ゴエモンのつぶやき

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【障害年金不服申し立て増加】受け付け封じる動きも 少人数で審理は滞留

2015年07月22日 01時17分17秒 | 障害者の自立

 障害年金の不支給や打ち切りに納得できない人が増えている。不服申し立てを受けた審理件数は10年間で3・5倍増の年約6500件。だが、申し立てを審理する態勢は半世紀の間、変わっていない。担当者の人数が限られて審理は滞留。内部から改善を求める声が上がっても放置され、受付窓口では不服申し立てを封じるような動きすら出ている。

 ▽8カ月

 「受付件数の増加により、裁決まで平均で8カ月程度を要しています」
 香川県に住む身体障害者の50代男性は今年3月、国の社会保険審査会から通知を受け取った。以前は片脚だけだった障害が病気の悪化で両脚になり、年金の増額を申請したが認められず、再審査請求に至った。

 二審制となっている不服申し立ての審査に当たる担当者は、驚くほど少ない。一審に当たる地方厚生局の社会保険審査官は定数が全国で102人。二審段階の社会保険審査会の委員は6人。件数は昔と比較にならないほど増えているのに、約50年前から同じ人数だ。

 審査会の審理期間は2009年度には平均約5カ月だったが、今や「迅速な救済」という本来の役割を果たせていない。男性は「8カ月もかかっていたら、障害が重い人の中には亡くなってしまう人もいるんじゃないか」と憤る。

 ▽権利制限

 「上司から『審査請求(不服申し立て)を受けるな』と言われたことがありました」。関西地方の年金事務所を今春退職した日本年金機構の元職員は、こう打ち明ける。

 「『丁寧に説明し、納得してもらうように』というのが建前だったが、申し立て件数を増やしたくない意図が明らかだった。国民の権利の制限になるので、問題だと思った」と元職員。
 一方で、障害者団体などには「年金事務所で『不満があるなら、審査請求してください』と突き放すように言われた」という相談も寄せられる。

 各地方厚生局の社会保険審査官はホームページに「審査請求を行うときは、あらかじめ年金機構などから決定の内容について詳細な説明を受けてください。単なる要請、陳情など不適切な審査請求になる場合があるからです」といった案内文を載せている。しかし、機構から不支給判定などについて詳しい説明を得られることは少ない。

 障害基礎年金の判定事務を担うのは、機構の都道府県事務センター。現役職員によると、あるセンターでは判定する医師と担当職員の間で判断理由などについてメモが交わされるが、申請者への説明のため年金事務所に書類を送る際は、メモを一切添付しないという。

 そのため申請者には不支給になった理由は伝わらない。この職員は「メモを出すと余計に突っ込まれるから、そうしているのだと思う」と話す。

 ▽ぬかにくぎ

 障害年金支給の申請自体は、増加傾向にあるが小幅な伸びだ。一方で不服申し立てが急増しているのは、機構の判定に不満を抱く人が増えていることを物語る。

 社会保険審査会の委員からは、厚生労働省に改善を求める声が何度も上がっていたという。
 ある元委員は「機構の判定の地域差は何年も前から指摘していた。厳しすぎる不支給判定を審査会で覆しても、同様の事例が繰り返される。委員の増員要求も聞き入れられず、ぬかにくぎだった」と証言。「今のままでは国民のためになっていない」と嘆いた。

(共同通信)      2015/07/20 17:50


盛岡駅前広場改修へ 一般車とタクシーの通路分離

2015年07月22日 01時11分33秒 | 障害者の自立

 盛岡市は、来年の岩手国体に向けてJR盛岡駅東口の駅前広場を改修する。一般車とタクシーが一緒に走っている通路を分離し、慢性的な混雑を解消。付近の丁字路交差点では開運橋側に右折できるよう利便性を高め、地下道に障害者対応のエレベーターを新設する。県が進めている開運橋(約82メートル)の塗り替え工事と併せて、来年1月開幕の国体冬季大会に間に合うよう年内の完了が目標。市の玄関口である盛岡駅の周辺環境を整え、多くの国体関係者や観光客を迎える準備を進める。

 同広場は現在、一般車とタクシーが同じ通路を走行。ともに駅側に降車場所があり、混雑や事故を招く構造が課題となっていた。そこで、タクシー駐車場と駅前広場駐車場の間に一般車用の通路と降車場所を設け、タクシーの乗降車場所と完全に区分。各専用通路の間にはポールを設けて分かりやすくする。

