障害者アスリートの顔と名前をもっと覚えて-。2020年東京パラリンピックに向けて、一人一人の選手をより幅広くPRしようと、東京都は6日、雑誌やテレビといったメディアの活用などのため、10億円を新年度予算案に盛り込む方針を決めた。民間企業に委託するなどして、スポーツ雑誌や全国ネットのテレビ番組などで枠を確保し、障害者スポーツの魅力を発信する。
パラリンピック競技の紹介や選手の対談などを企画するほか、東京大会で活躍が期待される若手選手を継続的に取り上げ、「ヒーロー・ヒロインの創出」にもつなげるという。
このほか、有名選手によるデモンストレーションなどを都心部の街中で開き、都民が競技に触れる機会もつくる。
パラリンピックに向けた機運醸成について、舛添要一知事は本紙のインタビューで、昨年のラグビーワールドカップ(W杯)で活躍した日本代表を例に、「スタープレーヤーがいることは非常に大きい」と強調。メディアで取り上げられることが障害者スポーツの盛り上がりに効果的だ、との考えを示していた。
2016年1月7日 朝刊 東京新聞