ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

『ヘルプマーク』 を知ってますか? 障害者も知らない、

2016年09月03日 02時49分06秒 | 障害者の自立

障害者マークの乱立の行方、いったい誰のための何のためのマーク・・・?

 透析歴29年の患者が代表を務め、腎臓病・透析患者向けポータルサイト「じんラボ」を運営する株式会社ペイシェントフッド(東京都世田谷区、代表取締役:宿野部武志)は、腎臓病・透析患者を対象に 『ヘルプマーク』 についてアンケート調査を行いました。

【調査概要】

『ヘルプマーク』とは、内部障害や難病の方など、援助や配慮を必要としていることが外見からは分からない人々が、配慮が必要なことを周囲に知らせることで援助を得やすくなるよう、東京都によって作成されたマークです。平成24年10月の導入から東京都は認知度向上、普及啓発活動に取り組み、4年を経過した現在では、4月から京都府が導入開始、平成28年度以降は青森県、徳島県、札幌市なども導入を検討するなど、日本全国へ拡大しつつあります。

しかし一方で、援助や配慮を必要としている方自身や、周りの方の認知度はまだまだ低いようです。透析患者は外見からは分かりづらい慢性疾患を抱えており、まさに周りから理解されにくいのですが、援助や配慮を必要としている内部障害者です。

そこで、腎臓病・透析患者のヘルプマークに対する認知度を調査し、現状の問題点等を検討するため、アンケートを実施しました。

 ◇調査方法:WEBアンケート

◇調査エリア:全国(内東京在住者27名:24.8%)

◇調査対象:腎臓病・透析患者・腎移植者 男女 年齢不問

◇調査期間:2016年8月1日~8月8日

◇有効回答数:109名(内透析患者90名:82.6%)

 (1)あなたは3つのマークの違いが分かりますか (n=109)

 ※「障害者のための国際シンボルマーク」、「ハートプラスマーク」、「ヘルプマーク」を提示

    知っている     37.6%

   あまり知らない   47.7%

   全く分からない   14.7%

 ヘルプマークの画像3択クイズは正解率82.6%と高かったのですが、上記設問の3つのマークの違いについては、『知っている』と回答した方が37.6%。ヘルプマークは東京都が作成、4年前に導入しているため、上記回答を東京在住者に絞ってみたところ、「知っている」が55.6%と全国対象よりは18%高かったものの、マーク使用の対象者でありながら、認知度の低さが目立つ結果となりました。

記述回答の中には、「このアンケートで初めて知った」という意見も多く寄せられた『ヘルプマーク』ですが、現在、障害者を対象としたシンボルマークや標識が多数存在しているのも原因の一つではないでしょうか。

 世界共通の『障害者のための国際シンボルマーク』は、すべての障害者を対象としていますが、「車いす使用者個人を表している」と誤解されていることが多いようです。障害の中には心臓や呼吸器、腎臓など身体内部の機能障害があり、長時間の立位維持が困難な方や日常生活に大きな支障があり、援助や配慮を必要とされている方が大勢います。そんな、外見からでは分からない内部障害や難病の方などが、援助や配慮を周囲に知らせるためのマークとして、2012年に『ヘルプマーク』が東京都より導入されましたが、実はほぼ同じ意味合いを持つマークとして、10年以上も前から『ハートプラスマーク』があります。当時これに類似したものはなく、多くの地方自治体が同マークを啓発し、内閣府の障害者白書にも掲載されています。

 上表一覧の障害者マークはほんの一部であり、地方自治体や各障害者団体等が独自に作成・提唱を行っている障害者マークも多数あります。これらのマークは対象者、利用方法、マークの示す意味、帰属団体などはバラバラで、まったく同じ目的なのに、都道府県によってマークが異なることも少なくありません。これだけ乱立した多種多様な障害者マークをいったいどれだけの人が認識しているのでしょうか。

 同じ目的なのにマークだけが次々と制作され、マークの普及活動が活発化した背景には、2016年4月に施行された「障害者差別解消法 」により、障害者に対し「合理的配慮(※)」を可能な限り提供することが、行政・学校・企業などの事業者に求められるようになったことがあるといえます。

 善意から生まれたマークのはずが、これだけ乱立すれば一般の人はもちろん、対象障害者ですらその意味を認識出来なくなるのは当然です。障害者を援助するどころか、かえって混乱をきたしているのではないでしょうか。

本アンケートの障害者マークに対する要望・意見の記述回答の中で、「マークの認知度を向上してほしい」と、多くの方が切願されていましたが、「内部障害の理解を深めてほしい」という意見も多数寄せられました。

