ゴエモンのつぶやき

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障害者施設で入所者たたく虐待2度、県が改善勧告 兵庫・淡路

2016年09月10日 02時43分13秒 | 障害者の自立

 兵庫県淡路市の障害者支援施設「フローラほくだん」で、2014年と今年の2度、介助中に職員が入所者を手でたたく虐待があったことが9日、県への取材で分かった。県は施設の対応に改善がないとして、今年6月、施設を運営する社会福祉法人「淡鳳会」に改善勧告を出した。

 県によると、14年3月、男性職員が男性入所者の額を手でたたいた。今年3月には別の男性職員が、別の男性入所者の頬を手でたたいた。入所者にけがはなかった。職員はともに、介助中に感情的になり、ついたたいてしまったという趣旨の説明をしている。

 施設を巡っては、14年1月以降、虐待があったとの通報や相談が複数回寄せられた。県は監査や立ち入り調査の結果、虐待防止のため法人が作った委員会に第三者がいないことや、職員の労働環境が良くないとして、6月に改善勧告を出した。

産経ニュース    2016.7.9


「壁」突き崩す力に 開会に寄せて

2016年09月10日 02時39分47秒 | 障害者の自立

 八月二日、東京都内で行われた日本選手団の結団式は重苦しい雰囲気の中で始まった。直前に相模原市で起きた障害者施設殺傷事件を受けて、選手団は黙とうをささげ、犠牲者の冥福を祈った。

 全員が障害者である選手にとって、偏見と差別感情をむき出しにした事件の衝撃は計り知れない。日本パラリンピック委員会の鳥原光憲会長は「社会の変革が一段と進みつつある今日、このような犯罪を許すことはできない」と断じた。

 前回ロンドン大会は、チケットが完売し、英国民の意識の高さを裏付けたが、リオでは今のところ、低調ぶりが話題となっている。

 ポルトガル植民地時代の名残と現代が混在する趣のあるリオの街を歩くと、歩道は段差だらけで、視覚障害者を誘導する類いの物は見当たらない。そもそも障害者の姿を選手以外ではほとんど見かけない。「ブラジル人は障害者を支えようという意識が低い」と指摘する市民の声も聞いた。

 南米で初めて開催される意義は、こういったところにある。障害者アスリートが自らの持つ機能を最大限に生かし躍動する姿は、五輪同様、時にそれ以上、見る者を熱くさせる。それは健常者と障害者を隔てる「壁」を突き崩す力となっていく。

 大会を経て、障害者が生活しやすい街にどう変わっていくのだろう。地球の反対側だけの話ではない。先達である日本で起きた事件をどう受け止めるのか、一人一人が自らの「壁」を見つめる機会にもなる。障害の有無から、人種、国籍、性差…ありとあらゆる壁を。

 ともあれ、まず観戦を楽しみ、声援を送ってみよう。開会式の行われたマラカナン競技場は、事前の予想を覆す熱気に包まれた。心を揺らすスポーツの祭典が始まった。

 (荘加卓嗣)  2016年9月8日  中日新聞


障がい者スポーツをPR

2016年09月10日 02時27分54秒 | 障害者の自立

リオデジャネイロ・パラリンピックが7日(日本時間8日)に開幕したが、東京都は4年後の東京パラリンピックに向けて、障がい者スポーツの体験イベントなどを精力的に開催し、機運を高めている。都議会公明党(長橋桂一幹事長)は、パラリンピアン(選手)の養成や、多くの都民が障がい者スポーツに触れる機会を増やすため、都が主体となって情報発信に全力を挙げるよう強力に訴えてきた。

東京ゆかりのパラリンピアン輩出を後押ししようと、都は今年1月から「パラリンピック選手発掘プログラム」をスタートさせた。8月21日には、東京都障害者総合スポーツセンター(都内北区)と都立王子特別支援学校(同)で、水泳や車いすフェンシング、アーチェリーなど15種類の競技が体験できるイベントが開かれた。これには視覚や知覚障がい者ら151人が参加。試合形式の練習も取り入れられ、各競技団体の関係者が将来のパラリンピアンを見いだそうと、熱心に練習を見つめていた。

一方、パラリンピック競技の魅力を身近に体感できる特別展示も開かれている。都営地下鉄大江戸線では、22の駅構内で、東京パラリンピックで採用されている全22の競技を紹介するパネルなどを展示している。9月21日まで。

 子どもたちが東京五輪エンブレムをパラリンピックエンブレムに作り替えた

8月25日には、同線都庁前駅でオープニングセレモニーが開かれ、都議会公明党のメンバーも参加。ボールを投げたり転がしたりして、いかに目標に近づけるかを競う「ボッチャ」などパラリンピックならではの競技などを見て回った。
また、この日は東京パラリンピックの開幕日に当たるため、都庁前の都民広場でカウントダウンイベントも。東京パラリンピックのエンブレムは、五輪と同じ45個のピースで構成されており、イベントでは都内の小学生ら約150人が藍色のパネルを動かして五輪エンブレムをパラリンピックエンブレムに作り替えるパフォーマンスも行われた。

