ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

盲導犬の入店拒否も、嘆く障害者

2018年06月12日 11時47分18秒 | 障害者の自立

差別解消法3年目、遠い共生社会

 障害のある人に対する差別の禁止などを盛り込んだ「障害者差別解消法」が施行から3年目を迎えた。福井県内でも、当事者らが声を上げて差別的対応が解消された例がある一方、県身体障害者福祉連合会に寄せられた相談は昨年度451件にも上り、自治体や障害者団体が事業者などに改善を求めるケースが少なくないことが分かった。「障害に対する配慮が社会全体に広がっていない」と考える当事者も多く、誰もが分け隔てられることなく共に暮らせる社会の実現は道半ばだ。

 「盲導犬はだめです」。福井市内の全盲の女性(73)は昨年、同市内の飲食店を友人と訪れた際に入店を拒否された。これまで何軒も断られた経験があり「またかって感じ。がっかりです」と残念がる。他の客に迷惑がかかる可能性を店側は主張するが、7年間ともに暮らす盲導犬はしっかりとしつけされ「ほえたりかみついたりすることはなく、衛生面にも気を使っているのに」と憤りを隠さない。

 2016年4月に施行された障害者差別解消法は、不当な差別的取り扱いを禁止している。正当な理由のない同伴拒否は差別的取り扱いに当たり、02年施行の身体障害者補助犬法でも禁じられている。

 市の施設でも入場を拒否されたことがある女性は「盲導犬はペットじゃなく私の目そのもの。自分を否定されたようで悲しい」と話し、法の理念浸透にはまだ時間が必要と感じている。

 重度・重複の障害がある人の活動をサポートする福井市の「げんきの家」の利用者とスタッフは昨年、同市内のスーパー銭湯に出掛けた際、受け付けで呼び止められた。「何かあったら責任が取れない。設備の整った専門の施設に行ってください」。生活支援員の男性(28)は「入り口にスロープがあり、これまで何度か利用してきたのに突然言われた。けがをされたら施設として困るのは分かるけれど、傷ついた」と唇をかんだ。

 「車いすの人が舞台に上がれるようホールの管理者に協力を頼んだら主催者側で用意してと言われた」「病院駐車場の発券位置を低くしてと要望したが返事さえない」「(2月に車いすで)運転免許証の更新に行ったらエレベーターがないため、暖房のない別室に案内された」-。

 県身体障害者福祉連合会の「障害者110番」には、16年度546件、17年度451件の相談があり、公的施設・機関に対する苦情も絶えない。

 一方で、障害者に配慮した改善もみられる。

 県内のある高校では、昨年度入学した弱視の生徒に授業中の単眼鏡使用を認め、チョークの色や書き方を工夫した。耳の不自由な有権者に配慮し、全ての投票所に筆談ボードなどの配備を検討している選管もある。

 車いすや補助犬同伴を理由に宿泊、利用を拒否したホテルや道の駅には、自治体が指導し、管理者が従業員に改善を指示した。県は4月、県共生社会条例を施行した。事務局の県障害福祉課は「法の理解が進んだとは言い難く、条例もできたばかり」とし、法律と条例の周知を図る。

盲導犬「あいむ」と歩く女性。白杖を使うよりも不安が少なく、さっそうと動けるという

2018年6月11日    福井新聞


保護犬・保護猫と暮らす「障害者グループホーム(共同生活援助)」を開設!

2018年06月12日 11時38分15秒 | 障害者の自立

動物を介在することによって、障害者の自立を促進。保護犬1人目はミニチュアシュナウザーの「さだはる」くん

かわいい仲間「さだはる」くんを迎えてスタート!!

この度、株式会社CARE PETS(本社:東京都目黒区、代表取締役:藤田英明、以下「当社」)は新規事業である保護犬・保護猫と暮らす障害者グループホーム(共同生活援助)「わおん」を千葉県八千代市に6月1日付で開設いたしましたので、下記の通りご報告いたします。


■保護犬・保護猫と暮らす障害者グループホーム「わおん」開設の経緯

ペット共生型福祉施設「わおん」シリーズは、当社が2018年から新たに立ち上げた事業になります。
現在下記のような「わおん」事業を展開しており、今後も積極的に展開していく計画です。

