2017年度に障害者が県内のハローワークを通じて就職した件数は前年度比3・1%増の1809件で、8年連続で過去最高を更新したと新潟労働局が発表した。障害者雇用への理解が進んだことに加え、18年度の障害者の法定雇用率引き上げを前に採用を活発化させた企業が多かったことが件数増につながった模様だという。
就職した障害者の障害種別では、精神障害者が819件(前年度比4・6%増)と最も多く、身体障害者は496件(2・6%減)、知的障害者は364件(2・5%増)、発達障害などその他は130件(21・5%増)だった。事業縮小などで解雇された障害者は22人で、前年度より2人減った。
就職先の業種別では、製造業が381件(24・9%増)で最も多く、医療・福祉の375件(17%減)、卸売・小売業の318件(7・8%増)が続いた。職種別では「運搬・清掃・包装など」が558件で最も多く、次に多かったのが「事務作業」の332件。輸送・機械運転や農林漁業などは2桁台にとどまった。
18年4月から障害者の法定雇用率が引き上げられ、常時雇用している労働者に占める障害者の割合を民間企業は2・2%以上、国や地方自治体は2・5%以上にするよう義務づけられた。同局は「法定雇用率の引き上げに伴い障害者の求人が増えることを期待する」としている。
毎日新聞 2018年6月16日