 現在の出口北側の丁字路交差点は開運橋方向への右折が禁止されているため、タクシーが中心街へ向かう際には付近の狭い路地を迂回(うかい)するしかなかった。今回の改修工事に伴い右折できるようにすることで、観光客が「遠回りをしている」と不信感を抱かないようにする。

 丁字路交差点の地下道には、国体後に本県で開催される全国障害者スポーツ大会も見据え、新たに障害者対応のエレベーター1基(定員15人)を設ける。

 
(2015/07/21)    岩手日報


木村 2冠達成!リオ・パラリンピック出場4枠確保

2015年07月22日 01時06分25秒 | 障害者の自立

 来年のリオデジャネイロ・パラリンピック出場枠が懸かった障がい者による競泳の世界選手権最終日は19日、英国グラスゴーで行われ、男子100メートルバタフライ(視覚がい害S11)で木村敬一(東京ガス)が1分2秒98の大会新記録で優勝、18日の100メートル平泳ぎと2冠を達成。日本は今大会でパラリンピックの出場枠4つを確保した。 

 最終的な出場枠は来年2月に確定する予定。運動機能障がいの種目で優勝した木村はリオの代表に決まった。日本身体障がい者水泳連盟と日本知的障害者水泳連盟は今後の大会結果などを考慮し、来年3月以降に残りの代表を選ぶ。


室蘭「ひまわりクラブ」が誕生20年の節目祝う

2015年07月22日 01時01分33秒 | 障害者の自立

 障害を抱える子どもとその親が一緒に安心して過ごせる場所と機会づくり―を目的に活動を進めてきた「心身障害児(者)と共に歩む会『ひまわりクラブ』」(前崎知子代表)が発足20周年を迎えた。19日に室蘭市中島町のホテルサンルート室蘭で記念祝賀会が開かれ、節目を祝いながら今後の活動継続などを誓った。 

 同クラブは1995年(平成7年)6月に発足。リズム教室や体操教室、おもちゃ図書館など子どもたちの成長に合わせた行事を展開しながらフライングディスクや、卓球の障害者スポーツにも取り組んでいる。会員の多くは成人し、ほとんどが社会人として頑張っているという。

 赤い羽根共同募金の支援を受けて開かれた記念祝賀会には会員ら約50人が出席。前崎代表は「フライングディスクや卓球の障害者スポーツでは全道・全国大会まで進んだ子どももおり、感動をもらった」「(障害のある子どもたちが)安心して過ごせる場が広がっている。設立30年を目指したい」と話した。

 また設立時から活動を支えきた来賓の大友勇元市議があいさつ。会員を代表して、河上源さん(23)が「おもちゃ図書館やバス旅行は楽しく、仲が良い友達もできた。これからも活動を頑張りたい」と振り返った。

 祝賀会では、安平町の重複障害者施設に所属し、視覚障害を持つ4人組のバンド「スマイル4Beat」のミニ演奏会も開催。会員らは思い出話に花を咲かせながら交流を深めた。

2015年7月20日(月)朝刊     室蘭民報

淡路島内初「走る美容室」 老人ホームを定期的に訪問

2015年07月22日 00時58分22秒 | 障害者の自立

 洲本市塩屋のヘアサロン「ラスティックアルチザン」などを経営する美容師、植竹昭詞さん(43)は、マイクロバスを改装して移動式美容室「モバイルラス」を完成させた。高齢者や障害者など美容室に行くことが難しい人たちのために考案したもので、淡路島内初という。老人ホームを定期的に訪れるなどして喜ばれている。

 「移動できる」という意味の英語と、店名の一部とを合わせて名付けられた「モバイルラス」は、植竹さんが平成3年式のマイクロバス(全長約7メートル)を約800万円かけて改装した。可動式シャンプー台や1人分のセット用椅子(いす)などを備え、3人分の待合スペースも確保。「店舗と変わらない品質を届けよう」とインテリアには木を多用して「1960年代のアメリカ」を意識したレトロな雰囲気に仕上げた。

 高齢者施設への訪問カット以外にも、今後は障害などの理由で美容室に行けない個人向けにも出張サービスを予定しており、活動の範囲を広めていくという。

 植竹さんは洲本市山手の市総合福祉会館で、デイサービス利用者の家族らを対象に無料体験会を開催。約1時間でヘアカットを終えた同市奥畑の介護職員、藤川悦子さん(68)は「初めての経験ですが、大変よかった。こういった車が自宅の近くまで来てくれれば」と話した。

 植竹さんは「今までサロンに足を運ぶことができなかった方々にも、美を届けていきたい」と語った。

 問い合わせはモバイルラス(電)070・2673・3206。

2015.7.21       産経ニュース