ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

手作り電動車いす 世界へ

2016年09月24日 01時56分47秒 | 障害者の自立

◇障害者支援ロボ大会 和大チーム参戦

 ロボット工学技術の支援を受けた障害者が様々な競技に挑む初の国際大会「サイバスロン」が10月、スイスで開かれる。「電動車いす」部門には、日本代表として和歌山大チームが参戦する。チームは21日、1年間かけて開発した電動車いす「P―WA」をキャンパスで披露、活躍を誓った。

 同大会は、障害者の日常生活向上につながる技術開発に重点が置かれている。出場するのは、システム工学部の中嶋秀朗教授(ロボット工学)のゼミ生を中心とする7人。好成績を狙おうと、運転手には北京パラリンピックの車いす陸上金メダリスト・伊藤智也さん(53)を迎えた。

 電動車いす部門は、階段やスロープ、スラロームなど、6種類のコースが設定されている。P―WAはアルミ製で、重さ約80キロ。大きな段差を乗り越えるため四つの車輪は個別に動き、車体の傾きを測定するセンサーで座面を水平に保つなど、学生らが日頃の研究で培った高い技術力が駆使されている。

 この日の模擬走行では、階段をスムーズに乗り越え、スラロームをよどみなく通過する様子に、見学に訪れた学生や教員らから驚きの声が上がった。

 伊藤さんは「階段や坂道でも常に体がまっすぐに保たれており、他の電動車いすに比べて安心感が違う」と乗り心地に満足そう。メンバーの4年古井湧介さん(21)は「手作りのマシンで世界に挑むのは気持ちが沸き立つ。会場でガッツポーズを見せられるよう、万全の調子に仕上げたい」と意気込んでいた。

模擬走行で電動車いすを操作する伊藤さん(和歌山大で) 

模擬走行で電動車いすを操作する伊藤さん

2016年09月22日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

使い手のことを考えたら、建築も車もこうなるんだね。

2016年09月24日 01時42分53秒 | 障害者の自立
富士山を望む広大な敷地につくられた盲導犬の育成施設。犬と人、それぞれの目線に立ってつくられた建築に、家族みんなで乗れるランドローバーで向かいました。
 
富士の裾野、富士宮の街から朝霧高原に向かう途中の草原に建つ日本盲導犬総合センター。盲導犬の育成や周知活動のほか、視覚障害者のための催しなども行う。日本盲導犬協会の同様な施設の中では唯一、見学者に常時開放している。
回廊部分に設置された訓練用の障害物。ガラス張りの館内には、自然光がしっかり入る。

全棟平屋ですべてが回廊で結ばれ、各棟は単一の使途に限定された機能を持つ。盲導犬を必要とする視覚障害者は、約1か月の間ペアを組む盲導犬との共同訓練に入るため、専用の宿泊施設も用意されている。屋根の勾配や向きはあえて統一せず、杓子定規な雰囲気と無縁なのは、さすが日本建築学会賞作品賞受賞だけある。
盲導犬の有力候補たち。盲導犬はまず血統によって選ばれるという。
 
 
 
 
 

スポーツ交流で平和共存を 日中韓が「平昌宣言」採択

2016年09月24日 01時39分06秒 | 障害者の自立

日中韓3カ国は23日、2018年冬季五輪・パラリンピックが開かれる韓国北東部の平昌でスポーツ行政担当相の会談を開き「スポーツ交流を通じて相互理解と信頼を強化し、これを基盤に東アジアの平和共存のため努力する」とうたう「平昌宣言」を採択した。

 3カ国は平昌冬季五輪と20年東京五輪、22年北京冬季五輪の成功のために運営ノウハウの共有などで協力を深めていく方針を確認。「日中韓のスポーツ交流と協力がそれぞれの国民に対する理解拡大の重要な礎になることを認識し、3カ国の未来志向の交流協力を定着させていく」と強調した。

 また今回初めて開いた担当相会談を定例化し、2回目を18年に東京で開くことを決めた。

 会談には松野博一文部科学相と鈴木大地スポーツ庁長官、中国国家体育総局の劉鵬局長(閣僚級)、韓国の趙允旋文化体育観光相が出席。署名式には国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長も同席した。松野氏は「3カ国の間にはさまざまな問題があるが、スポーツはそれを乗り越え友好を推進する大きな力になっていく。会談の成果を具現化したい」と話した。

 宣言では日中韓がドーピング防止で協力し「選手保護の先頭に立ち、世界に公平なスポーツ精神を広める」としたほか、女性や障害者、高齢者を含む「すべての人々のスポーツ活性化」や、スポーツ産業がアジア発展の原動力になるよう努力することなどで一致した。

2016/9/23   日本経済新聞


人工透析患者に「実費負担できないなら殺せ」

2016年09月24日 01時30分40秒 | 障害者の自立

 ニュースサイト・BLOGOSが、9月19日掲載記事「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!」に不適切な表現があったとして謝罪。当該記事を削除のうえ、謝罪文に差し替えました。

