県内で虐待されていることがわかった障害者は2015年3月までの1年間に前年度比13人増の86人、件数でも同18件増の86件だったことが、県のまとめでわかった。いずれも調査が始まった12年度以降最多となった。件数の内訳は、家族らによる虐待が同12件増の77件。福祉施設の職員らによる虐待が同6件増の9件だった。
英国パラリンピック委員会のティム・ホリングスワース最高経営責任者(CEO)が18日、2020年東京五輪・パラリンピックに向けた五輪・パラリンピック教育推進校に指定されている北九州市立西小倉小学校(同市小倉北区)を訪れ、4年生約100人を対象に、自らパラリンピックに関する授業を行った。
授業は、障害者スポーツのビデオを上映し、さらに児童の質問に答える形で実施。児童らは興味津々といった表情で、話に聞き入った。ホリングスワースCEOは「スポーツは社会を良い方向に変える力を持っている」と言い、「障害を持っている人たちのために、何か勇気づけるものをもたらしていきたい」と力説した。
また、夜には、北九州国際会議場(同市小倉北区)で、一般市民も招き、パラリンピック教育の重要性などについて講演した。
[時事通信社] 1月18日
スペインのアンダルシア地方発祥のクッキー「ぽるぼろん」をご存知だろうか。シナモン風味でほんのり甘く、現地のお祝いやクリスマスには欠かせないお菓子だ。さくさく、ほろほろと口の中で簡単に溶けてしまうのだが、溶ける前に「ぽるぼろん」と3回唱えれば願いが叶うといわれている。一度食べたらクセになりそうな優しい味わいだ。
東日本大震災からまもなく5年が経つ福島で、このスペイン発祥のクッキーを使った、障がい者支援のためのビジネスプロジェクトがスタートした。県内11の福祉事業所が力を合わせ、障がい者がお菓子の制作から販売まで一貫して行っている「ぽるぼろん」プロジェクトだ。「JDF被災地障がい者支援センターふくしま」が長期避難などのさまざまな問題を克服すべく、障害者のために継続的なビジネスモデルを確立したいとの想いからスタートさせた。
ぽるぼろんプロジェクトは、商品パッケージデザインや制作に必要な道具などを「特定非営利法人難民を助ける会(AAR Japan)」から支援を受け、制作は日清製粉グループから技術支援を受けている。障がい者福祉事業所、企業、NPO、地域住民がタッグを組んだ協働プロジェクト。障がい者だからできる丁寧でまごころを込めた仕事に、担当者は誇りを持って取り組んでいるという。1つひとつの手作業にこだわったどこか懐かしい味わいの「ぽるぼろん」とともに福島の復興を願いたい。
魔法のおかし・ぽるぼろん 8個いり/1箱 500円(税込)
魔法のおかし・ぽるぼろん 15個いり/1箱 1,000円(税込)
※注文は20箱以上から。送料別。
■販売・購入
NPO法人しんせい
福島県郡山市西の内1-25-2
TEL/FAX 024-983-8138
MAIL salon.shinsei@sky.plala.or.jp
エイチ・アイ・エス(H.I.S.)は2016年2月9日に成田空港と共同で、手話を通じて海外旅行の出発手続きを疑似体験できる「成田空港内の聴覚障がい者向けバリアフリー施設を学ぶ見学講座」を開催する。参加費は無料。定員は20名で、聴覚障がい者だけでなく、手話や福祉に関心のある学生なども参加できる。
当日は空港内の設備見学をはじめ、空港カウンターでの搭乗手続きから保安検査・税関 検査・出国審査の通過、出国ゲートまでの一連の流れを参加者が実際に体験。解説は手話でおこなう。
これは、同社のユニバーサルツーリズムデスクが主催する「しゅわ旅カレッジ」カリキュラムの一環だ。
カレッジでは聴覚に障がいなどを持つ人やその家族が正しい知識を得て視野を広げ、安心して旅行を楽しむことを支援するための講座を企画。これまでには、海外旅行中の携帯電話の使い方や「お遍路」の作法・楽しみ方、テーブルマナーなど、旅行前や旅行中に知っておきたいに人に役立つ講座を企画。H.I.S.の手話対応スタッフや外部講師を招き、多くの参加者に好評を得たという。
同社では、2016年4月の「障害者差別解消法」施行も背景に、今後もあらゆる人が不安なく参加できるバリアフリー旅行の環境づくりを行う考え。
参加方法などの詳細は以下特設サイトまで。