都は今後もこうしたイベントや展示のほか、障がい者スポーツの体験イベントなどを開き、4年後の大会をめざす。都の担当者は「多くの人に見てもらい、競技に興味を持ってほしい」と語っていた。

都議会公明党が強力に推進

都議会公明党は2013年9月の定例会で、東京パラリンピックは、選手が最高のパフォーマンスで輝く大会にすべきだと主張。15年9月の定例会でも、同大会の開催を機に「障がい者スポーツを世界のメジャーなスポーツへと育てる転換点とすべきだ」と述べ、障がい者スポーツの体験型学習の拡大に加え、映像を活用した機運の醸成や選手の養成に向けた拠点整備などを訴えていた。

イベントで車いすフェンシングを体験する参加者ら

公明新聞:2016年9月9日


あん摩師の養成施設「新設認めて」 学校法人が国を提訴

2016年09月10日 02時19分13秒 | 障害者の自立

 視覚障害がない人を主に受け入れる「あん摩マッサージ指圧師」の養成施設の新設を認めないのは、憲法が保障する「職業選択の自由」を制限しているとして、大阪市の学校法人が国に認定を求め、大阪、東京、仙台の各地裁に提訴した。国は「視覚障害者向けに確保すべき職業」として認定しておらず、法人側は9日に大阪地裁で開かれた第1回口頭弁論で「根拠があいまい」と訴えた。

 原告は「平成医療学園」とその関連法人。訴状によると、法人側は昨秋、厚生労働省文部科学省に対し、健常者と弱視者を対象にしたあん摩マッサージ指圧師の養成課程の導入を申請したが、今年2月までに不認定とされた。

 「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律」(あはき法)は、あん摩業が視覚障害者に適しているとして優先措置を規定。健常者の参入で視覚障害者の生計維持が困難になると国が判断すれば、健常者向け養成施設設置を「当分の間」認めないことができるとしている。しかし、この規定は1964年の改正後、見直されていない。

 法人側は「50年以上前の規定で、『当分の間』ははるかに経過している。結論ありきとしか考えられない」と訴えている。

 《あん摩マッサージ指圧師》 国が認定した養成施設で技能・知識を修得し、国家試験に合格すると得られる国家資格。従事者は約11万3千人(2014年現在)で、そのうち約2万6千人が視覚障害者厚生労働省によると、国認定の養成課程は全国に約170(定員計約2700人)あり、半数は「はり師」「きゅう師」の養成も同時に実施している。

2016年9月9日   朝日新聞


「感動ポルノ」を超越したパラリンピックの感動

2016年09月10日 02時12分38秒 | 障害者の自立

 表彰式を終えた柔道男子60キロ級の広瀬誠は、スタンドの娘たちの首に銀メダルを掛けた。決勝戦は一本負け。悲願の金メダルこそ逃したが、39歳にして12年ぶりのメダル獲得。6歳、3歳、2歳の3人の娘は、父親に抱きついて喜んだ。広瀬の笑顔も満足そうだった。感動的な、ほほ笑ましい光景だった。

 35歳で臨んだ前回のロンドン大会でメダルを逃し、引退を決意したが、翌年復帰を決断する。今年5月の代表選考会後、広瀬はその理由をこう語っていた。「ロンドンの時、上の娘はまだ2歳で、何も覚えていなかった。だから目の見えない父が頑張っている姿を何としても見せたいと思ったんです」。その目的を4年かけて見事に結実させた。

 リオ・パラリンピックは8日から競技が始まった。2人がしっかりと組み合って開始する視覚障がい者による柔道は、差し手争いのほとんどない力勝負で実に見応えがあった。車いすバスケットボールでは日本は惜しくもトルコに初戦を落としたが、目まぐるしい車いす操作とシュートの精度は、健常者の競技に劣らぬ迫力があった。選手たちが障がい者であることを、試合終了まで忘れていた。

 8月に障がい者の姿を過度に感動的に取り上げるメディアの手法についての論争が話題になった。障がい者が出演するNHKのバラエティー番組「バリバラ」で、メディアが障がい者を感動をかき立てる手段として描くことを「感動ポルノ」という言葉で批判。視聴者から「共感する」などの大きな反響があった。

 パラリンピアンたちを見ていると、「感動ポルノ」がいかに陳腐であるかが分かる。演出のないアスリートたちの戦う姿は、視覚障害も下半身まひも忘れさせる圧倒的な力がある。「かわいそう」や「頑張って」の同情が入り込む余地がない。パラリンピックは「感動ポルノ」を超越した、障がい者の真の姿に感動できる。

9月9日   日刊スポーツ