ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

加藤 障害者陸上世界新で優勝、女子砲丸投げ

2015年07月06日 02時04分42秒 | 障害者の自立

 関東身体障害者陸上選手権は4日、東京・町田市立陸上競技場で行われ、女子砲丸投げで加藤由希子(仙台大)が12メートル47のF46クラス(切断など)の世界新記録で優勝した。日本パラ陸上連盟によると、従来の記録は5月に自身が大分市の大会でマークした12メートル24で、今回は23センチ塗り替えた。

 加藤は連盟を通じ「更新できたのはシーズンに入っていい流れをつくれているからだと思う。さらなる記録を目指して頑張ります」とコメントした。

 2015年7月4日     スポーツニッポン


電動車椅子:紀伊半島一周に挑戦 障害者差別の解消訴え

2015年07月06日 01時58分22秒 | 障害者の自立

 脳性まひで全身がほとんど動かない藤原拓郎さん(26)=大阪市西成区=が電動車椅子で紀伊半島一周(約700キロ)に挑む。多くの人と出会って、偏見や差別をなくすために制定された障害者差別解消法を知ってもらいたいという。「誰もが平等に生活できる世の中になるよう貢献したい」。野宿しながらの約1カ月間の旅は9月12日にスタートする。【黄在龍】

 藤原さんは生まれつき脳性まひで、右手の指先だけを少し動かすことができる。電動車椅子は右手だけで操作するが、日常生活は全面的な介助が必要だ。紀伊半島一周には障害者の自立を支援するNPO法人「ムーブメント」(大阪市阿倍野区)の職員2人が付き添う。

 検討しているルートは、阿倍野区を出発して奈良県に入り、三重県四日市市付近まで北東に進む。その後、南下して和歌山県を海沿いに回り、大阪に戻る予定だ。

 電動車椅子は時速約4〜5キロ。費用を抑えるため夜は原則として公園などにテントを張って過ごす。入浴は公衆浴場などを活用する。電動車椅子は公共機関の協力を得て充電させてもらうという。費用は数十万円を予定しており、支援者らのカンパなどで賄う。

 障害者差別解消法は、事業者などが障害者を差別的に扱うことを禁じている。旅の途中でコンビニや道の駅に立ち寄り、法律の内容を説明したパンフレットを配る。沿道の小学校や支援学校で講演する計画もある。

 藤原さんがこの旅を思い立ったのは、かつて母洋子さん(56)から聞かされた一言だ。「他人に誇れることをやりなさい」

 小中学校時代は普通の学校に通い、明るい性格だった。「障害があることを忘れるくらい友達と楽しく過ごした」と振り返る。

 しかし、中3の時に父親が病気で亡くなった。一日中働くようになった洋子さんに代わり、5歳下の弟が藤原さんの身の回りの世話をした。食事、トイレ、入浴など助けがなければ何もできない。部活動もできない弟の姿を見て、「僕がいるから皆が苦労する。全部自分のせいだ」と自分を責めた。

 偶然訪れたムーブメントで多くの障害者が1人暮らしをしているのを知った。洋子さんを説得し、23歳からヘルパーの助けを得ながら1人で暮らしている。旅の計画を伝えると、洋子さんはこう言ってくれた。「お金は貸さないよ。自分の力だけでやりなさい」

 藤原さんは「チャレンジする姿を見てもらうことで、今度は障害を持つ仲間に自分が勇気を与えることもできれば」と話す。問い合わせはムーブメント(06・4399・3380)。

 ◇障害者差別解消法

 事業者や行政機関が障害を理由にサービスの提供や入店を拒否するといった不当な差別をすることを禁止している。障害者の権利を侵害した場合、国は事業者に報告を求め、助言や指導をする。虚偽報告などには罰則(20万円以下の過料)もある。施行は来年4月。

紀伊半島一周に向けて支援者らと打ち合わせする藤原拓郎さん(中央)

