ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

視覚障害者「読めぬ」 マイナンバー通知カード点字なく

2016年01月24日 02時48分20秒 | 障害者の自立

 国民一人一人に割り当てられた12桁の番号(マイナンバー)を記した「通知カード」をめぐり、視覚障害者が「自分の番号が読めない」と困惑している。国が作った通知カードには、氏名や番号などが点字表記されていないためだ。県内では多くの自治体が希望者に点字シールを作成する準備をしているが、視覚障害者は「必要な人には点字にして配布するべきだった」と指摘する。

 通知カードを同封して各世帯に郵送された封筒には、マイナンバーの書類であることを示す点字が施されている。しかし、通知カード自体に点字はない。スマートフォンなどで読み取って音声で番号を確認できる「音声コード」は印刷されているが、コードがどこにあるか示す点字もない。
 こうした事態に国は、通知カードを一斉送付する前に国民一人一人に点字が必要かどうかの確認ができず、全ての通知カードに点字を入れれば多額の費用が生じると説明。このため「希望者に点字シールを配布するなどの対応を市町村に要請している」としている。
 県内18市町村ではこれまでに、大分、中津、佐伯、津久見の4市が、希望者に点字シールを作って手渡した。別府、日田など12市町は、まだ問い合わせはないが、点字シールを作る態勢を整えたり、どういう対応が良いか検討している。
 一方、杵築市は「点字のプリンターがないため対応できない」、姫島村は「点字利用者がいない」とした。
 マイナンバーは今月から運用が始まり、身体障害者手帳の交付申請などの手続きでも必要になった。ある市の担当者は「今後、実際に番号を利用する機会が出てくれば、問い合わせが増えるのでは」とみる。
 県によると、希望者に順次配布されるプラスチック製の「個人番号カード」は、氏名は点字表記が可能だが、番号の点字化には対応していない。このため、各自治体では通知カードと同様に点字シールを配るなどの対応を検討している。

マイナンバーの点字化を希望した視覚障害者に大分市が配布しているシールの見本

マイナンバーの点字化を希望した視覚障害者に大分市が配布しているシールの見本

※この記事は、1月23日大分合同新聞朝刊19ページに掲載されています。


高齢者、障害者に優しく 駅係員ら全員が介助士資格

2016年01月24日 02時41分18秒 | 障害者の自立

駅利用者へのサービス向上のため、鉄道各社がさまざまな手段を講じる中、阪神電鉄(本社・大阪市福島区、藤原崇起社長)は駅係員と乗務員全員がサービス介助士の資格を取得した。施設のバリアフリー化だけでなく、高齢者や障害者へのこまやかな心遣いといったサービスの充実につながっている。

「サービス介助士」の資格取得者を証明する名札

 サービス介助士は、高齢者や障害者をサポートするための介助の知識と技術を習得した人。「日本ケアフィット共有機構」が認定している資格で、銀行や大型小売店のほか、鉄道事業者も導入する例が増えている。

 こうした中、阪神電鉄は係員の配置を昼間のみにしている駅が多いことを背景に、駅を利用する高齢者や障害者の利便性向上策として、2013年から順次、係員らが資格を取得。昨年末までに全駅係員・乗務員計773人の取得が完了した。

 利用者の目にとまるよう、駅係員・乗務員は名札に「サービス介助士」の文字を入れて業務に従事。電車の乗り降りで困っている人を待たせることなくサポートできるようになり、障害者団体から「阪神はスピーディーに対応してくれる」といった声が寄せられるなど、反応は上々だという。

 介助の技術を得たことで、乗務員らにも変化が表れた。資格を取得した運輸部営業課の上平和政さんは「相手の立場に立ったサービスができるようになった」と話し、車いすの人の乗り降りを手伝う際にも「止まります」や「前輪を上げます」と小まめに声を掛ける習慣がついたという。

 経営企画室広報担当の丹羽強さんも「少しの段差に気付くようになった」と介助が必要な人の目線で駅づくりを考えられるようになったと強調。「エレベーターの設置などハード面だけではなく、ソフト面を充実してお客さまへのサービスを、もう一歩先に進めたい」と話している。