見た目は健常者と変わらないため、誤解されたり、危険にさらされるなど、社会生活をする上で多くの不便を抱えている内部障害者。

「なぜ内部障害者が援助や配慮を必要とするのか」

 1)障害に対する理解を深める活動

2)同じ目的のマーク全国統一化

3)マークの認知度向上の活動

 本当に障害者マークを根付かせるためには、この3つが重要だと考えます。

援助する側、される側、双方がマークの真意を正しく理解し、助け合える社会となるよう、マークのあり方を今一度見直すことが必要です。

 (※)合理的配慮とは、障害の有無を問わず、社会生活において平等に参加できるよう、それぞれの障害特性や

社会的障壁の除去が求められる場面に応じて合理的な範囲で行われる配慮のこと

株式会社ペイシェントフッド   !2016年9月1日


聞こえなくても共に 10月に公演招致 宝塚・聴覚障害者らのグループ /兵庫

2016年09月03日 02時45分03秒 | 障害者の自立

 宝塚市の聴覚障害者らのグループが、耳の不自由な人にも楽しめる人形劇の招致を進めている。字幕やパントマイムなどを駆使し、セリフが聞こえなくても内容を理解できるよう工夫した公演で、10月1日に予定。メンバーは「健常者にも見てもらい、耳の聞こえない人たちも社会に生きていることを多くの人に分かってもらいたい」と願う。

 グループは、手話通訳者や市職員、理学療法士などの他に聴覚障害者ら約10人でつくる実行委員会(島本昌浩委員長)。実行委のメンバーで、ろう者の加藤めぐみさん(57)=宝塚市=は「スーパーで買い物をしても『午後5時から卵がお買い得』などの案内は音声放送しかなく気づかないこともある。多くの人にとっては耳が聞こえるのが当たり前で、聴覚障害者の存在が忘れられているのではないかと感じる」と語る。そこで、聴覚障害者のことをもっと知ってもらおうと、人形劇の公演を進める実行委のメンバーとなった。

 劇団は「デフ・パペットシアター・ひとみ」で、NHKで放送された人形劇「ひょっこりひょうたん島」を手がけた人形劇団にろう者が加わって1980年に設立。人形と一緒に舞台に立つ人の体にセリフの字幕を映すなどし、障害の有無に関わらず楽しめる作品を各地で公演している。

 今回の公演では、ナイジェリア人作家の原作を人形劇化した冒険劇「森と夜と世界の果てへの旅」を披露する。加藤さんは「この人形劇は、耳が不自由な人も健常者も一緒に楽しめる。会場に来て、私たちみんなが、社会で共存していることに思いを巡らせてもらえたらうれしい」と話す。

 会場は宝塚市逆瀬川1のアピアホールで、午後1時50分に開演する。手話体験コーナーも設ける。チケットは大人2500円、高校生以下1000円、未就学児無料。問い合わせは実行委(0797・20・0590、島本行政書士事務所内)。

〔阪神版〕  毎日新聞  2016年9月1日


3Dプリント技術が「視覚障害者の妊娠生活」を大きく変えようとしている

2016年09月03日 02時30分17秒 | 障害者の自立

お腹のなかの赤ちゃんの様子を知る超音波エコー検査は、妊婦さんやパパが初めて胎児の表情をうかがい知る機会。けれど、視覚障害の人たちは心音は聞けても表情を見ることができずにいました。これを3Dプリンターで解決した、ポーランド発の素敵なサービスを紹介します。

指先で感じる我が子の表情

3Dプリンターの技術を使って、生まれてくる子を待つ視覚障害者たちの支援を始めた企業がポーランドにあります。初めてエコーの映像を見たときの忘れられない感動をすべての親が持つべき、と「In Utero 3D」は設立されました。

共同設立者のAleksandra Witkowska-Masojćさんも一児の母。妊娠中、超音波検診を受け初めてエコーに映る自分のお腹の中の子どもの姿を見たときに、喜びの感情とともに、このアイデアを閃いたと「Digital Trends」に語ります。

「映像や写真を見たときの感情の高ぶりは、目が見えない母親たちにだって届ける必要がある。胎児のレリーフがあれば、彼らは出産のその日までいつでも“目にする”ことができるのですから」。

記念の品ではなく、
必要とされるべき人に届ける

通常のエコー検査の他に、特別なスキャニングをする必要はなし。ソフトウェアでエコー写真のデータを3Dプリンター用に転換し出力するだけ。「In Utero 3D」では、胎児の表情が良く見えるよう補正をかけることは一切せず、忠実に再現することをモットーにしています。

思えば何のことはない既存技術の使用例かもしれません。確かに3Dプリンターの実用化が進んだ2013年頃より、こうしたエコー写真から胎児の3D化サービスは国内でも徐々に増えてきています。

けれど、今回のAleksandraさんのプロジェクト(「Waiting without barriers」)は、両親の想い出としての意味合いではなく、必要とされるべき人に届くサービスの実現を目指したもの。そこが素敵だと思いました。

国外からも
サービスが利用できる

ポーランド在住者であれば、視覚障害者を証明する書類を提出することで、日本円にしてわずか26円ほどで出産を心待ちにする両親の元へ、三次元化された胎児のレリーフが届くそうです。

また、このサービスは国外からでも利用が可能。エコー写真から作成したデータファイル(STLデータ)を受け取ることができます。こちらもやはり1ユーロ(約115円)。ここにもAleksandraさんの“without barriers”な精神が現れているように思いませんか?