2015年07月04日     毎日新聞


障害者スポーツ振興に本腰 葛飾区、職員の活動が原点 /東京

2015年07月06日 01時51分34秒 | 障害者の自立

 2020年東京五輪・パラリンピックに向け、自治体が障害者スポーツ振興に本格的に乗り出した。1994年から障害者向け水泳教室を開催している東京都葛飾区は近年、他競技の教室も始めるなど取り組みを拡大している。都も今年度予算で関連施策費用を前年度の4倍計上した。そんな行政の動きを追った。【飯山太郎】

 6月下旬、葛飾区総合スポーツセンターの温水プールを訪ねた。午後4時を過ぎると、障害者たちが第1コースに入る。25メートルを泳ぎ切ったり、自分のペースでゆったり歩いたり。この日は13人がそれぞれのレベルに合わせて、障害者スポーツ指導員が見守る中で水に親しんでいた。区が水泳教室とは別に、気軽に水に触れてもらう機会として2011年度から月1回、約2時間行っている障害者の水泳専用レーンだ。

 参加したダウン症の次女(37)を見つめていた女性(67)は「泳いだ後は適度な疲れで、夜よく眠る」と話した。自閉症の三男(11)と一緒にプールに入った女性(50)は「自分も一緒に楽しみたいと思い障害者スポーツ指導員の資格を取った。うちの子だけでなく、他の子のためにも資格を生かせれば」と笑った。

 専用レーンをはじめとした区の障害者スポーツ振興の原点は、約30年前にあった。

 総合スポーツセンターは1984年にオープンした。当時、区スポーツ振興公社職員だった池谷俊子さん(66)は、敷地内を散歩する近隣の障害者や家族と接して、スポーツを楽しめる場を求めている人が多いと知った。「平日、障害者たちは作業所などに通って体を動かせるけれど、週末はそうした機会もなく、身体的な疲れがないため、寝付きが悪くなってしまう。家族も悩んでいた」と振り返る。

 その頃は、センターは健常者がスポーツを楽しむ施設として受け止められており、障害者を指導する人材もいなかった。池谷さんは都内で行われていた障害者スポーツの研修会や水泳教室に自費で参加して見聞を広め、障害者スポーツ指導員の資格も取った。そして障害者向けの水泳教室をスタートさせた。最初は年1回、3日間だけだった。

 98年長野冬季パラリンピックを機に、区も障害者スポーツの必要性を認め、振興に本腰を入れ始めた。同年から初級障害者スポーツ指導員の養成講習会を実施し、修了者は昨年までに計約200人に上る。水泳以外の障害者スポーツ教室も始まり、2009年から水泳教室は月1回に拡大された。

 区は13年度から10年間の施策の方針をまとめた基本計画で、障害者スポーツの推進を盛り込んだ。池谷さんの活動に行政がついてきた形だが、池谷さんは「障害者や家族が喜ぶ姿に励まされただけ」と謙遜していた。

 一方、都は今年度の障害者スポーツ関連施策予算を約9億8100万円計上し、昨年度の約2億4700万円から大幅に増額させた。障害者スポーツ課も新設した。舛添要一知事は「パラリンピックが成功して初めて、(20年東京大会が)成功だと思っている」と話す。葛飾区が14年度から始めたトランポリンの交流大会にも、都は今年度から補助金を支給する。

 都が今年度、特に力点を置くのが、障害者スポーツの理解促進や普及啓発で、約4億3500万円を充てる。学校が夏休みに入る8月以降、障害者スポーツの体験イベントを多数計画するほか、障害者が公立スポーツ施設を利用しやすいようにするため配慮すべきポイントをまとめたマニュアルの作成にも着手した。担当者は「五輪後は、誰もが身近にスポーツを楽しめる環境を整えたい」と意気込む。

