人手不足に悩む中小企業側と、障害者が活躍できる職場を探す支援施設側とのマッチングイベントが12日、日向市の中央公民館で開かれた。引き合わされた双方の参加者は「互いを知ることができる絶好の機会」と歓迎し、それぞれのニーズに合った雇用拡大を目指して活発に意見交換した。
主催の日向地区中小企業支援機構が半年がかりで調整し、初開催にこぎ着けた。企業側10社、就労支援側10事業所が参加した。
養鶏業の「日本ホワイトファーム」(同市)は、ビデオ映像で業務を説明。黒木英司総務課長(55)は「単純だが集中力が必要な仕事は、障害者の方に向いている。お互いを知り合える良い機会になれば」と期待を込めた。
一方、障害福祉サービス事業所として参加した「悠々工房」(門川町)の就労支援員、原田尉史(じょうじ)さん(29)は「同じ商品をまとめるなど事業所利用者にもできる仕事があった。職場体験や実習を経て就労へつなげたい」。
同じく事業所側でポップコーン店などを展開する「福丸縁」(日向市)の福丸順子施設長(58)は「一般企業への就労を目指す通所者もいる。いろいろな企業を利用者に紹介でき、ありがたい」と語った。今後、担当者同士が互いの作業風景を見学するなどして交流を深め、就労につなげていくという。
毎日新聞 2018年6月13日