■愛犬と通える高齢者デイサービス(通所介護)「わおん」(東京都大田区に6月1日開設)
■保護犬・猫と暮らす障害者グループホーム(共同生活援助)「わおん」(千葉県八千代市に5月1日・6月1日に開設)
■保護猫カフェ高齢者デイサービス(通所介護)「わおん」(東京都大田区に8月1日開設予定)
■ペットと一緒の方限定の老人ホーム(サービス付き高齢者向け住宅)「わおん」(神奈川県川崎市に12月1日開設予定)

今回開設した障害者グループホームは、様々な境遇や障害の方が一緒に住み、職員や他の入居者と関わり、時に支え合いながら、地域の中で孤立しないで生活することができ、生活不安を軽減させることを目的としています。

ただ、障害特性として、入居者間での人見知りだったり、なかなか他者と打ち解けられない入居者の方も多くいます。「わおん」のグループホームでは、動物を介して他者とコミュニケーションをとったり、命を預かることで責任感を持っていただくことで自立の助けになればと考えました。

当社代表の藤田自身、精神分野専門の国家資格である「精神保健福祉士」を保有し、精神科病院での現場経験もあり、CARE PETSで培ったノウハウを、介護・障害福祉領域への発展に活かしたいという思いから、障害者グループホーム事業開始に至りました。

またペット共生型福祉施設で殺処分対象となった保護犬・保護猫を引き取ることで一つでも多くの命を救うことも目的のひとつとなっています。
 



■アニマルセラピー効果に期待、一つでも多くの命の救済を願って

今年から立上げを始めたペット共生型福祉施設「わおん」事業の障害者グループホームは、5月1日、千葉県八千代市に1号店(男性棟)が、6月1日、同市内に2号店(女性棟)が稼働を開始いたしました。
「アニマルセラピー効果による自立支援」と「殺処分0」が期待できるよう、保護犬の「さだはる」を迎えて、スタッフ一同一丸となって誠心誠意、施設の運営をしてまいります。

 

■保護犬・保護猫と住める障害者グループホーム「わおん」について
「わおん」は当社が2018年から新たに立ち上げた新規事業です。
当社の理念である「人間福祉と動物福祉の追求」をさらに実現に近づけるために、人と動物が一緒に過ごせるペット共生型のデイサービスや、保護犬・猫と共に暮らす障害者のグループホームなどを順次OPENしています。愛犬と過ごせるほか、常駐看護師による安心の医療体制や理学療法士による高度な機能訓練など介護度の高い方の受け入れ態勢の整った日本初のデイサービス、日本初の障害者グループホームとなります。

事業所名称:わおんグループホーム京成大和田
住   所:千葉県八千代市大和田639-9
電   話:080-3010-9248

事業所名称:わおんグループホーム八千代台
住   所:千葉県八千代市八千代台東3-19-4
電   話:080-3010-9248

URL:https://care-pets.jp/

会社名:株式会社CARE PETS(CARE PETS CO.,LTD.)
本社:東京都目黒区八雲2丁目25番7号  TEL03-6421-2311
代表者:代表取締役  藤田 英明
設立:平成28年8月5日(事業開始:平成28年3月1日)
資本金:28,000千円(平成30年3月31日現在)

事業概要:
1)動物のホームケアサービス・ペットシッター「ケアペッツ」事業
2)飼い主がシャンプーやカット、しつけを学ぶ「犬塾」事業
3)ペット共生型福祉施設「わおん」事業
4)動物訪問看護師資格発行事業

【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社CARE PETS(東京都目黒区八雲2-25-7)
電話:0120-949-615
Email:info@care-pets.jp
担当:神谷愛美子

発達障害者が集うバーにて社会人オフ会開催~オープンで働く人、クローズで働く人

2018年06月12日 10時49分16秒 | 障害者の自立

発達障害者が集うバーにて社会人オフ会開催~オープンで働く人、クローズで働く人

6月9日、大阪・心斎橋の発達障害アートギャラリーカフェ・バーさんにてオフ会を開催しました。正直、どんな人が来るのか、どんなことを期待して来るのかもわからないのでドキドキしながら当日を迎えることに。19時ほぼぴったり、続々人が集まり、満員状態に。発達障害を持つ人は遅刻する人が多いと思っていたので、これは意外で嬉しい驚き!