 2016年1月23日     大阪日日新聞

20代障害者女性に「彼氏も結婚もできない」と暴言

2016年01月24日 02時35分07秒 | 障害者の自立

 長崎大病院の女性医師が謝罪

 長崎大病院(長崎市)の50代の女性産婦人科医が昨年7月、診察した重度の知的障害がある20代の女性患者とその母親に、「将来彼氏も結婚もできない」などと、障害者への差別と受け取られる趣旨の発言をしていたことが22日、病院への取材で分かった。病院は産婦人科医を口頭で注意し、母親に謝罪した。

 病院総務課によると、女性は腹部の張りなどを訴え、母親に付き添われ受診した。母親は昨年8月に病院の意見箱に抗議の投書をしたが、担当者のミスで返答はなかった。同12月に母親が説明を求め、その後病院側が対応の不備も含めて謝罪した。

 病院は取材に「女性を傷つける乱暴な発言だったと産婦人科医も反省している」と説明した。

2016.1.22     産経ニュース



産科医、知的障害の患者に「結婚できないでしょ」発言

2016年01月24日 02時29分33秒 | 障害者の自立

 長崎大病院(長崎市)の女性産婦人科医が昨年7月、生理不順を訴えた重度の知的障害がある20代女性を診察した際、「生理は子を産むため。将来、彼氏も結婚もできないでしょ」と女性を差別するような発言を母親に対してしていたことがわかった。病院は昨年12月、母親に謝罪した。

 病院によると、女性は昨年7月、母親とともに受診。医師は診察後、母親に顔を近づけて「生理は何のためにあると思いますか。子を産むためでしょ。将来、彼氏も結婚もできないでしょ」と発言した。

 翌8月、母親がこうした発言について、「なぜあんなことを言うのか理解できない」と病院の意見箱に投書して発覚。増崎英明院長が会長を務める意見箱の検討会は、障害のある人に配慮するよう医師を注意した。

 ただ、女性側への連絡はしなかった。12月に母親が説明を求めたのを受け、産婦人科の別の医師が母親と面会し、不適切な発言だったと認め、謝罪した。

 発言をした医師は「妊娠や診療の心配はないことを伝えたかった」と話しているという。増崎院長は「配慮を欠いた説明により誤解を招き、たいへん遺憾。(医師の)真意は障害者を蔑視したわけではなく、言葉が足らなかった」とコメントした。

2016年1月22日      朝日新聞デジタル


発達障害理解に一役 「カップルの日常から学べる」エッセー

2016年01月24日 02時16分49秒 | 障害者の自立

 佐伯市在住の漫画家・寺島ヒロさん(46)は障害者カップルの日常を描いたコミックエッセー「ボクの彼女は発達障害」の漫画を担当している。「カップルの日常を通して、障害について学べる」と好評だ。

 本に登場するのは進行性聴覚障害のあるくらげさん(ペンネーム、東京都)と、その交際相手で広汎性発達障害のあおさん。あおさんは「少々」や「適当」など曖昧な表現が多い料理本を理解するのが難しいなどさまざまな問題に直面する。そんなエピソードを彼氏であるくらげさんの目線で面白く紹介している。
 本を出版するきっかけはインターネット。くらげさんは彼女との出来事を短文投稿サイト「ツイッター」につづっていた。以前から投稿をチェックしていた寺島さんは、本にしたら絶対に売れると直感し、「私が漫画を描きたい!」と手を挙げた。そのやりとりが編集者の目に留まり、本にまとめることになった。
 「等身大カップルの日常から発達障害者との付き合い方が学べる」と評判となり、第1弾(A5判・160ページ)に続き、昨年7月には第2弾(題名は同じ、A5判・184ページ)も出版された。
 くらげさんは昨年12月、佐伯市を訪れ、寺島さんに初対面した。くらげさんは「本に漫画があることでより多くの人が手に取りやすくなった」。寺島さんは「発達障害のある当事者が恋愛について語る機会は非常に少ない。他者を理解するという観点から多くの人に読んでもらいたい」と話した。
 コミックエッセーは2冊(第1弾、第2弾)とも、それぞれ1400円(税別)。問い合わせは学研教育出版(TEL03・6431・1250)。

 

漫画を担当した寺島さん(右)と著者のくらげさん=佐伯市内

漫画を担当した寺島さん(右)と著者のくらげさん=佐伯市内

 

※この記事は、1月23日大分合同新聞朝刊14ページに掲載されています。