必要とされる方は「IN UTERO 3D」へ。

2016/09/02   TABI LABO


3Dプリント技術が「視覚障害者の妊娠生活」を大きく変えようとしている

2016年09月03日 02時30分17秒 | 障害者の自立

お腹のなかの赤ちゃんの様子を知る超音波エコー検査は、妊婦さんやパパが初めて胎児の表情をうかがい知る機会。けれど、視覚障害の人たちは心音は聞けても表情を見ることができずにいました。これを3Dプリンターで解決した、ポーランド発の素敵なサービスを紹介します。

指先で感じる我が子の表情

3Dプリンターの技術を使って、生まれてくる子を待つ視覚障害者たちの支援を始めた企業がポーランドにあります。初めてエコーの映像を見たときの忘れられない感動をすべての親が持つべき、と「In Utero 3D」は設立されました。

共同設立者のAleksandra Witkowska-Masojćさんも一児の母。妊娠中、超音波検診を受け初めてエコーに映る自分のお腹の中の子どもの姿を見たときに、喜びの感情とともに、このアイデアを閃いたと「Digital Trends」に語ります。

「映像や写真を見たときの感情の高ぶりは、目が見えない母親たちにだって届ける必要がある。胎児のレリーフがあれば、彼らは出産のその日までいつでも“目にする”ことができるのですから」。

記念の品ではなく、
必要とされるべき人に届ける

通常のエコー検査の他に、特別なスキャニングをする必要はなし。ソフトウェアでエコー写真のデータを3Dプリンター用に転換し出力するだけ。「In Utero 3D」では、胎児の表情が良く見えるよう補正をかけることは一切せず、忠実に再現することをモットーにしています。

思えば何のことはない既存技術の使用例かもしれません。確かに3Dプリンターの実用化が進んだ2013年頃より、こうしたエコー写真から胎児の3D化サービスは国内でも徐々に増えてきています。

けれど、今回のAleksandraさんのプロジェクト(「Waiting without barriers」)は、両親の想い出としての意味合いではなく、必要とされるべき人に届くサービスの実現を目指したもの。そこが素敵だと思いました。

国外からも
サービスが利用できる

ポーランド在住者であれば、視覚障害者を証明する書類を提出することで、日本円にしてわずか26円ほどで出産を心待ちにする両親の元へ、三次元化された胎児のレリーフが届くそうです。

また、このサービスは国外からでも利用が可能。エコー写真から作成したデータファイル(STLデータ)を受け取ることができます。こちらもやはり1ユーロ(約115円)。ここにもAleksandraさんの“without barriers”な精神が現れているように思いませんか?

必要とされる方は「IN UTERO 3D」へ。

2016/09/02   TABI LABO


パラリンピックと日本-その2

2016年09月03日 02時14分31秒 | 障害者の自立

パラリンピックを見ることは「人間教育」だ。

8月2日、リオパラリンピック日本選手団(選手127人、役員98人)の結団式、壮行会が行われた。ここで日本パラリンピック委員会の鳥原光憲会長は「スポーツを通じた障害者の自立と社会参加の実現を半世紀以上にわたって推進し、変革が進みつつあるなかで起きた凶悪な事件を許すことはできない」と語った。

結団式では相模原市障害者施設での殺人事件被害者へ黙祷が捧げられ、主将であり車いすバスケットボールで4度目出場の藤本怜央選手は「競技者としてまだ伝えることがある。パラ選手として自分の役割があると強く感じた」と語り、旗手の車いすテニス・上地結衣選手は「事件を知り言葉を失った。障害者スポーツの良さをまだ伝えられていないと痛感した」と語った。

パラリンピックには身体障害者だけではなく、水泳・陸上・卓球には知的障害者も出場する。

私はリオパラリンピックを日本国民がどう見るかが重要だと考えている。相模原市の事件では「障害者は抹殺すべし」「ヒトラーの思想が降りてきた」と犯人は語ったが、それに国民が対抗するために、パラリンピックを見てほしいと願うものだ。

見方はそれぞれの思いで構わない。「すごい」「立派だ」ばかりではなく、「面白い」「楽しい」でもいい。要は障害があってもこんなことまでできるのだと感じてもらえればいいと思う。

私は札幌冬季五輪出場を夢見ながら、その2年前の全日本選手権で大転倒し、左足首を開放脱臼骨折し足首の機能を失い、2種5級の障害者になった。絶望、激痛の末、分かったことがある。

医学・薬学は病む者、障害を持つ者によって進歩する。だからハンディを持つ者は「人類の財産」ともなる。そう思ってパラリンピックを楽しんで欲しい。

伊藤龍治
1947年札幌生まれ。札幌啓明中では夏は野球、冬はスキー。旭丘高では夏はバスケット、冬はスキー。「スポーツ二毛作」実施者。早稲田大でスキー。日本初のアルペンサービスマン、世界初のジャンプワックスマンは自称ながら事実。スキーで4年おきの「骨折五輪」に3度出場。全日本アルペンコーチ。北海道新聞に「いい汗いい話」を12年半執筆。テレビ、ラジオ、講演などスポーツジャーナリストとして活動中。

2016年09月02日   北海道新聞