多摩川雑学事典 by元林徹(文と写真)

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密度のある舞台でした…11月歌舞伎座昼の部

2017-11-14 | 歌舞伎つぶやき
今月11月の歌舞伎座『吉例顔見世大歌舞伎』です。
とりあえず昼の部から。

『鯉つかみ』は染五郎ラスベガス公演でおなじみになりましたがこちらはオリジナル。
歌舞伎がある程度分かっている人にはこちらの方が歌舞伎的でおもしろいでしょう。
志賀之助の染五郎と小桜姫の児太郎ですがそこを心得てかうまくやっていました。

『奥州安達原』は竹本の重厚な時代物。
袖萩の雀右衛門はよかったが貞任の吉右衛門が今一つというところ。
それでも全体、重厚な筋が伝わってくる密度の濃い舞台で、あと宗任の又五郎がうまく、東蔵・錦之助・歌六も光っていました。

昼の部の最後は『直侍』。
名作の割には最近上演が少なく、自分も比較のようなことは言えません。
ただ直次郎の菊五郎が適役でうまいのは間違いなし、お歳ですが例の声も衰えを見せずというところでした。

それで今月の昼の部、ネットショッピングみたいな評価をするなら☆☆☆☆★でしょうか。

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