ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

「行政後手、窓口訪問は大変」 大分市の木村幸二さん

2016年01月25日 12時00分07秒 | 障害者の自立

 大分市視覚障害者協会長で県点字図書館次長も務める木村幸二さん(60)=同市=は、視覚障害者に対するマイナンバー通知への行政の対応を「後手後手だ」と指摘する。
 市内で視覚障害の身体障害者手帳を持っている人は1270人(昨年4月1日現在)。木村さんによると、このうち点字を使っている協会員は約80人いる。
 市は12桁の番号を点字訳したシールを希望者に配布しており、市役所本庁の障害福祉課や各支所などで受け付けている。22日までに、7人に対応した。
 だがシール配布には、点字表記に誤りがないか確認するため、本人が窓口を訪れる必要がある。木村さんは「市役所までわざわざ行かねばならないのがネック。タクシーやバス、もしくはヘルパーの力を借りて一緒に行くかだが、お金もかかる」とする。
 書類に印刷された音声コードを利用して番号を知る方法もあるが、全ての視覚障害者が、スマートフォンや専用機器を使えるわけではない。
 「自分の番号を知るには誰かに見てもらわなければならないが、ヘルパーや家族に番号を見せることに抵抗を感じる人もいるかもしれない」と木村さん。
 行政には、点字利用者が集まりやすい場所で点字化を受け付けるなど積極的な対応を望んでいる。

「国が制度導入を急ぎ過ぎたのではないか」と話す大分市視覚障害者協会の木村幸二会長

「国が制度導入を急ぎ過ぎたのではないか」と話す大分市視覚障害者協会の木村幸二会長

※この記事は、1月23日大分合同新聞朝刊19ページに掲載されています。


産科医、知的障害の患者に「結婚できないでしょ」発言

2016年01月25日 11時54分11秒 | 障害者の自立

 長崎大病院(長崎市)の女性産婦人科医が昨年7月、重度の知的障害がある20代の女性を診察した際、「生理は子を産むため。将来、彼氏も結婚もできないでしょ」と女性を差別するような発言を母親に対してしていたことがわかった。病院は昨年12月、母親に謝罪した。

 病院によると、女性は昨年7月、生理不順を訴え、母親とともに受診。医師は診察後、母親に顔を近づけて「生理は何のためにあると思いますか。子を産むためでしょ。将来、彼氏も結婚もできないでしょ」と発言した。

 翌8月、母親がこうした発言について、「なぜあんなことを言うのか理解できない」と病院の意見箱に投書して発覚。増崎英明院長が会長を務める意見箱の検討会は、障害のある人に配慮するよう医師を注意した。

 ただ、女性側への連絡はしなかった。12月に母親が説明を求めたのを受け、産婦人科の別の医師が母親と面会し、不適切な発言だったと認め、謝罪した。

 発言をした医師は「妊娠や診療の心配はないことを伝えたかった」と話しているという。増崎院長は「配慮を欠いた説明により誤解を招き、たいへん遺憾。(医師の)真意は障害者を蔑視したわけではなく、言葉が足らなかった」とコメントした。

 <アピタル:ニュース・フォーカス・その他>朝日新聞デジタル