 池谷さんは今年3月で区を退職し、現在はボランティアとして水泳教室などを支えている。20年東京パラリンピックについて「地域の作業所レベルでもスポーツを楽しめる契機になれば」と期待する。さらに「学校に通っている間はスポーツをする機会があるが、卒業すると運動不足になる障害者も多い。行政が機会を提供するのでなく、もっと職場や作業所など身近な場所でスポーツをできるようになってほしい」と語った。

専用レーンで水と親しむ参加者ら=東京都葛飾区の区総合スポーツセンターで

2015年07月05日 フェイスブ日新聞 首都圏版


視覚障害者福祉協慰問マッサージ 年1度、老人ホームで

2015年07月06日 01時44分18秒 | 障害者の自立

■「気持ちいい」励みに50年

 佐賀市視覚障害者福祉協会(大田亀(すさし)会長)が年に1度行っている老人ホームへのボランティア慰問マッサージが、今年で50年を迎えた。社会貢献への熱意を半世紀にわたって引き継いできた会員は、お年寄りとの触れ合いを楽しみながら優しく体をほぐし、癒やしのひとときを提供している。

 施設への慰問マッサージは社会参加の一環として古くから行われてきたが、協会として慰問マッサージに取り組み始めたのは、前身の「佐賀市盲人福祉協会」が設立された昭和40(1965)年。以来、協会の恒例行事として、毎年この時期にマッサージ師の資格を持つ会員が老人ホームを訪問。会員は約1カ月前から当日の人員確保や振り分けなどの準備を進め、訪れる施設の規模に応じて2人、5人、10人と会員を割り当てる。

 今年は6月14日に行い、約20人が佐賀市など4カ所の施設を訪れ、入所者やショートステイ、デイサービス利用者らを15分から20分ずつマッサージした。中には寝たきりの人もおり、会員は施設の職員とやり取りをしながら、骨折などがないように力を加減しながら体をほぐした。大田会長(63)は「お年寄りの『気持ちいい』の一言が励み。もっと時間をかけてあげられたら」と話す。

 協会の会員約60人のうち、マッサージ師の資格を持つのは50人ほど。会員の高齢化が進み、若手が増えないという悩みもある。7代目の大田会長は「社会の支えに対する恩返しという先輩方の熱い思いをつないできた。これからも絶やさずに続けていくため、若い人たちの参加を呼び掛けていきたい」と話す。

佐賀市視覚障害者福祉協会が50年続けている慰問マッサージ。今年は大田会長(左)ら約20人が参加した=佐賀市内

2015年07月05日     佐賀新聞


見えない不安感じる アイマスクで飲食

2015年07月06日 01時39分22秒 | 障害者の自立

 ◇松山でセミナー

 視覚障害者への接し方やリハビリについて理解を深めようと、松山市本町の県視聴覚福祉センターで4日、「視覚障害福祉セミナー」が始まった。医療機関や福祉施設の関係者ら約15人が、アイマスクを使っての飲食や歩行などを体験した。5日も行われる。

 視覚障害者の生活訓練などに取り組む同センターが、2006年から毎年開いている。セミナーでは、同センター総務・視覚障害支援課の中川幸士課長が、視覚障害の基本的な知識や福祉制度について説明した。

 その後、参加者がアイマスクを着けて、視覚障害を疑似体験。テーブルを時計の文字盤に見立てて「2時の方向に皿があります」と教わると、参加者は手探りで皿を探し、フォークでカステラを口に運んでいた。また、アイマスクをした人に肩を貸して誘導しながら歩く訓練もあった。

 視覚障害者の職業支援に携わる松山市土居田町の職業指導員、松下一男さん(49)は「実際に目が見えない状態を体験できた。視覚障害者に不安を感じさせない支援に取り組みたい」と話した。

アイマスクを着けて視覚障害を体験する参加者(松山市で)

アイマスクを着けて視覚障害を体験する参加者(松山市で)

2015年07月05日 Copyright © The Yomiuri Shimbun