ゴエモンのつぶやき

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68歳「シャイニー」鮮やか予選突破 卓球・別所キミエ

2016年09月11日 01時53分34秒 | 障害者の自立

(9日、卓球女子)

 68歳。日本代表最年長選手が、卓球女子シングルス(車いす)の予選を突破した。別所キミエ(兵庫県障害者スポーツ交流館)は「次もやるしかない。ひたすら打ち返します」。2008年北京大会から、これで3大会連続での準々決勝進出だ。

 愛称は、輝きを意味する「シャイニー」。「化粧は、目力やから。アイラインをしっかり描いてきた」。その言葉通り、9日の予選リーグでは鋭い眼光で、会場でひときわ目立った。頭にはピンクや青のチョウの髪飾りが38個。爪には、ブラジルと日本の国旗をデザインしたネイルが光った。

 予選は3人1組で戦い、上位2人が準々決勝に進む。初戦は、ロンドン大会の金メダリストで、世界ランキング1位の中国選手。素早い球足に対応しきれず、ストレート負け。8時間後の香港選手との試合では、左右に振って相手のミスを誘って快勝した。

 兵庫県明石市出身。骨盤にがんが見つかり、44歳のときに車いす生活に。リハビリで始めたのが卓球だった。04年、56歳でアテネ大会に初出場。障害者のイメージを変え、選手としていつまでも輝きたいと、身なりにこだわってきた。

 北京大会も前回のロンドン大会も、5位。「いつも5位から上がってないんでね、もうちょっと上にあがりたい。というか表彰台にあがりたい。ほっとしている場合やない」。引き締まった表情で会場を後にした。

写真・図版

卓球女子シングルス(車いす)予選で香港の選手と対戦する別所キミエ

2016年9月10日   朝日新聞


“スマート杖”から“音の顕微鏡”まで、「JDA 2016」国内審査通過5作品を発表

2016年09月11日 00時54分17秒 | 障害者の自立

 一般財団法人ジェームズ ダイソン財団は、国際エンジニアリングアワード「第11回 ジェームズ ダイソン アワード 2016」(以下、JDA)の国内最優秀作品、および国内審査通過作品を発表した。JDAは、次世代のデザインエンジニアの支援・育成を目的に毎年開催されているアワードで、テーマは「問題解決をデザインする」アイデア。今年は新たに中国と韓国を加えた世界22カ国で同時に開催している。

 国内最優秀賞は、プロダクトデザイナーの三枝友仁氏が製作した「Communication Stick」。介護施設へのヒヤリングを通じ、施設管理者が被介護者に外出を推奨するのが困難な理由として「迷子」と「転倒」の2つがあることが分かったという。それを解決するために開発されたCommunication Stickは、通信機能や音声読み上げ機能を搭載した、いわば“スマート杖”だ。杖に向かって話すとテキストメッセージを送信し、受信したテキストメッセージは音声で読み上げる。被介護者が外出しても介護者と常にコミュニケーションをとることができる仕組みだ。さらに転倒を検知すると位置情報を通知する機能も備えているという。

 国内審査2位は、中央大学、理工学部精密機械工学科の山田泰之助教授による「TasKi」。腕を長時間あげたままにして行う果実などの収穫作業をサポートするツールだ。ロボットやパワードスーツのような大がかりな仕掛けではなく、バネやヒンジといった機構の組み合わせでアシスト力を発揮するという。もちろん電池も不要だ。

 3位は、OTON GLASS社長の島影圭佑氏による「OTON GLASS」。同社は文字を読むことが困難なディスレクシアの方や弱視の方を対象とした、読む行為をサポートするスマートグラス。視点と同一位置にあるカメラで文字を撮影し、OCRと音声変換で読み上げる。

 4位は、東京造形大学、造形学部デザイン学科の川島直己氏が製作した「Design for sound~Sound Microscope」。人間の可聴域外の音を知覚するための“音の顕微鏡”だ。現状では実現可能なものではないことからビデオプロトタイピングという形の作品になっている。

 5位は、情報科学芸術大学院大学、メディア表現研究科の篠田幸雄氏が手がけた「color2vibs」。色彩を3つの振動子に割り当てることで、視覚障害者が触っているものの色調の違いを指先に感じる振動の違いとして識別できるという。

 国内審査通過5作品は、今後、参加22カ国で第1次審査を通過した作品群とともに第2次審査に進む。さらに選考された作品は財団創設者であるジェームズ ダイソン氏による国際最終審査に臨み、国際最優秀賞受賞者には、トロフィーと賞金約3万ポンド(約407万円)、また受賞者が在籍または卒業した教育機関に寄付金約5000ポンド(約68万円)が贈られる。

