県は、身体障害者の県職員採用選考を、知的・精神障害者にも拡大すると発表した。4月から法定雇用率の算定基礎に精神障害者が加わったことを踏まえた。
国が定める障害者の法定雇用率は今年度から引き上げられ、地方公共団体は2・5%、教育委員会は2・4%になった。県の雇用率は昨年6月1日現在で知事部局3・22%、教委2・28%だった。
毎日新聞 2018年6月4日
県は、身体障害者の県職員採用選考を、知的・精神障害者にも拡大すると発表した。4月から法定雇用率の算定基礎に精神障害者が加わったことを踏まえた。
国が定める障害者の法定雇用率は今年度から引き上げられ、地方公共団体は2・5%、教育委員会は2・4%になった。県の雇用率は昨年6月1日現在で知事部局3・22%、教委2・28%だった。
毎日新聞 2018年6月4日
「お前が俺の目になり、俺がお前の脚になる」。2人や3人で一緒に乗れるタンデム自転車の普及に努める津賀薫さん(67)=松山市錦町=にとって、この言葉が活動の原点だ。
NPO法人「タンデム自転車NONちゃん倶楽部」の理事長として、タンデム自転車のイベントを開催。目や足などに障害がある子どもや大人に、自転車を楽しむ機会を提供してきた。
津賀さんの夫・徳行(のりゆき)さんは46歳の時、薬害で視覚障害となり、車や自転車に乗れなくなった。津賀さんも右足に障害があったので、それから助け合って暮らしてきた。ある日、タンデム自転車のことが話題になった時に徳行さんが薫さんに語ったのが、冒頭の「お前が……」という言葉だ。
タンデム自転車に2人で乗る夢はかなわぬまま、徳行さんは2009年に畑で倒れ、63歳で亡くなった。一時は悲しみを乗り越えられなかったが、インターネットでタンデム自転車のことを改めて調べ、あの時の言葉を思い出した。
警察に「タンデム自転車の走行許可は署名活動をしたらかなうのか」と問い合わせると、公道での走行が解禁される直前だと知った。ちょうど徳行さんの一周忌の前だったので、「運命的なものを感じた」。早速タンデム自転車2台を購入し、視覚障害がある知人らに声をかけ、10年に初めての体験会を開いた。
最初は10人ほどだった参加者が、昨年は約240人に。ボランティアや寄付の輪も広がり、タンデム自転車を20台以上そろえるまでになった。自転車で風を切った障害者の「生きててよかった」という言葉が、活動の力になっている。(前田智)
――主な活動を教えてください
タンデム自転車は主に、前にボランティアの「パイロット」、後ろに障害者が乗ります。松山市の県運転免許センターで年に1回講習会を開き、障害者とパイロットに公道を安全にタンデム自転車で走る技術と知識を学んでもらっています。松山競輪場での体験会も大きな催しの一つ。今では200人以上が参加してくれる。お花見サイクリングなどもしています。
――参加した人はどんな様子ですか
視覚と体、言葉に障害がある48歳の男性が参加しました。周りの人は当初「乗れるわけなかろうが」という反応でしたが、自転車に乗って風を切ると、「顔つきが変わった」と驚いてました。この男性はその後、自転車だけでなく、水上バイクに乗ったり海で泳いだりすることにも挑戦している。彼の変化に、「周りが線を引かなければ人はできるんだ」ということを実感しました。
障害者と一緒に自転車に乗る「パイロット」も、一度なった人は「心が洗われる」と何度も参加してくれます。健常者にとっても大きな体験。6月24日に松山競輪場で体験会、7月16日に上島町でタンデム自転車とタンデムシーカヤックを体験する催しをして、8月5日は松山市でタンデム自転車と水上バイクを楽しみます。ぜひ参加してほしい。
――これからの目標は
参加してくれている人たちの可能性を広げるためにも、体験の機会を絶やさないようにしたい。そのために2020年に認定NPO法人になるのが目標です。
全国には公道でタンデム自転車を走れない県があります。愛媛のイベントに参加したことをきっかけに、自分の県でもタンデム自転車で公道を走れるようにしようと、活動している障害者がいます。全国で走れるように応援したいです。
つが・かおる 1951年、松山市生まれ。市の母子保健推進員も務め、健診時に子どもに紙芝居を披露するなど、子育て支援にも取り組んでいる。タンデム自転車のイベントなどの問い合わせは携帯(090・3189・5918)へ。
タンデム自転車を手にする津賀薫さん
2018年6月4日 朝日新聞
障害者と健常者がともにステージに立つ「命輝け京都第九コンサート」の結団式が3日、京都市中京区の京都アスニーで開かれた。約300人が参加し、11月の本番に向けて練習に励むことを誓った。
同コンサートは、NPO法人「命輝け第九コンサートの会」(山科区)が1993年から2年に1度開催。ベートーベンの「交響曲第9番」を約450人で熱唱する。ソプラノやアルトなど通常の4声パートに加え、音域を狭めて障害者らにも歌いやすくした「第5パート」や、「手話隊」を設けている。
結団式では、同会の久馬正義理事(65)が「歌声が社会に対するバリアフリーのメッセージにつながる」とあいさつ。指導者や練習会場の紹介、参加者での合唱があり、本番への士気を高めた。
同会は合唱の参加者を募集している。本番は11月25日午後2時から、京都コンサートホール(左京区)で。練習は京滋や大阪など計11カ所で月2回程度行う。詳しくは久馬理事の携帯電話090(8824)8187。
「命輝け京都第九コンサート」に向け練習場所や指導者が発表され、本番の成功を誓った結団式
2018年06月04日 京都新聞
第56回近畿視覚障害者グランドソフトボール大会と、第18回全国障害者スポーツ大会グランドソフトボール競技近畿地区予選会(日本盲人会連合近畿ブロック協議会など主催)が3日、田原本町宮森の県心身障害者福祉センターグラウンドなどで行われた。
音を聞き分けてプレーする選手