まずは自己紹介。仕事はオープン(障害開示)就労かクローズ(障害非開示)就労か、参加の理由、何を話したいかを話して頂きました。

自己紹介が終わり、そのうちオープンで働く方は6名、クローズで働く方は7名。ちなみに主催者で今回の司会進行を務めさせて頂いた私はADHDの当事者で、就労移行支援事業所に通いながら現在就職活動中です。

オープン、クローズで働く上でのメリットとデメリット

最初のテーマはオープン、クローズのメリット、デメリットについて話合いました。次のような意見が出ました。

一番多い意見は会社の上司や同僚に理解してもらえない、又は理解してもらえないのではないかという意見。
発達障害は身体障害や知的障害の方よりも障害が一見してわかりにくく、ミスが多い、スケジュール管理ができない、コミュニケーションが苦手などのことが、「単なる努力不足」と判断されてしまうようです。
発達障害は「脳の機能的障害」であることを理解してもらい、努力や根性だけではカバーできない仕事があることを分かってもらう必要がありそうです。

一方で、始めはデメリットばかりが出ていたものの、メリットを聞くと意外にたくさん出てきました。
オープンの場合の合理的配慮では定期的な休み時間を確保してもらえるなど、会社としても働きやすい工夫をしていると感じたところです。
また、補助金が会社に入るため、会社に貢献していると思うという意見も。少々仕事でつまずくことがあっても、補助金が会社に入ってるし、というような気持ちのゆとりもリラックスして働くには有効なのかもしれません。

  • 会場の発達障害アートカフェ・バー 金輝のオーナー橋際義さんも参加

仕事でミスを減らす方法

・5W1H[いつ、誰が(誰に)、なぜ、どこで、何を、どのように(いくら、いくつ)]を意識してメモを取る。
・メモのフォーマットを用意する。よくある内容を分類分けして、ワードかエクセルでフォーマットを作る。
・ふせんに書く
・カラーファイルを活用する
・Googleカレンダーでスケジュールやタスク管理を統一する
・マニュアルを用意する
・「ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に働くための本」(翔泳社)を参考にする

色々と案が出てきました。皆さん工夫されてますね!上の対策案は基本的に事務仕事における対策法だと思います。発達障害者はマルチタスクが苦手なので、「決まったやり方」を作り、そのやり方に統一するということが重要なようです。テクニック的なものは本屋や図書館に行けば様々な書籍がありますので、上に紹介したもの以外にも色々見比べてみて自分に合ったものを見つけることをおすすめします。

コミュニケーションの問題も話に挙がったのですが、この部分は障害の種類によってかなり課題が変わってくるため、今回は割愛し、またの機会に取り上げたいと思います。

苦手な仕事と得意な仕事

このトピックをまとめたいと思いましたが、残念ながら時間の関係もあり明確な答えが見つかりませんでした。出て来た意見は次のとおりです。

・マルチタスクを問われる仕事が難しい(コンビニ、事務仕事も苦手)
・シングルタスクに集中する仕事は比較的向いている。(プログラマーなど。中学、高校の教師も向いていると言われている。)
・人の考えを読み取ることが難しいので接客が難しい。特に常連さんや長い付き合いのあるお客さんとのやり取りで、「いつものやつ」などと言われると混乱する。(これは特にASDの人に当てはまる)
・マニュアルに従って対応できる接客は向いている。

同じ発達障害、同じADHDを持つ人でも得意なことがまるで違うことも。有名人では勝間和代さん(公開)、アップルの創業者スティーブ・ジョブス、楽天の三木谷社長といった社会の成功者たちや、アインシュタイン、エジソンやといった偉人たちも発達障害を持っていたと言われています。なので、発達障害=仕事ができないわけではないのが実情で、どれだけ自分に合った仕事に取り組めるかが重要なのだと思われます。

今の多くの日本企業では様々な仕事を幅広くかつミスなくこなすことが求められ、凸凹が大きい発達障害者には働くのが難しいのが現状です。
企業そして管理職の方に、発達障害を理解してもらい、得意な仕事に集中して取り組めるような「適材適所」の文化が根ざしていくことを切に願います。

【発達障害アートカフェ・バー 金輝】
 大阪市中央区東心斎橋1丁目15-1
 ふあみ〜ゆ東心斎橋V 4階
 Tel: 050-5594-7695
 平日:15〜22時
 土日祝日:13〜22時
 定休日:火曜日

金輝ホームページ:http://as.sumomo.ne.jp/kinki

障害者ドットコムニュース掲載記事:https://shohgaisha.com/news/kinki/