「歩導くん」は、視覚障害者の考案によるもので、視覚障害のある人が、白杖で叩いた時の感触や打音の違いや、足裏から伝わる質感の違いで、誘導路を認識することができます。色の種類も豊富で、文字やピクトグラム(絵文字)を表示できるので、鉄道、バス・タクシーやトイレなどに誘導する目印としても役立ちます。障害の有無を問わず、すべての人が使いやすいユニバーサルデザインとなっています。
これまでに、世界3大デザイン賞のiFデザインアワードやドイツの国際的デザイン賞などを受賞しています。両面テープで床に固定することで簡単に設置することができるので、障害者が参加するスポーツなどのイベントに設置されることも多くなり、現在、全国約900か所の施設で導入されています。
利用した視覚障害者からは、「歩導くんは凹凸が無くて、杖の先や靴裏の感覚で簡単に分かるので歩きやすい。」と好評を得ています。錦城護謨の広報担当、日夏早紀さんは「2020年の東京パラリンピックに歩導くんを採用してもらい、世界中の人に知ってもらいたい。設置場所を増やし、障害があってもなくても行きたいところに行ける世界に変えていきたい。」と話しています。
「歩導くんガイドウェイ」 WEBサイト
障害者ドットコムニュース 2018.6.21