 2016年09月09日    ITmedia


夢がなかった少年が「韓国のフェルプス」になる

2016年09月11日 00時48分53秒 | 障害者の自立

リオデジャネイロパラリンピックに出場している韓国代表チームが、大会初日の競泳だけで、チョ・ギソン(21)やイ・イングク(21)が金メダル2個を獲得した。チョ・ギソンは9日、男子自由形100メートルS4等級で、1分23秒36の記録で優勝し、パラリンピック自由形で金メダルを獲得した初の韓国選手となった。

 「正直に言って夢などありませんでした。人々の視線もそうだったし、障害者として生きるのが怖かったのです。今は大丈夫ですね。このように自由形初の金メダルを獲得しましたから」(チョ・ギソン)

先天性脳病変障害者であるチョ・ギソンは、小学校3年の時、衝撃的出来事を経験した。隣の机に座ることになった友達が、怖いと泣き出しながら担任に席を変えてほしいと要求したのだ。小さなチョ・ギソンにとって、世間は一緒に暮らすところではなかった。チョ・ギソンは、「歩くことに役立つだろう」と勧められて、2008年、水泳を始めた。母親は息子が歩くことを切に願いながら、一緒にプールに通ったが、チョ・ギソンは今も歩くことができない。しかし、両腕だけで水の中では誰よりも早い男になった。

2009年、経験を積むために出場した水原(スウォン)市長杯50メートルで3位につき、選手としての道に入った。チョ・ギソンは、2014年、仁川(インチョン)障害者アジア大会自由形200メートルで金メダルを獲得して、その名が広まり、昨年、英グラスゴー世界選手権大会の100メートルと200メートルで2冠王になり、周りを驚かせた。表彰式が終わった後、金メダルを高く掲げた彼は、「私の努力は、このメダルにおいては爪ぐらいにもならないだろう」と言い、「苦労した両親、小さい時から母親の関心を奪われた姉、代表チームの先生たちやトレーナーの方々、そしてアイドルであるロンドンパラリンピック金メダリストの(イム)ウグンさん、これらの方々がこの金メダルを作った」と話した。

同日、男子100メートル背泳ぎS14等級で、59秒82の大会新記録で優勝した自閉性障害者であるイ・イングクは、4年前のロンドンパラリンピックで大変戸惑ったことがある。最年少として参加し、予選をトップで通ったが、決選には出られなかったのだ。試合開始20分前までに指定の場所に到着しなければならなかったが、3分遅れたためだ。父親のイ・ギョンレ氏(52)は、「胸が痛んだが、メダルは重要なことではなかった。水を怖がっていたイングクがそこまでできたことが誇らしかった。先生(監督)に対しても、『頑張ろうとしてミスをしたのだから、あまり悲しまずに頑張ってほしい』と声をかけた」と話した。イ・イングクは6歳になっても話すことができなかった。父親は、「家族の中に口で話すのが遅かった人がいたので、時間が経つと大丈夫だろうと思ったが、小学校に入学してもよくならなかった。長孫が障害者であることを認めなければならず、両親にも申し訳なかった。それでも自分の子供だったので、諦めるわけにはいかなかった。できる限りのことをしようと努力したが、このように金メダルまで手にし、嬉しく思う」と話した。

チョ・ギソンとイ・イングクの金メダル獲得のニュースを誰よりも喜んだ人がもう一人いる。ロンドンパラリンピック代表チームの監督を務めたチョ・スンヨン氏(41)だ。当時、とめどなく涙を流しながら教え子の失格を悲しんでいたチョ氏は、そのことで代表チームから降ろされ、今は私設水泳プールで水泳を教えている。チョ・ギソンが泳ぐのがつらくて、あきらめようとしたとき、「最後までやってみよう」と手を差し伸べ、仁川アジア大会で金メダルを抱かせた指導者が、ほかならぬチョ監督だ。

チョ・ギソンは金メダルを獲得後、「本当にありがたい方だ」と話した。チョ・ギソンとイ・イングクは今も、チョ監督から個人講習を受けている。韓国で夜明けまで起きていて、教え子たちのレースを見守ったチョ監督は、「あまりにも優秀な選手たちであり、今の代表チームの指導者の方々がうまく教えてくださったおかげだ。本当に誇らしい。イングクが金メダルを取ったので、少しは気持ちが軽くなった。大ミスを犯した私を理解してくださったご両親にも感謝したい」と話した。

2016 07:10   東亜日報


リオパラリンピック開会式

2016年09月11日 00時29分01秒 | 障害者の自立

第5幕、開会式後半に入り「パラリンピックのレガシー」をテーマに、リオパラリンピック委員会会長のカルロス・アルスラ・ノズマンと、IPC(国際パラリンピック委員会)会長のフィリップ・クレーヴァンが挨拶した。
ノズマンは「リオパラリンピックの歴史を作るのは、アスリート、ボランティア、そしてここにいる観客全員だ」と話し、観客はその言葉に拍手で応えた。一方、ノズマンがブラジル政府の協力に対する感謝を表明すると、会場からは大きなブーイングが起こり、スピーチが一時中断される場面も見られた。クレーヴァンはスピーチの中で、難民選手団に対し、「彼らは最も希望を与えてくれるアスリートだ」と述べた。最後にブラジル大統領のミチェル・テメルが開会の宣言をすると、会場からはまたもブーイングが起こった。