謝罪文 BLOGOS編集部の謝罪文

 

 同サイトは有識者のブログ記事を転載して伝えるメディア。当該記事も、フリーアナウンサー・長谷川豊氏の同名記事から転載したものでした。

 

転載元 転載元である長谷川豊公式ブログの記事

 

 ある医師が語ったという「人工透析患者の8~9割は『自業自得』の食生活と生活習慣が原因」との言説から論は出発。人工透析患者は1級障害者に認定されるため、医療費は無料になります。その現状をイソップ童話になぞらえ、「自業自得なキリギリスが、健康に気を遣って生活しているアリの納めた保険料で生きている」といった論旨を展開。「キリギリスは餓死しなければいけない」「日本の病魔の1つが『保険』であることは確か」など、タイトル通り辛らつな言葉で締めくくられています。

 この論は健康保険制度の問題を提起するものでしたが、「この書き方では殺人を不特定多数に呼びかけてはいないか」「いち医師の意見をさも全体の問題かのように述べている」など、ネットでは多くの批判が寄せられました。

 BLOGOS編集部は「チェック体制の不備から、編集部内で検討、筆者との協議などが十全に行われないまま掲載(転載)に至ってしまいました」と説明。当該記事に不適切な表現が含まれているとの認識の下、長谷川氏と協議を行ったうえで、補足記事を含め削除する判断を下したそうです。なお、長谷川氏は寄せられた批判に対し、自身のブログで反論を続けています。

2016年09月22日   ねとらぼ


若年性認知症が広げた縁(下) 心配ないよ 外に出よう

2016年09月24日 01時23分04秒 | 障害者の自立

 八月中旬のお昼前、名古屋市西区の弁当店。「包丁で野菜をうまく切りそろえられないのですが…」

 心配顔で申し出たのは、アルツハイマー型認知症を患う山田真由美さん(56)。職業訓練を受けるために、この日初めて店を訪れた。「多少の切り損じはカバーできますよ」。店長の言葉に表情が和らいだ。

 二十二年前から、市内の小学校で給食調理員として勤めてきた。短時間に千食を作るため戦場のような忙しさで、材料は素早く同じ大きさに切る。だが「症状が進んで、時間に追われる作業ができなくなり、包丁への恐れも出てきた。同僚の助けはあったが、休職するしかなかった」。

 今は毎日、一人暮らしの自宅で過ごす。職場に復帰したい、でも前のような仕事は無理かもしれない-。気持ちは揺れ動いていた。

 そんな思いを知り、手を差し伸べたのが、名古屋市認知症相談支援センターで、若年性認知症の人への支援を担っている鬼頭史樹(ふみき)さん(35)だ。障害者の就労継続支援事業所で、若年性認知症の人も通っているこの弁当店を、鬼頭さんに紹介してもらった。

 「週二回の訪問リハビリで、忘れてしまいがちな包丁の使い方を教えてもらうこともできる。弁当店での実践とリハビリを組み合わせる機会になりますね」。鬼頭さんにこう励まされ、好きな料理の仕事を今後の目標として持ち続ける気になった。

 鬼頭さんと知り合ったのは二〇一三年十一月。センターが開いている若年性認知症の人と家族の交流会「あゆみの会」の場だった。

 認知症と分かった当初、病気について知られたくないという思いが強かった。一年半後、同じ症状を持つ女性と出会い、前向きになっていった。「交流会では最初のうちは積極的に話さず、壁をつくっている感じだったのに、話して共感し合う関係になれたのは女性ならでは」。鬼頭さんは、当事者との出会いが新たなパワーを生む瞬間を目の当たりにして、感心したという。

 山田さんと共鳴し合った女性は昨冬、大阪に転居していった。でも、手を差し伸べてくれる人が多いことを実感した山田さんは、月一度の例会などの催しに積極的に参加し続けている。

 八月にセンターであった勉強会には、認知症で一人での外出に不安を抱える五十代の女性を誘った。待ち合わせの場所を忘れていた女性と合流するのに時間はかかったが、女性は「山田さんは私の介護福祉士みたいな存在」とほほ笑む。山田さんも「着替えが難しい私を、彼女が手伝ってくれるんです」と、助け合う関係をうれしそうに話す。

 山田さんが気にかかるのは、若年性認知症の人たちが閉じこもりがちになってしまうこと。若いのに仕事ができなくなって一人で家にいると、存在価値がなくなったようで落ち込んでしまうから。「私のように、勇気を出し外へ一歩踏み出せば、助けてくれる人がたくさんいる」。鬼頭さんの勧めで、そんな気持ちをさまざまな場で語り始めた。

 八月に名古屋市内であった市民講座。「認知症の人たちが住みやすい社会にするため、頑張らなくっちゃ」「認知症になっても心配ないと伝えたい」。一般市民六十人にこう決意を語ると、最近明るくなった表情が、さらに輝いた。 

交流会の例会で、認知症相談支援センターの鬼頭史樹さん(左)らと談笑する山田真由美さん

2016年9月22日   東京新聞