきた。全盲の簗瀬さんは「まだ函館のどこに何があるのか分からない。社会参加のためにも、方角や全体像が分かるような地図が欲しい」と、8月に函館視覚障害者図書館に相談し、函館きつつき点訳奉仕団が地図製作を引き受けることになった。

 出来上がった地図は2種類。1枚は市電の路線図と国道などの大きな道路を点のラインで示したA2判サイズ。台紙に函館の形に切り抜いた厚みのある紙を貼り、電停と五稜郭など主な観光地や公共施設の場所には、ビーズを付け点字で名称を添えた。

 もう1枚は旧4町村を除く市内の町名を載せたA1判サイズ。町名の境は、乾くと固まって盛り上がる手芸用のインクを使って立体的な線を描いた。

 完成した地図を21日に触れた簗瀬さんは「今まで出かける時はまわりの方々がいろいろ教えてくれたけど、雲をつかむようだった。これで、イメージがわく」と地図の出来栄えに満足げな表情を見せる。地図の製作は「きつつき」の3人が中心になった。そのうちの1人、笠島美枝子さん(63)は「地図を作ったのは初めて。わかりやすいか不安だったが、喜んでもらえて作ったかいがありました」とほっとした表情を浮かべた。

 触地図は、点字図書館や国立視力障害センターなどにはあるが、個人で利用できるものはあまりなく、多くの視覚障害者は支援者に手作りしてもらっているという。簗瀬さんは「来年、北海道新幹線が開通し、視覚障害者もたくさん函館に来ると思う。駅やターミナルなどにも触ったり音声でわかる地図があればよい」と話す。

 新しい地図は、住人みんなで利用するほか、盲学校などへの貸し出しも検討しているという。

07/28    北海道新聞