第6幕は、私たちに「視覚」について問いかける内容となった。光の爆発が起こると、会場の照明が落とされ、観客たちは一時視覚を失った。次の瞬間、視覚障害者が使用する白杖を持つパフォーマーが登場。ステージ上に何本もの大きな白杖の光が現れた。その後、ステージ全体に大きな目のイメージが映し出され、渦となって形を変えた。イコライザーを表すプロジェクションも映し出され、視覚以外の感覚にもっと意識を向けることの重要性を伝えるパフォーマンスになった。
盲目のダンサー、レナタとオスカーは、ブラジルを代表する作曲家ヘイト・ビラロブの音楽に合わせてバレーを踊った。二人がスクリーンに触れると、触感が視覚化され、視覚障害者が普段触感から得ている情報が表現された。

第7幕では、リオパラリンピックの公式ロゴマークとしても使用されているピストグラムによって、パラリンピックの競技種目がアニメーションになった。巨大なピストグラムが書かれた白い板が、黒い棒を並べた装置の中に入ると、ピストグラムがアニメーションとして動き出すという演出。今回ピストグラムが使用されたのは、ピストグラムが国境や年齢を超えたコミュニケーションのツールとしてこれまで親しまれてきた、という理由からだ。その後、パラリンピックのシンボルである赤、青、緑のオブジェクトがステージ中央に設置され、盛大な花火が打ち上げられた。

第8幕は、身体に障害のある息子の「サッカーがやりたい!」という願いを叶えるため、アレクサンドラ・ファレイロスが始めたプロジェクトが紹介された。そのプロジェクトは、身体に障害のある子どもとその親がバンドを介してつながり、「親子で一人のプレイヤー」としてサッカーをするというもの。
プロジェクションマッピングにより現れたサッカー場を、パラリンピックシンボルの旗を持った10人の障害を持つ子どもたちが、父親とともに入場した。パラリンピックシンボルの旗は、ブラジル国旗の横に高らかと掲げられた。

第9幕のテーマは「テクノロジー」。両足に義足をつけたアミー・プルディが、ドイツの会社が開発した産業用ロボット「クーカ」とともに華麗なダンスを披露した。途中、クーカがプルディにもっと複雑なダンスをするよう要求すると、プルディはその要求に応え美しいダンスを披露。一方、プルディがクーカに同じ要求をするとクーカはその要求に応えられず、会場からは笑いが起こった。

第10幕は聖火リレー。河合純一などが繋いできた聖火が、マラカナンスタジアムにともされた。途中、走者の一人マルシア・マルサルがバランスを崩し転倒するアクシデントもあった。しかし、スタッフの支えで再び立ち上がると、会場からは今日一番の声援が送られた。その姿に一部の海外メディアは、「彼女の転んでもまた立ち上がる姿は、パラリンピックを象徴する出来事だ」と賛辞を送った。マルサルは1984年のニューヨーク・アイレスベリーパラリンピック陸上200メートルで金メダルを獲得するなどしたブラジルを代表するアスリートだ。
式の最後は、ダンサーがサンバのリズムに合わせてステージを埋め尽くした。
観客もサンバのリズムに合わせて体を動かし、盛り上がりの中開会式は幕を閉じた。

美しいダンスをみせたプルディと産業用ロボットのクカ

無数の白杖の光が、暗闇に浮かび上がった

ステージに浮かび上がったパラリンピックのシンボル 

2016年9月10日   パラフォト


中西4位、高桑5位 パラリンピック女子幅跳び

2016年09月11日 00時20分45秒 | 障害者の自立

 【リオデジャネイロ=本社取材団】リオデジャネイロ・パラリンピック第三日の九日、陸上の女子走り幅跳び(切断などT44)で、メダルを狙った三大会連続出場の中西麻耶(31)=うちのう整形外科=は四位、高桑早生(24)=エイベックス=は五位に入った。

 自転車の女子タンデム1000メートルタイムトライアル(視覚障害)では鹿沼由理恵(35)=楽天ソシオビジネス=が五位だった。視覚障害者による柔道の女子57キロ級で初出場の広瀬順子(25)=伊藤忠丸紅鉄鋼=は準決勝で敗れ、三位決定戦に回った。

 第二日の八日には、柔道男子60キロ級の広瀬誠(39)=名古屋市中村区、愛知県立名古屋盲学校教=が銀で今大会の日本選手団メダル第一号となった。

 同66キロ級の藤本聡(41)=徳島県立徳島視覚支援学校職、競泳男子100メートル背泳ぎ(知的障害)の津川拓也(24)=ANAウイングフェローズ・ヴイ王子=はともに銅メダルに輝いた。

陸上女子走り幅跳びで4位となった中西麻耶の跳躍

2016年9月10日    中日新聞